青い日記帳 

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『もっと知りたいバーン=ジョンズ』

東京美術より刊行された『もっと知りたいバーン=ジョンズ』を読んでみました。


もっと知りたいバーン=ジョーンズ―生涯と作品
川端 康雄 (著), 加藤 明子 (著)

日本国内初の個展が三菱一号館美術館で開催されているサー・エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ(Sir Edward Coley Burne-Jones, 1833 年8月28日 - 1898年6月17日)。19世紀後半、イギリスで活躍したラファエル前派の主要メンバーのひとりです。

第49弾目となる「もっと知りたいシリーズ」では日本女子大学文学部教授の川端康雄先生監修の下、英国美術史・近代美術史がご専門の加藤明子さん(三菱一号館美術館学芸員)が著した「『夢の国』にある一番素敵な美術書」のような一冊が発売となりました。

かつてバーン=ジョンズを追っかけをしていた頃に、こんな本があればな〜と若干羨ましく、恨めしくさえ思える超充実した内容に仕上がっています。


ミケランジェロとバーン=ジョンズ

三菱一号館美術館で開催中の「バーン=ジョーンズ展 装飾と象徴」展に行かれた方もこれから行かれる方も、これ一冊手元にあれば、絵画からタペストリー、ステンドグラスなど多彩な創作活動を精力的に行ったバーン=ジョンズの素顔を、まるで井戸の底をのぞくかの如く理解出来る丁寧な作りの一冊となっています。

急速に工業化が進むイギリスで、忘れ去られつつあった神話やおとぎ話に着目し、美しい女性たちを登場させ甘美で幻想的な世界を次々に生み出したバーン=ジョンズ。

もっと知りたいバーン=ジョーンズ―生涯と作品』では、バーン=ジョンズの生涯を、まさにおとぎ話のように流麗に尚且つ詳細に多くのコラムを交えながら紹介しています。

勿論、豊富で美麗なカラー図版も盛り沢山。

【目次】
バスコット・パークの眠り姫
ヴィクトリア朝のイギリス

序章 「夢の国」に住む若者──仲間との出会い  1833-1859(0-26歳)
    モリスとの出会い
第1章 生活に美を──モリス商会の一員として  1860-1869(27-36歳)
    師ロセッティ
    モリス商会、始動
    パトロンとの出会い
    オールド・ウォーターカラー協会展、デビュー

    特集 バーン=ジョーンズとステンドグラス
    特集 ラスキンとイタリア
    特集 バーン=ジョーンズで読む「聖ゲオルギウスと龍」

第2章 物語の森の中へ──隠遁の時代  1870-1876(37-43歳)
    オールド・ウォーターカラー協会、脱会
    「ファム・ファタル」との出会い
    魅惑する女たち

    特集 ミューズとなった女性たち
    特集 ミケランジェロの発見──素描技術の克服
    特集 バーン=ジョーンズで読む「クピドとプシュケ」
    特集 バーン=ジョーンズで読む「ピグマリオンと像」

第3章 賞賛と名声  1877-1888(44-55歳)
    グローヴナー・ギャラリーで
    セイレーンに魅せられて

    特集 社会と芸術
    特集 バーン=ジョーンズとタペストリー
    特集 バーン=ジョーンズで読む「トロイ」
    特集 バーン=ジョーンズで読む「ペルセウス」

第4章 アヴァロンへ  1889-1898(56-65歳)
    再び、モリスと
    ケルムスコット・プレス
    自らを伝説の王に重ねて

    特集 バーン=ジョーンズのカリカチュア
    特集 バーン=ジョーンズで読む「いばら姫」
    特集 バーン=ジョーンズで読む「聖杯伝説」

終章 象徴派のギャラリーで
    バーン=ジョーンズに出会う

コラム バーン= ジョーンズと「家」
   レッド・ライオン・スクエアでの共同生活
   リトル・ホランド・ハウスでの一夏
   モリスのレッド・ハウス
   グレインジの邸宅
   ノース・エンド・ハウス
   バーン= ジョーンズの眠る教会



特集 ミューズとなった女性たち

バーン=ジョンズだけに限ったことではありませんが、ラファエル前派の作家たちは自分たちの作品を理解してくれる女性たちを「女神」の如く作品の中に描きました。

時として同じ顔の女性ばかり登場するのは様々な理由があります。すでに写真が身近な技術としてあった時代です。絵の中に描かれた女性とそのモデルとなった女性の顔写真を並べて拝見できます。

奥さんのジョージアナや愛娘のマーガレットの姿も、恋人のマリア・ザンバコらと共に見開きで紹介されています。ラファエル前派の画家たちの複雑な女性関係未だに頭の中で整理(理解)出来ていないので、これは有難い!

そして女性以上に(笑)バーン=ジョンズにとって切っても切り離せない関係にあったのが、ウイリアム・モリスの存在です。



モリスと知合わなければ、オックスフォード大学を無事?!卒業していたであろうバーン=ジョンズですが、彼と出会ったことで芸術家の道へ進むことに(大学は中退)

一時、社会主義運動に嵌っていたモリスとは距離を置いていたバーン=ジョンズでしたが、1890年代に入ると再び頻繁に会い共に創作活動にいそしむことになります。60歳を前に元の鞘に収まった感じです。

バーン=ジョンズとウイリアム・モリスとの関係を一時希薄なものとした社会主義運動。モリスのアーツ&クラフト運動を支えたのは根底にマルクス主義があったとの視点から綴られた一冊。こちらはまだ読み始めたばかりですが、大変示唆に富む内容となっています。


ウィリアム・モリスのマルクス主義 アーツ&クラフツ運動の源流』 (平凡社新書)
大内 秀明 (著)

工芸デザイナーとして著名なウィリアム・モリスは、マルクス主義者を自認する社会運動家でもあった。『資本論』の精緻な読みに支えられたその思想は、エンゲルスやレーニンを超えて、現代社会の変革への可能性を秘めている。
マルクスの正統な後継者、モリスが到達した思想――。〈コミュニティ社会主義〉の全貌を明らかにする。
ラスキンからの影響で、モリスの本当の意味で生涯の友となった、画家のバーン=ジョーンズたちと、北フランスのゴシック聖堂を訪ね歩く。そうした学生生活を送る中で、聖職への道をなげうち、バーン=ジョーンズとともに芸術の道を歩む決断をしたのです。ジョーンズは画家を、モリスは建築家を、それぞれ志すことになったのです。モリスは、オックスフォードに事務所のあった、建築家ストリートの徒弟として修業を始めました。こうして、オックスフォードの学生生活が、あらゆる意味で、モリスの一生を決定づけたと言えます。


さて、今回は現在、三菱一号館美術館で開催中の「バーン=ジョーンズ展 装飾と象徴」展のペアチケットをこのブログをお読みの皆さま(5組10名様)にプレゼント致します。
※受付終了致しました。沢山のご応募ありがとうございました。当選された方々には追ってメールでご連絡差し上げます。


「バーン=ジョンズ展」公式サイト


チケットご希望の方は、件名に「バーン=ジョンズ展チケット希望」、本文にお名前(氏名)と、お持ちの方はTwitterアカウントを明記しメールをお送りください。

bluediarymuse アットマーク gmail.com

当選された方にはこちらより数日中にこちらよりメール連絡致します。

※Twitterダイレクトメッセージでは受付けておりません。
※mixiその他でも一切受け付けておりません。
※また転売目的でのご応募はご遠慮下さい。

Twitterアカウント→@taktwi

非常に大変多くの申込みがあり、ご希望に添えない場合多々御座いますががご勘弁下さい。


もっと知りたいバーン=ジョーンズ―生涯と作品
川端 康雄 (著), 加藤 明子 (著)

絵とは、私の考えでは、
かつて存在したことがなく、
この先存在することもないであろう
何物かについての
美しいロマンティックな夢のことです。
 
        〜バーン=ジョンズ〜


Twitterやってます。
@taktwi

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