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「Future Beauty 日本ファッションの未来性」

東京都現代美術館で開催中の
「Future Beauty 日本ファッションの未来性」展に行って来ました。


http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/136/1

東京都現代美術館(MOT)はこれまでも積極的にファッションに関する展覧会を開催して来ました。「フセイン・チャラヤン- ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅」(2010年)、「ラグジュアリー:ファッションの欲望」「スウェーディッシュ・ファッション−新しいアイデンティティを求めて」(2009年)

2007年に開催された「SPACE FOR YOUR FUTURE」展が始まりだったでしょうか。ファッションだけでなく、アート、建築、デザインの垣根を超越したとても刺激的な展覧会でした。


山本耀司:ドレス(第1章展示風景)

今回はズバリ、20世紀後半の1970、80年代に綺羅星の如く現れ日本だけでなく欧米ファションに大きな衝撃と影響を与えることになった日本ファンションの真髄をストレートに紹介する展覧会です。

今、身に着けている服の源流まで遡上することも出来るかもしれません。

会場構成を見ただけで日本のファッション史を大まかに掴むことが出来ます。

第1章:陰翳礼讃
第2章:平面性
第3章:伝統と革新
第4章:日常にひそむ物語



立野浩二:ドレス(第3章展示風景)

実はこの展覧会、2010年から翌年にかけバービカン・アート・ギャラリー(ロンドン)、ハウス・デア・クンスト(ミュンヘン)で開催された「Future Beauty: 30 Years of Japanese Fashion」展が基となっています。

これだけ情報が発達した社会に生活していても、中々海外で日本の文化がどのように評価されているのかキャッチしにくいものがあります。こうした所謂、帰国凱旋展を通じ改めて日本のファッションが一定のステータスを得ていることを再認識。

とかく能や歌舞伎、文楽といった伝統芸能ばかりが日本文化と認識し発信されがちですが、同時代の文化を紹介してこそ対等な文化交流と言えます。

日本には世界に誇るべき「ファッション」という文化を持ち合わせているのです。ハイブリットな側面を担った。


(第2章展示風景)

アート(絵画)にも見られる「平面性」が日本のファッションの中で重要なキーワードになっていることは決して偶然ではありません。

「Future Beauty 日本ファッションの未来性」出展アーティスト

20471120(中川正博+LICA),アシードンクラウド(玉井健太郎),アスキカタスキ(牧野勝弘),荒川眞一郎 ,アンダーカバー(高橋盾),アンリアレイジ(森永邦彦),イッセイ・ミヤケ(滝沢直己),エタブルオブメニーオーダーズ(新居幸治+新居洋子),オー!ヤ?(大矢寛朗),オオタ(太田雅貴),神田恵介,ケンゾー(高田賢三),コム・デ・ギャルソン(川久保玲),サカイ(阿部千登勢),システレ(小島悠),ズッカ(小野塚秋良),ソマルタ(廣川玉枝),タオ・コム・デ・ギャルソン(栗原たお),立野浩二,舘鼻則孝,中章,ネ・ネット(高島一精),ハトラ(長見佳祐),ビューティ:ビースト(山下隆生),ファイナル・ホーム(津村耕佑),ポト(山本哲也),堀内太郎,マトフ(堀畑裕之+関口真希子),マメ(黒河内真衣子),ミキオ・サカベ(坂部三樹郎+シュエ・ジェンファン),ミナ・ペルホネン(皆川明),三宅一生,ミントデザインズ(勝井北斗+八木奈央),森英恵,山本耀司,リトゥンアフターワーズ(山縣良和),渡辺淳弥


ハトラ/長見佳祐(第4章展示風景)

決して「回顧展」ではありません。今後の日本ファッション界を担っていく若手デザイナーたちの作品も展示されています。なにせ「日本ファッションの未来性」ですからね。

「お洋服の展覧会か…」なんて思わずに融通無碍に足を踏み入れてみて下さい。勿論階下で開催してる「特撮展」と合わせて。あちらも日本が誇るべき立派な文化ですので。

館長 庵野秀明 特撮博物館
ミニチュアで見る昭和平成の技


「Future Beauty 日本ファッションの未来性」展は10月8日までです。


「Future Beauty 日本ファッションの未来性」

会期:2012年7月28日(土) 〜 10月8日(月・祝)
休館日:月曜日。ただし9/17、10/1、8は開館、9/18(火)は休館
開館時間:10:00 〜 18:00(入場は閉館の30分前まで)
会場:東京都現代美術館 企画展示室3F
http://www.mot-art-museum.jp/

主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館、公益財団法人京都服飾文化研究財団、日本経済新聞社
特別協賛:メルセデス・ベンツ日本株式会社
協賛:株式会社資生堂
助成:公益財団法人朝日新聞文化財団、公益財団法人野村財団
特別協力:株式会社ワコール
協力:NECディスプレイソリューションズ株式会社、吉忠マネキン株式会社
後援:経済産業省、東京ファッションデザイナー協議会、
一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会、日本百貨店協会、
一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構、
一般社団法人日本ファッション・エディターズ・クラブ、
一般財団法人日本ファッション教育振興協会、一般財団法人日本ファッション協会、
一般財団法人ファッション産業人材育成機構、一般社団法人日本ボディファッション協会

企画:京都服飾文化研究財団 チーフ・キュレーター 深井晃子、東京都現代美術館
展示デザイン:藤本壮介(藤本壮介建築設計事務所)
照明デザイン:豊久将三(株式会社キルトプラニングオフィス)

注:展示室内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。


廣川玉枝氏が手がける「SOMARTA(ソマルタ)」と、メルセデス・ベンツのマイクロコンパクトカー「smart fortwo」がコラボレーション!伝説の鳥“Thunderbird”をイメージしたコラボレーションカーが東京都現代美術館エントランスに展示されています。

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ボリュームたっぷりの図録はAmazonでも購入可能です。

欧米ファッションに衝撃を与えた三宅一生、川久保玲、山本耀司らの独自性と問題提起を豊富な写真で追う。ロンドン・ミュンヘンを経て東京都現代美術館で開催される同名展覧会の公式カタログ。

日本ファッションが持つ創造性と、その力強いデザインに潜む文化的背景に焦点を当てた「Future Beauty: 30 Years of Japanese Fashion」展。2010年にバービカン・アート・ギャラリー(ロンドン)、2011年にハウス・デア・クンスト(ミュンヘン)で開催され、高い評価を得ました。新たな作品を加え、ヴァージョンアップした「Future Beauty 日本ファッションの未来性」展を2012年、東京で開催します。

20世紀後半、日本のファッションは、日本経済の成長と共に世界に羽ばたき、その独自性を開花させました。1970年代に高田賢三や三宅一生が欧米で活躍を始めます。彼らに導かれて、1981年、川久保玲や山本耀司がパリでデビュー。欧米の美意識から解き放たれた日本デザイナーの作品は、〈前衛的〉と評され、その表現には賛否両論が飛び交いました。しかし、日本ファッションこそがやがて、ファッション界を牽引していくことになりました。

平面性、素材の重視、無彩色など、三宅、川久保、山本らの作品には、西洋的な美意識にとらわれない独自の表現と強度を持ったスタイルが備わっていました。彼らが西洋中心的だったファッション界に与えた影響の大きさは、彼らを尊敬するデザイナーが国籍問わず存在し、その〈前衛的〉だった表現がさまざまなレベルで一般化されているのをみれば明らかです。彼らの最も大きな功績は、アートからの視線を引き付けるなどファッションの可能性を大きく広げたこと、西洋の美意識の枠内に留まっていたファッションの創造性の扉を広く世界へと開いたことだといえるでしょう。

20世紀末以降、自由で創造性のあるスタイルを生み続け、着ることの新たな意味を提示する〈クールな場〉として、常に世界の視線を集め続ける日本。その後も現在まで、次世代の 才気溢れるデザイナーたちが、独自の視点から服の新たな表現を追い求めています。

この度の東京都現代美術館での展示は、海外巡回の内容に加えて「日常にひそむ物語」というセクションを新たに設け、今後の方向性を示唆する若手のファッションデザイナーの作品も併せて紹介します。

80年代の「脱構築と革新」から、90年代の“生きるコンセプトを「Attitude(態度)」として見せる世代の表現”を経て、2000年代の食べる、眠る、友人とおしゃべりをするといった"日々の行為=「Behavior(ふるまい)」をもとにした「共感」世代のデザイン"。30年にわたるこれらの変遷を通覧することで、日本ファッションの未来性がみえてきます。
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- | 2012/09/16 10:52 PM
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