青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< November 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 「奇跡のクラーク・コレクション展」 | main | イチハラヒロコ展「期待して当たり前なんだし。」 >>

「館蔵浮世絵に見る さくらいろいろ」

たばこと塩の博物館で開催中の
「館蔵浮世絵に見る さくらいろいろ」展に行って来ました。


たばこと塩の博物館:http://www.jti.co.jp/Culture/museum/

都内ではまだ雪の予報が出ていますが、渋谷公園通りのたばこと塩の博物館では、ひと足お先に!と「桜」をテーマにした展覧会が開催されています。

あたたかな色調で統一された展示室内はまさに春爛漫、浮世絵に描かれた桜を中心に「桜作品」約70点が所せましと公開されています。


「さくらいろいろ展」展示会場風景

古くから多くの和歌にも詠まれ、様々な意匠として人々に愛されてきた桜。これだけの作品を、館所蔵作品だけで開催できちゃうのですから、たばこと塩の博物館流石です。

現在、サントリー美術館で開催中の「歌舞伎座新開場記念展 歌舞伎 ― 江戸の芝居小屋 ― 」展にも、たばこと塩の博物館から浮世絵が貸し出されています。

入館料たったの100円で観られるだけでも十分過ぎるほどお得な「館蔵浮世絵に見る さくらいろいろ」展ですが、更にオールカラーの12ページもあるパンフレットまで貰えます。太っ腹過ぎです、相変わらず。


歌川国郷「浅草奥山桜見物の図」1857年

よく見ると、桜の木の枝に「木札」が掛かっています。説明によると、桜の木を寄進した遊女の名前がその木札に書かれていたそうです。

江戸幕府公認の遊郭、吉原には毎年春の時季だけ、メインストリート(仲の町)に観賞用の桜の樹が根っこごと植えられたというのは、有名な話し。

江戸の桜の名所、飛鳥山などと比べると、抒情的でより一層儚い雰囲気が漂います。遊女が「咲き誇り散る」姿にいやでも桜を重ね合わせて観てしまいます。

「さくらいろいろ展」の展示構成は以下の通りです。

1.好みの場所は…江戸の桜名所いろいろ
2・これぞ華…美男美女と桜いろいろ
3.桜を舞台に…お芝居いろいろ
4.ささやかながら…桜の楽しみ方いろいろ
5.やっぱり桜…デザインいろいろ



三代歌川豊国「江戸花二人助六」1816年

大判錦絵5枚続きのゴージャスな作品。右から五代目松本幸四郎の意久、三代目尾上菊五郎の揚巻の助六、二代目沢村田之助の揚巻、七代目市川団十郎の花川戸助六、三代目坂東三津五郎の白酒売。と当代きっての人気役者揃い踏み。

団十郎と菊五郎の二人の花形役者が共に「助六」姿で描かれています。

華々しいスターと桜を描いた浮世絵に混じりこんな愛らしい作品も。


二代歌川広重「昔はなし一覧図会」1857年

「花咲爺」、「舌切雀」「猿蟹合戦」、「桃太郎」、「カチカチ山」、「ぶんぶく茶釜」などの昔話しがひとつの画面にぎゅっとまとめて描かれているとても賑やかな作品です。

「源氏物語」や「伊勢物語」の素養はなくとも、こうした昔ばなしであれば、子どもさんから大人まで一緒になって楽しめますよね。

立派な作品も勿論素晴らしいのですが、こうしたともすれば周縁に追いやられてしまうような作品こそ真の面白さがあります。次の展覧会は是非その路線でお願いしたいものです。

それにしても、これだけの作品を僅か100円で思う存分楽しめてしまうのですから、行かない手はありません。そうそう、今回は写真撮影も可能です。

「館蔵浮世絵に見る さくらいろいろ」展は3月10日までです。100円玉握りしめ渋谷、たばこと塩の博物館へgo!!


「館蔵浮世絵に見る さくらいろいろ」

開催期間:2013年1月26日〜3月10日
開館時間:午前10時〜午後6時
(入館締切は午後5時30分)
休館日:毎週月曜日
会場:たばこと塩の博物館 4階特別展示室
主催:たばこと塩の博物館
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/

《展示関連落語会》
3月9日(土)
演目:「鶴満寺」「百年目」 出演:柳家小満ん


その他のイベント等詳細は博物館公式サイトでチェック!

Twitterやってます。
@taktwi

この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3145

JUGEMテーマ:アート・デザイン


金子信久
パイインターナショナル

古くから日本人を魅了し続ける“さくら”の妙
私たち日本人にとって、“花”といえば、まず桜が思い出されます。淡い色合い、整った形、満開の華やかさ。そして、すぐに散ってしまうはかなさや潔さ。桜の花は、古くから日本人の心をとらえ、季節に敏感ではなくなってしまった現在でも、春本番を告げる桜の開花は、毎年、大きなニュースとなっています。

桜は、江戸の人々にも、とても愛されていました。花見は娯楽の一つで、多くの桜名所が誕生しました。和歌や俳諧にもよく詠まれ、歌舞伎などの舞台を飾り、身の回りの品々の意匠としても好まれました。主役として脇役として、浮世絵にもっとも多く描かれた花と言っても、言い過ぎではありません。

今回の展示では、当館が所蔵する資料の中から、桜が描かれた浮世絵や、桜のモチーフで装飾された喫煙具などを紹介します。

毎年、春の訪れを実感させてくれる桜。たばこと塩の博物館で少し早いお花見はいかがでしょうか。

展覧会 | permalink | comments(0) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://bluediary2.jugem.jp/trackback/3145
この記事に対するトラックバック
 天気晴朗なれども風寒き昨日、渋谷に出かけた。これはたばこと塩の博物館の館蔵浮世絵展。立派なパンフレットを頂いて恐縮した。 会場の壁には沢山の浮世絵、中央のケースには喫煙具やたばこパッケージが展示されていた。  浮世絵の展示は3章だて。 1. 江戸
さくらいろいろ @たばこと塩の博物館 | Art & Bell by Tora | 2013/02/17 7:34 PM