青い日記帳 

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「大英博物館 古代エジプト展」

森アーツセンターギャラリーにて開催中の
「大英博物館 古代エジプト展」に行って来ました。


展覧会公式サイト:http://egypt2012.jp/

これまでに、幾度も毎年のようにエジプト関連の展覧会、恐竜展と双璧をなすほど開催されています。それでも不思議と「今回は観に行かなくてもいいか…」と思わせないのが不思議。

エジプト関連の展覧会に日本人はことさら弱いと聞いたことがありますが、自分など間違いなくそのうちのひとり。毎回ちょっと切り口を変えて(恐竜展の場合は「新発見」を交えて)開かれるのでついつい出かけてしまうわけです。


ベスエンムウトの人形棺に記された『死者の書』
前650年頃

今回のエジプト展の主役は『死者の書』。棺やパピルスなど様々なものに死後の世界の安寧を願い書き込まれた「死者の書」を軸にし4章構成で展開しています。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章:古代エジプトの死生観
第2章:冥界への旅
第3章:世界最長『死者の書』グリーンフィールド・パピルス
第4章:『死者の書』をめぐる研究


何と言っても目玉中の目玉は、日本初公開となる世界最長『死者の書』グリーンフィールド・パピルスの一挙公開!その長さ実に37mも!(大英博物館でもそうやたらと公開しません。出来ません)

展示スペースはまさに圧巻!


グリーンフィールド・パピルス(ネシタネベトイシェルウの『死者の書』)
第3中間期・第21王朝後期〜第22王朝初期(前950-前930年頃) パピルス、インク

日本の絵巻物と違い壁に掛けて展示出来るので、身をかがめながら展示ケースを覗き込む必要はありません。子供さんにも見えやすい高さに展示してあるのも嬉しい配慮。

キャプションはグリーンフィールド・パピルス上部には大人向け、下部には子供向けのキャプションが設置されています。(子供用の方が、自分にとっては分かり易かったかもしれません)

今と違い、紙が常に身の周りにあったわけではない時代にこれだけの長さの「死者の書」を作りあげたという事実だけでも驚き以外の何ものでもありません。

冥界に向け旅立つ者へ想いを込めこしらえた『死者の書』。細かく書き込まれた文字や挿絵を観ながら、ふと今の時代これに匹敵するモノなど存在しないのではないかと惟みました。

量的には豊かでも質的には紀元前のエジプト人には到底敵わないなと。羨ましく、少々妬ましく思わせます。


第4章:『死者の書』をめぐる研究」展示風景

照明を落とした展示空間から次第に明るい空間へ。会場内のメリハリがとても効果的に利いており、単調になりがちな博物資料を最後まで飽きさせることなく一挙に見せてくれます。

また独立ケース内の作品も多方面から観られるような工夫がなされています。(こちらも展示台の上部と下部にそれぞれキャプションがあります。)


ミイラマスク」 前1世紀-後1世紀

正面の文様だけでなく、後頭部に描かれた神々、鳥の姿のバーや太陽神ハヤブサ、ヒエログリフ等が記されていることが分かります。また頭頂部にはスカラベが描かれています。

『死者の書』にポイントを絞った展示となっているため、終始一貫性のある大変観易く、関心を深めることの出来る展覧会となっています。ただの「エジプト展」ではありません。

ところで、今回、森アーツセンターの会場の回り方が通常と逆回りになっていたのは、やっぱりメインの「グリーンフィールド・パピルス」の為ですよね。きっと。日本の絵巻同様に右から左へ物語が展開していく構図となっています。

「大英博物館 古代エジプト展」は9月17日までです。
2012年10月6日(土)〜11月25日(日)福岡市美術館へ巡回します。


大英博物館 古代エジプト展

会期:2012年7月7日(土)〜9月17日(月・祝)
会期中無休
場所:森アーツセンターギャラリー
http://www.roppongihills.com/art/macg/

開館時間:10:00〜22:00
金曜日はナイトミュージアムを実施(22:15〜23:30)
※いずれも入館は閉館の30分前まで

主催:大英博物館、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーション、森アーツセンター
後援:外務省、ブリティッシュ・カウンシル
協賛:三菱商事、大伸社
協力:日本航空
機材協力:KOI


毎週金曜日はナイトミュージアム!金曜日は23:30まで開館!!
毎週金曜日の夜、22:00の閉館後、22:15〜23:30までナイトミュージアムを開催!週末の夜、天空での特別な古代エジプトの世界。デートに、仕事帰りに、食事の後に…(最終入館は23:00)※当日券で入館可能です。

おまけ:

会場外に設置してある記念撮影スポット。

「イトイネブの人形棺」に収まり、はいチーズ!
マドラウンジのイケメン店員のお兄さん。ご協力ありがとうございました〜

Twitterやってます。
@taktwi

※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=2927

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大英博物館が世界に誇るエジプトの至宝 堂々公開!!
古代エジプトでは、人は死後に冥界の旅を経て来世で復活すると考えられていました。
『死者の書』とは様々な試練が待つ旅路で死者に守護の力を与える呪文集、未来への旅のガイドブックです。
その多くは美しい文字や挿絵で彩られたパピルスの巻物として死者に捧げられました。
『死者の書』は19世紀のエジプト学者が命名したもので、「大気や水を得る」「ヘビを追い払う」「神の怒りを取り除く」など、現在までに確認されている呪文の数は約200におよびます。
本展は大英博物館が誇る『死者の書』コレクションから37mの世界最長の『死者の書』、「グリーンフィールド・パピルス」の全容を日本初公開するほか、ミイラや棺、護符、装身具など約180点で、古代エジプト人が祈りを込めた来世への旅路を追体験する展覧会です。
展覧会 | permalink | comments(1) | trackbacks(4)

この記事に対するコメント

内覧会に参加させてもらったので
あんまりエジプト文明には興味のない私と彼女で行ってきましたが、
さすがに「グリーンフィールド・パピルス」には度肝を抜かされました。
これは一生に一度は見ておくべきものですね。
絵巻物のように展示ケースに入れての展示かと思いましたが、
そうではなくって、子どもでも見やすいように工夫された展示もよかったです。
たしかに子供用の解説もよかったですよね。
私もエジプト文明はあまり詳しくなかったのでちょうどよかったです。
鉄平ちゃん | 2012/07/11 4:12 PM
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前回ご紹介したカフェでお茶した後、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーに行って、「大英博物館 古代エジプト展」を観てきました。非常に情報量の多い展示となっていましたので、前編・後編に分けてご...
大英博物館 古代エジプト展 (感想前編)【森アーツセンターギャラリー】 | 関東近辺の美術館めぐり 〜美術・美景・美味を楽しむブログ〜 | 2012/07/12 8:49 AM
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