青い日記帳 

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「正倉院展」

奈良国立博物館で開催中の
第64回「正倉院展」に行って来ました。


正倉院展公式サイト
http://www.yomiuri.co.jp/shosoin/

御即位二十年記念「第61回 正倉院展」以来、3年ぶりに訪れた正倉院展。古来行われた曝凉(虫干し)の伝統に則り毎年秋にのみ開封され、毎年約70件の宝物が出陳されます。

今年は64件の宝物が出陳されています。(第64回に数字合わせたわけではないですよね〜)

前日(11月3日)は山口晃dayで朝から夜遅くまで山口色に染まった一日だったので、今日は気分を変えて「正倉院展」(&「土偶・コスモス」)を観に行くことに。折角この時季に関西に来たのですからね。


瑠璃杯(るりのつき)」

高さ11センチちょっとのガラス製の杯ですが、その異様なまでの存在感は見続けていると「あちらの世界」へ連れて行かれそうな程、魅惑的で蠱惑的な深く蒼い輝きを放っています。

ペルシャで作られたとされる逸品が日本にはるばるもたらされた、謂われ因縁をふと考えるだけでも現実世界から彼方へ意識を旅立たせてくれます。夢見心地に。

陳腐な表現では申し訳ないかとは思いますが、「歴史のロマン」感じずにはいられません。

なんでもこの「瑠璃杯」18年ぶりに公開されるとか。丁度今、神戸で公開中のフェルメール「青いターバンの少女」(真珠の耳飾りの少女)も展示されています。そこに存在していること自体が奇蹟的な「二つの青いお宝」の関西での共演。


双六頭・双六子

これまた美しい水晶、こはく、鉛ガラス、石灰ガラス等で作られた小さな双六子(すごろくの駒)。色とりどりのマーブルチョコレートのような双六子たち。

サイコロは双六頭と呼ばれています。角が丸くなっているところから実際に使用されてことが分かります。これらは、聖武天皇ゆかりの北倉の宝物。天皇もこれでお楽しみになられたのでしょうか。

因みに子どもの時分に遊んだ絵双六ではなく、当時の双六は「盤双六」(ばんすごろく、雙六、バックギャモンの和名)でした。盤として使用した「木画紫檀双六局」やそれを入れておいた箱など、正倉院の双六関連の宝物が一挙公開されています。


紫檀小架

象牙で作られた装飾を施した釣針のような箇所(上下二箇所)に「何か」を架けておくための道具。しかしその「何か」がはっきりと分からないそうです。

意外と大きな宝物で高さ50センチ弱はあります。

「様々な色調の材を寄せ木細工風にはめ込む『木画』」と呼ばれる技法が用いられた豪華で大きな台座部分に対し、肝心の「何か」を架ける上部は大変華奢で作りになっています。

巻物を横にして置いたとの説もあるそうですが、果たして重さに耐えられるかどうか…だいたい象牙のフック部分が本体とどのように接合されているのでしょう。

ネックレスや指輪といったアクセサリーを架けておいたにしては形状がちと仰々しい感じもします。



混雑していて敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、本物を目の前にしあれこれ思案出来るのはまさに至福の時間です。今日は1時間弱で入館できました。待ち時間を含めて「正倉院展」の醍醐味と思いいざ!

そうそう、今年の正倉院展は照明もチェックして下さいね。これまでとは違います。

「第64回正倉院展」は11月12日までです。


第64回 正倉院展

会期:2012年10月27日(土)〜11月12日(月)会期中無休
開館時間:午前9時〜午後9時(入館は午後5時30分まで)
金曜、土曜、日曜、祝日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで)
会場:奈良国立博物館
http://www.narahaku.go.jp/

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本年の正倉院展は、数ある正倉院宝物の中から北倉23件、中倉23件、南倉14件、聖語蔵(しょうごぞう)4件の総計64件が出陳されます。例年通り正倉院宝物の全体像が展望される構成となっており、初出陳も9件ございます。
 本年の特色を摘記すると、まず特筆されるのは聖武天皇ゆかりの北倉の宝物が多数出陳される事です。分けても、紫檀(したん)の黒い地に螺鈿(らでん)の白さが映える螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)とこれに附属する紅牙撥鏤撥(こうげばちるのばち)は、華麗な天平時代の宮廷生活を想像させるのに充分な美しさと品格を兼ね備えています。また木画紫檀双六局(もくがしたんのすごろくきょく)をはじめ双六の駒や賽子(さいころ)等がまとめて出陳され、音楽とあわせて宮廷での遊びや楽しみの世界が展示室に甦ります。
 次いで注目されるのは平成6年以来18年ぶりの出陳となる瑠璃坏(るりのつき)です。コバルトブルーのうっとりするような輝きやワイングラスを思わせる器形は、シルクロードの果てにある遠い異国を想い起こさせます。碧瑠璃小尺(へきるりのしょうしゃく)・黄瑠璃小尺(きるりのしょうしゃく)のようなガラスを使ったアクセサリーやガラスの原料となった丹(たん)、同じ素材を釉薬(ゆうやく)に用いる磁瓶(じへい)などとともに古代ガラスの世界に浸っていただければ幸いです。
 この他、銀平脱八稜形鏡箱(ぎんへいだつはちりょうがたのかがみばこ)や密陀彩絵箱(みつださいえのはこ)、紫檀小架(したんのしょうか)など華麗な装飾が施された調度品、紫地亀甲仏殿文錦(むらさきじきっこうぶつでんもんのにしき)や赤地鴛鴦唐草文錦大幡脚端飾(あかじおしどりからくさもんにしきのだいばんのきゃくたんかざり)などの華やかな染織品、珍しいところでは古代の書見台(しょけんだい)である紫檀金銀絵書几(したんきんぎんえのしょき)といった宝庫を代表する宝物が出陳されます。
 さらには、先日福岡県太宰府市の国分松本(こくぶまつもと)遺跡で戸籍に関する最古と思われる木簡が出土し話題を集めましたが、伝世されてきた最古の戸籍の一つである大宝2年(702)御野国山方郡三井田里戸籍(みののくにやまがたぐんみいだりこせき)が出陳される事、最近の正倉院事務所の調査研究により新たな事実が明らかとなった神護景雲2年(768)称徳天皇勅願経(しょうとくてんのうちょくがんきょう)、宝亀5〜7年(774〜776)頃の書写である今更一部一切経(いまこういちぶいっさいきょう)と推定される経巻が出陳される事も話題を呼ぶ事でしょう。
 
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この記事に対するコメント

タケさんこんばんは!素敵な関西の休日を過ごされました。ところで、童話作家の奈良の友人がブログでこんなことを知らせてくれています。奈良のあの広大な『平城宮跡中心部の草原と湿原を埋め立て、土とセメントで舗装する国土交通省の工事が11月10日より始まる』そうです。奈良の方々もつい最近知らされたそうです。う〜ん!文化の香りが何もないこの工事に怒りを感じます。正倉院展に向かう近鉄奈良線の車窓の緑は何物にも代えがたいと思うのですが。私は早速工事即刻中止要求の署名を送りました。
あっこ | 2012/11/05 11:33 PM
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