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天明屋尚「韻」展

ミヅマアートギャラリーで開催中の
天明屋尚「韻」展に行って来ました。


http://mizuma-art.co.jp/

天明屋さんの個展がミヅマアートギャラリー(東京都新宿区市谷田町3-13)でスタートしました。2009年に開催された天明屋尚展「風流(ふりゅう)」以来久々の市ヶ谷での個展です。

毎回、単に作品を展示するだけでなく、趣向を凝らした展示で観る者を愉しませてくれる天明屋さん。今回はこれまでにない壮大な仕掛けがギャラリー内に用意されています。



1点の大きさは何と127cmx300cm!2点並べるとミヅマの壁いっぱいいっぱいです。超パノラマ画面に雄々しく勇猛な男たちの戦いが丁寧に描かれています。

およそ1年半の歳月をかけ描き上げたまさに大作「韻」。それにしても2点だけなのでしょうか??いえいえ違います。今回はこの他にアッと驚くような展示が絵の前に展開されているのです。

これは是非、ミヅマアートギャラリーへ足を運びその目で「何が起きたのか」確認して下さい。


天明屋尚氏(少し痩せました??)

新作「韻」を含め会場全体がインスタレーション、巨大なひとつの空間芸術作品となっています。よく見ると「韻」には一滴の血も描かれていませんよね。戦の場面を描いているにも関わらず。

武人たちや馬の血しぶきは一体どこへ行ってしまったのでしょう。

ヒントはここまでにして、続きは会場で!天明屋尚「韻」展は11月10日まで開催してます。


天明屋尚「韻」展

開催期間:2012年10月10日〜11月10日
開廊時間:11:00〜19:00
休廊日:日曜・月曜・祝日
開催場所:Mizuma Art Gallery ミヅマアートギャラリー
東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
tel: 03-3268-2500
http://mizuma-art.co.jp/

また、天明屋尚さんがプロデュースしている中目黒のTENGAI GALLERY(テンガイギャラリー)では、10月13日より縣ケンジ展「blasplosion」がスタートします。


縣ケンジ展「blasplosion」
AGATA KENJI『blasplosion』

2012年10/13(土)- 11/10(土)
オープニング・レセプション:10/13(土)18:00 - 20:00

TENGAI GALLERY(テンガイギャラリー)
http://tengaigallery.com/

【天明屋尚氏関連エントリ】
天明屋尚氏が主催・企画・キュレーターを務めた「BASARA」展

ツイッターやってます。
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3020

JUGEMテーマ:アート・デザイン


天明屋尚
美術出版社

今回、天明屋は乱世の不穏な空気漂う合戦図の大作に挑みます。現代の侍を彷彿とさせる黒髪の侠達が変わり兜を纏った異相の馬と虎に跨がり、絡み合い闘う群像劇の壮麗さは間違いなく今展の見所の一つです。しかし会場ではさらに、来場者が自身の眼を疑うようなある仕掛けが施されています。一見、鑑賞者の眼力を試すかのようにも取れるその趣向はしかし、芸術作品を取り巻く視線や制度に鋭い批判の眼差しを向けています。合戦図の中の火種は、思わぬ形で私達の認識の中に飛び火して来ることでしょう。

天明屋尚は、2000年に日本伝統絵画を現代に転生させる独自の絵画表現「ネオ日本画」を標榜し、権威主義的な美術体制に対して絵で闘う流派「武闘派」を旗揚げ。2010年には南北朝期の婆娑羅、戦国末期の傾奇者といった、華美(過美)で覇格(破格)な美の系譜を“BASARA”として提唱。最近では、美術の制度に一石を投じるべく、コマーシャル・ギャラリーをプロデュースするなど、これまで一貫して反骨精神に根差した活動を続けて来ました。確信犯的なタブー侵犯を含んだ今回の展示は、まさに過美にして破格の“BASARA”の精神を体現するものと言えるでしょう。

また今展では作家初となる大規模なインスタレーションも設置。合戦図と同じ「韻」をタイトルに持つこのインスタレーションは、合戦図と対を成す補完関係にあり、現実と虚構の境界を揺さぶるメタフィジカルな視線はここでも顕在です。そこには、安全神話が崩壊してしまった3.11以後の世界における確かなリアリティが刻印されており、鑑賞者は現実世界が次第に蝕まれてゆく不気味な足音すら感じるかもしれません。

会心の問題作となることを予感させる今展。複雑に絡み合い、幾重にも張り巡らされた天明屋の仕掛けた罠をどう受け止め、どう読み解くか。ぜひともご高覧下さい。
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