青い日記帳 

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「フィンランド・デザイン」

サントリー美術館で開催中の
「森と湖の国 フィンランド・デザイン」展 に行って来ました。


http://suntory.jp/SMA/

展示会場へ入ると、オーロラのインスタレーションがお出迎え。六本木(俗)からフィンランド(聖)へ。気持ちが一気にここで切り替わります。


「オーロラ」を疑似体験できるインスタレーション

フィンランドにガラス工房が出来たのは、1681年のことだそうです。初めからデザイン性に優れたガラス製品を作り出したわけではなく、初めはごくシンプルなボトル等の日用品を作っていたそうです。

サントリー美術館で昨年2011年に開催された「あこがれのヴェネチアン・グラス展」で拝見したように、優れたガラス技術が次第にヨーロッパ全土(時に海を越え世界へ)に広がりをみせました。

展覧会は、そうした海外からの技術を取り入れつつも独自性を維持して、「フィンランド・デザイン」を構築していった過程を優れた作品を見ながら(うっとりしながら)顧みる構成になっています。


アルヴァル・アールト≪アールトの花瓶 9750
1937年 カルフラ社製 個人蔵
撮影:ティモ・シルヤネン

展示構成は以下の通りです。

プロローグ: 18世紀後半〜1920年代 黎明期
第I章: 1930年代 躍進期
第II章: 1950年代 黄金期
第III章: 1960・70年代 転換期
第IV章: フィンランド・ガラスの今 Art&Life


キャプションや音声ガイドを全く用いずにシンプルに作品のみを追っていくだけでも、今回の展覧会は十分楽しめます。(蘊蓄好きな彼氏の出番は残念ながらありません)

美しく、洗練されたデザインの「日用品」たち。曲線の美しさや自然美を応用したものまで様々なガラス作品が次から次へと目の前に現れ、幸せな気分に。


オイヴァ・トイッカ <<トナカイの集会>> 1972年
ヌータヤルヴィ社製 フィンランド国立ガラス美術館蔵

鼈甲飴のようですが、これも立派なガラス作品です。

商業的に盛り上がる日本の派手なクリスマスとは、だいぶ雰囲気が違います。晴れやかなお正月を迎えるのにこんな「オアシス」があったら素敵でしょうね〜

フィンランド・デザインは、決して過去の一時栄え花開いたものでなく、現在も継続的に「生活の中の美」を提案しているのだそうです。


オイヴァ・トイッカ≪オアシス≫1988年 ヌータヤルヴィ社製
フィンランド国立ガラス美術館蔵
撮影:ティモ・シルヤネン

1917年の独立から現在に至るまでに生み出してきたフィンランド・デザインのガラス製品たち。我々が想像する以上に過酷な自然環境下で暮らすフィンランド人だからこそ生み出せた洗練されたデザイン。

緊張感なく凡庸な暮らしの中からは決して優れたデザインが生み出されないことを逆に知らされる展覧会でもあります。「生活の中の美」という言葉をあらためて考えさせられます。


ハッリ・コスキネン《きわみの光》2012年

※会場内は一部撮影可能です。
フィンランドを代表するガラスメーカー「イッタラ」が“Lasting design against throwawayism(使い捨て主義に反する永遠のデザイン)”というメッセージを掲げ、現在も生産を続けているように、その姿勢は常に地球にやさしく、自然とともにあり続けています。
「フィンランド・デザイン展」は2013年1月20日までです。是非!
年末年始(2012年12月30日(日)〜2013年1月1日(火))は休館です。


「森と湖の国 フィンランド・デザイン」展

会期:2012年11月21日(水)〜2013年1月20日(日)
開館時間:10時〜18時
※金・土、および2012年12月23日(日)、2013年1月13日(日)は20時まで開館
※2012年12月28日(金)、29日(土)は年末のため18時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週火曜日、年末年始(2012年12月30日(日)〜2013年1月1日(火))


http://suntory.jp/SMA/

主催:サントリー美術館、朝日新聞社
特別協賛:イッタラ、スキャンデックス、フィンエアー(フィンランド航空)
協賛:三井不動産、石塚硝子、サントリーホールディングス
後援:フィンランド大使館、フィンランドセンター、日本硝子製品工業会、日本ガラス工芸学会
特別協力:フィンランド国立ガラス美術館
会場:サントリー美術館

巡回先:
大阪市立東洋陶磁美術館 2013年4月20日(土)〜7月28日(日)
北海道立近代美術館 2013年10月1日(火)〜11月24日(日)

【次回展】

歌舞伎座新築開場記念「歌舞伎-江戸の芝居小屋-」
2013年2月6日(水)〜3月31日(日)

 江戸時代に花開き、現代まで息づく歌舞伎は、日本を代表する伝統芸能として、様々な変遷を経て発展してきました。その歌舞伎の大きな特徴の一つに、劇場内で行われる〈役者〉と〈観客〉の応酬があります。歌舞伎の歴史は、この〈役者〉と〈観客〉とを結ぶ〈劇場〉を中心に展開してきたともいえます。
 本展では、2013年4月の第五期歌舞伎座新開場を記念し、近世における芝居小屋から、現在へとつながる歌舞伎の劇場空間が成立するまでの歴史を、絵画作品を中心に展観します。
 また、役者のブロマイドであった役者絵や、役者の愛用品、歌舞伎役者の紋や舞台衣装から影響を受け江戸で流行したファッションなどにも焦点を当て、歌舞伎の発展を支えてきた〈役者〉と〈観客〉の姿を浮き彫りにしていきます。


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3089

JUGEMテーマ:アート・デザイン


フィンランドのガラスや陶磁器、家具の数々は、機能性を重視しつつ、美しさも兼ね備えています。なかでも“timeless design product(時代を超えた製品)”をコンセプトに作られてきた生活用品は、私たちの暮らしに洗練されたデザイン性をもたらし、まさに「生活の中の美」といえるでしょう。
 20世紀前半から台頭したフィンランドのデザインは、アルヴァル&アイノ・アールト夫妻、カイ・フランク、タピオ・ヴィルッカラ、ティモ・サルパネヴァら優れたデザイナーを輩出し、特に1950年代からは国際的な評価を得て、現在に至ります。彼らを取り巻く美しい自然と風土は、時に創作のインスピレーションとなり、作品や製品の色となり形となって溶け込んでいきました。フィンランドを代表するガラスメーカー「イッタラ」が“Lasting design against throwawayism(使い捨て主義に反する永遠のデザイン)”というメッセージを掲げ、現在も生産を続けているように、その姿勢は常に地球にやさしく、自然とともにあり続けています。
 本展は、こうしたフィンランド・デザインの魅力を、18世紀後半から現代に至るガラス作品を中心にご紹介します。森と湖の国のデザインが繰り広げる世界を、クリスマスの到来とともにお楽しみください。

展覧会 | permalink | comments(2) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

小生も12月8日に行きました。クリスマスシーズンでサンタがたくさんかけられたツリーが1Fにあり、展示もいい感じでした。サントリー美術館に行くのは久しぶりでした。同日リヒテンシュタイン展@国立新美術館を再訪しましたがかなり混雑していました。
星の王子様 | 2012/12/20 8:17 PM
Takさま、この度はTB&弊blogへのコメント
有難うございます…!とっても綺麗な写真の
数々に再び展示会の内容を思い出しました☆
(撮影可能って太っ腹ですよね〜♪)
トルーデ | 2013/01/12 10:59 PM
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