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「始発電車を待ちながら」

東京ステーションギャラリーで開催中の
東京駅復原工事完成記念展「始発電車を待ちながら 東京駅と鉄道をめぐる現代アート 9つの物語」に行って来ました。


東京ステーションギャラリー
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

東京駅復原工事に伴い2006年に休館した、東京ステーションギャラリーが装いも新たに2012年10月1日にオープンします。館内の様子は既にこちらの記事で紹介しました。

が、展覧会自体の記事をまだ書いていないことに(今頃)気が付いたので、拝見してから3ヶ月も経ってしまい記憶曖昧模糊としていますので、画像を頼りにご紹介して参ります。


冨田章館長(中央)とパラモデル

出来たてほやほやの美術館(展示室)は温湿度や建材が発する物質を落ち着かせるのにある一定期間“寝かせ”て使います。リニューアルオープンした東京都美術館の特別展示室も完成してから約半年経ってから「マウリッツハイス美術館展」を開催しました。

「どうしてオープニング展が現代美術の展覧会なの?」と疑問に思った方も多いかと思いますが、そんな事情があるのです。

しかし、東京駅復原を祝う大事な時に半年も待っていられません。「環境」に敏感な日本画や油彩画を展示せず現代アート展にしたのはそんな理由からです。


本城直季「small planet tokyo-station」2004年

small planet」シリーズで一躍時の人となった本城氏が新しくなった東京駅を再び撮影し、新旧の作品を並べての展示。

ステーションギャラリーがリニューアルオープンした時はまだ撮影を終えていませんでしたが、今はもう2点並んでいるそうです。(確認しに行かなきゃ!)


クワクボリョウタ「LOST#8(tokyo makunouchi)」2012年

これは一見の価値ありです。自分の周りでこの展覧会行った人の話しでしばしば登場するのが、この桑久保亮太氏のこのスペースに合わせた新作です。

“ここでしか体感できない”静かな感動がノスタルジックに心に響き渡ります。


柴川敏之

「2000年後の東京駅ー鉄道」をテーマに柴川氏の頭の中にあるイメージを「化石」で表現しています。何のこと言っているかよく分からないかもしれませんが、柴川作品には他の作家が持っていないユーモアに満ち溢れています。

例えば、今回の新作もよく見ると「日本列島」の形に並べられているのが分かります。それぞれの場所に配置された「化石」を一点一点見て行くと……


秋山さやか

展示する空間に滞在しつつ制作する秋山さやか氏のスタイル(滞在地を起点に歩き、現地で収集したさまざまな素材を地図などにひと針ずつ縫い付けていくという作品)は、他の展覧会でも幾つか拝見して来ました。今回は東京駅。普段良く知る場所ですが、逆に他では味わえない新鮮な発見も。


広瀬通孝

Suicaを置くとその行動履歴が瞬く間に前方の巨大スクリーンに投影される、最新デジタルテクノロジーを駆使したユニークでちょっとカップルには怖い作品。

東京大学大学院 情報学環・学際情報学府、東京大学 先端科学技術研究センターの教授を務める広瀬氏はツイッターでもユニークな発言で大人気。

実際はとってもコワイ人かとびくびくしながらお話伺いましたが、全くの杞憂でした。ICCで公開したものの進化バージョンとのこと。まだまだ「何か」やらかして下さるそうです。


大洲大作「光のシークエンス」2004-2012年

12月18日(火)より、「光のシークエンス」の、プロジェクション作品に新しいプログラムが追加されたそうです。(やはり再び観に行かねばなりません!)

詳しくは大洲氏のブログでチェック!

東京ステーションギャラリー開館企画展 新作を追加します

廣村正彰、ヤマガミユキヒロら、それぞれ表現手法も毛色も異なるアーティスト9組を「鉄道」「旅」をテーマに見事まとめ上げています。

冨田館長の手腕早速思い切り発揮しています。開館記念価格500円でこれだけの内容(そして空間)を愉しめるのはかなりお得です。まだ行かれてない方、是非是非。

「始発電車を待ちながら」は2月24日までです。


【東京駅復原工事完成記念展】
始発電車を待ちながら 東京駅と鉄道をめぐる現代アート 9つの物語


会期:2012年10月1日(月)〜2013年2月24日(日)
開館時間
平日11:00〜20:00、土・日・祝 10:00〜18:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
主催:東京ステーションギャラリー
(公益財団法人 東日本鉄道文化財団)

会場:東京ステーションギャラリー
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
アクセス:東京駅丸の内北口改札前

(展覧会スケジュール)
木村荘八展 木村荘八展 [仮称]
2013年3月23日〜5月19日

エミール・クラウスと印象派展 [仮称]
2013年6月8日〜7月15日

Twitterやってます!
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3112

JUGEMテーマ:アート・デザイン


本展は、2006年以来、足かけ 6 年半にわたった東京駅の復原工事完成を祝う展覧会として企画されました。9人(組)の作家たちによる意欲的なアート作品をご覧いただきます。出品されるのは、「東京駅」あるいは「鉄道」という視点から発想された作品です。
1914 年に開業し、日本の鉄道の起点として1世紀にわたって利用されてきた東京駅は、時に歴史的事件の舞台となり、文学作品や美術作品にも多く取り上げられるなど、人々の記憶に深く刻み込まれています。この東京駅をモティーフに作品を制作するのは、秋山さやか、柴川敏之、廣村正彰、本城直季、ヤマガミユキヒロの5人の作家たちです。
鉄道の歴史は、日本の近代化の歴史でもあります。鉄道は、日本という国が明治維新以降、海外との交流を通して成し遂げてきた近代化の象徴と言っても過言ではありません。大洲大作、クワクボリョウタ、パラモデル、廣瀬通孝は、鉄道を発想源にした、あるいは鉄道を使うことから生み出された作品を出品します。
創建当時の煉瓦壁を生かした、歴史を感じさせる展示室は、当館の大きな特色のひとつです。独特の雰囲気を持つ空間の中で展開される、個性あふれる作家たちのユニークな作品世界をお楽しみください。
展覧会 | permalink | comments(5) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

ご紹介いただきありがとうございます。レビュー、興味深く拝読いたしました。
拙作につきましては12月に、プロジェクションのプログラムに新作を追加しております。もしお近くにいらっしゃる機会がございましたら、またぜひご覧いただければ幸いです。
Daisaku Oozu | 2013/01/11 1:53 AM
ワンコインでたっぷり楽しみました。それに足回りのいい立地なんですから、もっと入館していてもおかしくないのですが、多少宣伝不足でしょうか。もったいないことです。
ぐらっぱ亭 | 2013/01/11 7:56 AM
大洲氏(Daisaku Oozu)の新作追加展示。リンク加えました。

観に行きます!
Tak | 2013/01/11 8:04 AM
「始発電車を待ちながら」のレビュー、なかなか出ないなあと思っていたのでよかったです。
赤れんが駅舎が復原開業した際に見に行きましたが、
鉄ちゃんとしては赤れんが駅舎の中に入れるだけでうれしかったのですが
内容もめちゃくちゃ充実していてよかったです。
現代アートになじみのない人も、
初めのパラモデルから夢中になることができる作りは大したものだなあと思いました。
広瀬通孝氏の展示なんて大行列でしたので、
私は試してみるのをやめてしまったくらいですし。
東京駅を見に行くついでに必ず行くべき展覧会だと思いましたね。
鉄平ちゃん | 2013/01/11 10:43 AM
Tak さま
早速にリンクまで行なっていただきまして、ありがとうございます。
プロジェクションに加えた新作は、車窓を切り口とした《光のシークエンス》のなかでも、「東京」を捉えるものとして、ほぼ全てを撮りおろしています。ご覧いただけましたら幸いです。
Daisaku Oozu | 2013/01/11 1:11 PM
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10月1日に東京駅丸の内北口にオープンした「 東京ステーションギャラリー 」。 オープン初日は14時で閉まってしまったので見に行くことができなかったので 日を改めて行ってきました。 オープン当初の混雑は解消されて、今は整理券なしでも 入場料500円で入ること
 これは、東京駅復元工事完成記念展。まずは、ここまでこぎつけられた関係者の皆様のご尽力に敬意を表します。  今回の展覧会には「東京駅と鉄道をめぐる現代アート9つの物語」というサブタイトルが付いている。 ・ギャラリーへのアプローチ  東京ステーシ