青い日記帳 

  
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「VOCA展 2013」
上野の森美術館で開催中の
「VOCA展2013 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」へ行って来ました。


公式サイト:http://www.ueno-mori.org/voca/2013/

1994年に呱々の声をあげた「VOCA展」も今年でもう20年目となるそうです。
1994年に始まったVOCA(ヴォーカ)展は、2013年で20周年を迎えます。全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者など40歳以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により、全国各地から未知の優れた才能を紹介してきました。この20年のうちに平面の捉え方も時代と共に変化し、VOCA展は、まさに今日の美術を見せてきたといえます。
これまでのVOCA展と受賞作品を紹介する特設サイト「PLAYBACK VOCA 1994-2012」要チェックです!

会期が短いので、毎年「気が付いたら展覧会終わっていた…」なんて苦い思いをした人も多いかもしれません。見逃した年はありませんでしょうか?それにしてもこのアーカイブ貴重です。


VOCA賞を受賞した鈴木紗也香「あの日の眠りは確かに熱を帯びていた

VOCA奨励賞:柴田麻衣さん「Lakeside」、平子雄一「Lost In Thought
佳作賞:大のぶゆき「shining mountain/climbing the world #03-1〜03」、吉田晋之介「
大原美術館賞:佐藤翠「Reflections of a closet

以上、6名が今年の受賞者。

受賞者以外で個人的に気に入った作品をご紹介。


蒼野甘夏「ビル風赤松図

小さな羽根が背に生やした“女天狗”がビル風吹きすさぶ現代に降臨。

小さな羽根が背に生やした“女天狗”がビル風吹きすさぶ現代に降臨。本物はうっとりする美しさを画面から放つと同時に、日本画の伝統を踏まえた表現が至る所にまぶされています。

ビル風に身体を持って行かれそうになりながらも、肢体をしなやかに赤松の上に立脚させる女天狗の足の指先の表現や、「何か」を企んでいるような手の指。家に置く場所あればこれ欲しいな〜


山口英紀「うたかた

タイトルは、鴨長明『方丈記』の冒頭「行く川の流れは絶えずして、しかも もとの水にあらず。淀みに浮ぶ うたかた(泡沫)は、かつ消えかつ結びて、久しく止まる事なし。」から取ったとのこと。

上野の森美術館の展示室の壁に大小のバブルが、一見何の脈絡もなく掛けられているようですが、配置にかなりこだわったそうです。確かに描かれている対象物により上下きちんと分けられています。

それよりも何よりも、以前もこのブログで何度も山口英紀さんをご紹介しましたが、彼はこの作品を水墨で描いているのです。そう彼は水墨画の達人なのです。若くして本場中国へも行き学んでいる筋金入りです。


驚愕のテクニックです。足早に「うたかた」の前を通り過ぎる人を捕まえては、「これ水墨画なんですよ!」と説明すると皆さん、一様に驚きそして食い入るように観てくれます。

山口さんについてもっともっと知りたい方は、彼のサイト「思纂室」をチェックです!


瓜生祐子「curry and rice」他

風景画なんてもう何を描いても同じ。なんて思ってないでしょうか。世界中のどんな場所にもすぐに見られるGoogle Earthや、360度パノラマ画像をその場所に立った視線で自由に見られるストリートビューを使いこなしている私たちは。

瓜生祐子さんの描く風景画は、俯瞰した見知らぬ街の景色をパステルカラーでジブリの映画のワンシーンのように仕上げているだけのように思えますが、そんなに「甘く」はありません。

だって、これ「カレーライス」ですから。

目の前にある穏やかな風景画は、何を隠そう拡大された食品のイメージ像だったのです。そう知らされると画面から香りさえ漂ってくる気が…


隣りに3点、円形の作品が並べて展示されています。

これらのタイトルは「pudding a la mode」。もう風景には見えませんでしょ(笑)


「VOCA展 2013」展示風景

菊地敦己「中心の方向」も要チェック。

私が審査員だったら」の視点で観るとすっごく楽しめますよ「VOCA展」。開催期間が15日と短いので、他の展覧会のついででいいや〜何て考えていると見逃してしまいます。今年の「VOCA展」は3月30日までです。


VOCA展2013 現代美術の展望─新しい平面の作家たち

会場:上野の森美術館
http://www.ueno-mori.org/
会期:3/15(金)〜3/30(土)
休館:会期中無休
開館時間:10:00〜18:00 
※入館は閉館の30分前まで
主催:「VOCA展」実行委員会/公益財団法人日本美術協会 上野の森美術館
協賛:第一生命保険株式会社

【同時開催】

VOCAの20年 1994-2012 展
会期:2013年3月15日(金) 〜 3月30日(土)
時間:10:00 〜 17:00 開館(入場は閉館30分前まで)
※木・金・土曜日 18:00 閉館

公式サイト:http://www.ueno-mori.org/voca/2013/

注:展示会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

上野の森美術館ギャラリーおよび、第一生命南ギャラリー&同社1階ロビーでは、VOCA展20周年特別企画として、過去の受賞作品でVOCA展を振り返る回顧展を「VOCA展2013」の会期に合わせて開催します。また、第一生命ギャラリーでは、個展の機会を与えられた受賞作家の展覧会も随時開催しています。

日時:
上野の森美術館ギャラリー:3月15日(金)〜30日(土)10:00〜18:00
第一生命南ギャラリー:3月4日(月)〜4月12日(金)12:00〜17:00 ※土日祝日休館
場所:
上野の森美術館ギャラリー
第一生命南ギャラリー(東京都千代田区有楽町1-13-1 第一生命保険株式会社 日比谷本社1F)

第一生命ギャラリー


VOCA20周年記念シンポジウム「VOCAと現代美術の20年」
日時:3月14日(木)15:00〜17:00
場所:上野の森美術館
パネリスト:高階秀爾(VOCA展選考委員長・大原美術館館長)、光田由里(美術評論家)、谷新(宇都宮美術館館長)、名古屋覚(美術ジャーナリスト)、小林正人(画家)、曽谷朝絵(アーティスト)

【次回展】

「有栖川宮・高松宮ゆかりの名品展」
期間:2013年5月21日〜7月14日

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3178

JUGEMテーマ:アート・デザイン


「VOCA展」は、現代アートにおける平面の領域で、国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に1994年より毎年開催している美術展で、『VOCA展2013』は節目の20回展となります。 日頃から公平な立場で作家たちと接している全国の美術館学芸員、研究者、ジャーナリストなどから推薦委員を選出し、それぞれ40歳以下の若い作家1名を推薦していただき、推薦された作家全員に展覧会への出品を依頼しています。こうしたシステムのため、東京だけでなく全国で活躍する作家たちにスポットがあたることが同美術展の 特徴の1つです。この20年のうちに、出品した作家たちは延べ687人。福田美蘭(1994年 VOCA賞)、やなぎみわ(1999年 VOCA賞)、蜷川実花(2006年大原美術館賞)、清川あさみ(2010年佳作賞)など多方面で活躍している作家たちが出品しています。この間 VOCA展は「平面」という一貫した切り口で若い世代の動向をヴィヴィッドに反映しながら、 まさに「今日の美術」を見せてきました。
| 展覧会 | 22:47 | comments(1) | trackbacks(3) |
審査員だったらの視点と言うか好みを探して2018年本展見ました。丸いキャンバスの作品も揺ったりした生命感が有りました…。微かに揺らぐビデオ・インスタレーションも出ていました。今回…abstract作品も若干増えていた様に思えました…。リップ・ペインテイングも印象的です。
| pinewood | 2018/03/31 10:06 AM |










http://bluediary2.jugem.jp/trackback/3178
「VOCA展 2013」
上野の森美術館で開催中の「VOCA展2013 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」へ行ってきました。1994年にスタートした「VOCA展」も今年でもう20年目。VOCA奨励賞:柴田麻衣さん「Lakeside」、平子雄一「Lost In Thought」佳作賞:大?のぶゆき「shining mountain/
| Star Prince JUGEM | 2013/03/20 11:59 AM |
上野の森美術館で開催中のVOCA展に行ってきた…楽しい作品が多くて良いなぁ!
昨日、上野の森美術館で開催中の「VOCA展2013 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」展に行ってきた。予想以上に楽しい作品が多くて、気分が上向きになったんだな!!上野の森美術館は、名前の通りに上野公園の中にあるんだな・・・。僕が上野駅の改札口を出たのは、
| 美術館と猫とアイスクリームと沖縄三線教室@東京をアレする日記…寝不足は万病の元・猫不足も万病の元、時 | 2013/03/21 11:13 AM |
「VOCA展2013」 上野の森美術館
上野 chariot 上野の森美術館では、「VOCA展2013」が開かれています。 会期は3月30日(土)までです。 VOCA展は全国の学芸員、ジャーナリスト、研究者などに、40歳以下の 若手作家を推薦してもら...
| 猫アリーナ | 2013/03/27 10:28 PM |
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