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特別展「青山杉雨の眼と書」

東京国立博物館平成館で開催中の
日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 生誕100年記念 特別展「青山杉雨の眼と書」に行って来ました。


http://www.tnm.jp/


いつもなら上野公園の展覧会を最も盛り上げる存在のトーハクの特別展が今年の夏に限っては妙に地味で殆ど話題にもなっていません。かく言う自分も7月18日から始まったこの展覧会も足を運んでいませんでした。

「青山杉雨の眼と書」展が素晴らしいことメールで教えて頂き、またTwitterでも皆さんに「観に行くべし!」と背中を押してもらいやっと観に行って参りました。フェルメールにツタンカーメンの喧騒を潜り抜け。

展覧会の構成は以下の通りです。

青山杉雨の眼〜中国書跡・中国絵画〜
青山杉雨の書
青山杉雨の素顔
参考資料


書に関しても美術以上に疎く、「とめはねっ! 鈴里高校書道部」やパフォーマンスイベントがまずまっ先に頭に浮かんでしまう自分ですが、予想に反し楽しめましたよ!

「青山杉雨の眼〜中国書跡・中国絵画〜」は絵画ファンなら必見のセクション。本館特別5室で開催中の特別展「中国山水画の20世紀 中国美術館名品選」(特別料金要りません)と併せて観られる好機でもあります。


日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「中国山水画の20世紀 中国美術館名品選」
本館 特別5室
2012年7月31日(火) 〜 2012年8月26日(日)

20世紀の中国絵画ってまとめて観たことあります?ありませんよね〜これが面白いんです。実に。西洋絵画の影響や日本からの影響も。勿論独自展開もありで。ポロック風中国絵画には唖然呆然。

青山杉雨も書の原点である中国の書画を貪欲に学んでいたことが分かります。しかも青山は大変な読書家でもあったそうで、後半の展示室に再現された書斎には本がぎっしりと。西洋絵画に関する全集本もありました。

洋の東西を問わず先人たちの残した文化を貪欲に吸収して行ったからこそ「青山杉雨の書」が生まれていったのでしょう。


殷文鳥獣戯画(いんぶんちょうじゅうぎが)」
青山杉雨筆
昭和44年(1969) 東京国立博物館蔵

殷文古代文字の有する絵画的要素に着目した青山がご存知「鳥獣戯画」の世界を書で表現した驚きの作品。40年以上も前にこんな斬新な書(というか、書の概念ぶち破るような作品)を生み出してしまうのですからただ者でないこと素人の自分にも視覚情報だけで把握出来ちゃいます。

ただ、決して時勢に乗ったアバンギャルドの作品でないことは、この展覧会を一通り観れば容易に理解できます。中国の伝統的な書を自家薬籠中のものとした上で、常に時代を意識した新たな表現を試みているのです。

ズラリと並ぶ青山の作品にそれぞれ違った表情、個性が感じられるのはそのためだと思います。

現状に決して満足せず新たな書の可能性を追求した書家・青山杉雨(あおやまさんう 1912-1993)の業績を振り返る展覧会。いや〜暑い中観にいっただけの価値十分過ぎるほどありました。

そうそう最後のセクション「青山杉雨の素顔」に再現されている、青山の書斎、仕事場は必見です。優れた作品を生み出すには自らコーディネートした優れた環境が必要なのですね。

1089ブログ 「青山杉雨の眼と書」の楽しみ方

こちらに再現された書斎等についての記事があります。

もっともっとここPRしても良いのに。身震いしましたよ、一歩足を踏み入れただけでも。青山杉雨の精神世界を凝縮した極上の空間です。

特別展「青山杉雨の眼と書」は9月9日までです。


書鬼
青山杉雨筆
平成4年(1992) 千葉・成田山書道博物館蔵

特別展「青山杉雨の眼と書」関連イベントとして書のデモンストレーション(席上揮毫) が2012年8月16日(木)に開催されます。

書家の実作の様子を間近で見られる貴重な機会です。デモンストレーションで完成した作品はご参加者にプレゼントするそうです!

日程: 2012年8月16日(木)
時間:14:00〜(約2時間を予定)
会場:平成館-ラウンジ

演者囲碁棋士:二十四世本因坊秀芳(石田芳夫9段)、小川誠子6段
書家:角元正燦、海野濤山、吉澤大淳、廣畑筑州、政池龜有、吉田洪崖
対象:どなたでもご参加いただけます。
参加費無料:(ただし当日の入館料は必要です)
お問合せ:謙慎書道会
電話 03-3221-1136
企画協力:謙慎書道会


特別展「青山杉雨の眼と書」
会期:2012年7月18日(水)〜9月9日(日)
会場:東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間: 9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜日は20:00まで、土・日・祝・休日は18:00まで開館)
休館日:月曜日(ただし8月13日(月)は開館)
主催:東京国立博物館、読売新聞社
企画協力:謙慎書道会

トーハク本館だけでなく「青山杉雨展」開催している平成館でも魅力的な特集展示開催中です!


特集陳列 / 動物埴輪の世界
平成館 考古展示室
2012年7月3日(火)〜2012年10月28日(日)

東京国立博物館140周年特集陳列 / ジョサイア・コンドルの博物館
平成館 企画展示室
2012年8月7日(火)〜2012年9月23日(日)

詳しくはこちらから!→http://www.tnm.jp/

この記事のURL
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昭和から平成にかけて書壇に一時代を画した書家・青山杉雨(あおやまさんう、1912-1993)は、平成24年(2012)がその生誕100年に当たります。杉雨は西川寧(にしかわやすし)に師事して実作と古典研究に没頭し、作家として頂点をきわめました。「一作一面貌(いっさくいちめんぼう)」と評される多様な表情を持った作品は、国際的にも高い評価を受けています。また教育者として多くの門人を育てるかたわら、著述や講演などを通して中国書法の普及・啓蒙に尽力し、現代の書の世界に大きな影響を与え続けています。平成4年(1992)には文化勲章を受章しました。
本展覧会は、杉雨が生前熱心に収集した中国の書画や文房四宝のコレクションと、杉雨自身の主要作品を一堂に公開し、わが国を代表する書家の業績を回顧しようとするものです。
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- | 2012/08/31 3:20 PM
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 8月の冒頭で取り上げた「フェルメール展」に引き続いて、上野の東京国立博物館で開催されている「青山杉雨の眼と書」展(〜9月9日)に行ってきました。  こちらは、同じ上野でほぼ同時期に開催され大賑わいのフェルメール展とは打って変わって、地味なことこの上なく
青山杉雨展 | 映画的・絵画的・音楽的 | 2012/08/17 6:02 AM