青い日記帳 

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特別展「グレートジャーニー 人類の旅」

国立科学博物館で開催中の
特別展「グレートジャーニー 人類の旅〜この星に、生き残るための物語」に行って来ました。


展覧会公式サイト:http://gj2013.jp

1995年からフジテレビで放送されたドキュメンタリー番組「グレートジャーニー」。探検家・関野吉晴氏が動力を全く用いることなく、南米大陸最南端のナバリーノ島から人類誕生の地・東アフリカまで、足かけ10年の歳月をかけた旅は、大きな反響と感動を視聴者に与えました。

アフリカで誕生した「人類」(ホモ・サピエンス)が各大陸へ拡散していったルートを逆順で辿りという壮大な冒険。しかも関野氏は近代動力を用いず、徒歩・自転車・カヤック・犬ぞりなどで53000kmもの旅を成し遂げました。


関野吉晴氏と丸木舟「縄文号」(この船でインドシナから石垣島までの大海原を3年もかけ渡ったそうです)

展覧会の構成は以下の通りです。

プロローグ:"遙かなる地"に生まれて
熱帯雨林 自然と共に暮らす民(アマゾン)
高地 インカの伝統を残す(アンデス)
極北 マイナス40℃の世界に生きる(アラスカ・シベリア)
乾燥地帯 砂漠で生き抜く智慧(アタカマ・ゴビ・ヌビア・ダナキル)
猿人復元プロジェクト




地球の様々な過酷な自然環境下で暮らし、子を産む育て生活している我々「人類」にスポットを当てた展覧会です。よく考えるとこうしたテーマの展覧会今まで無かったように思えます。

生活の場に適した生き方や知恵には、同じ「人類」でありながら大きな驚きを我々に与えます。そしてまた同時に果たして自分はその場所で生きて行けるのかといった課題も提示します。



探検家・関野吉晴氏が辿った「グレートジャーニー」を単に紹介するだけでなく、地球上のありとあらゆる場所に適応しながら暮らしている人類の今の姿を見せてくれます。

そして、「グローバール化」という錦の御旗のもとに進めれらている資本経済の弊害や地球環境問題といったこれまで人類が経験したことのない「危機」にまで深く掘り下げ考察されている大人向けの展覧会でもあります。


衣料における良品と並品 アルパカ製
ペルー、ケロ村

自分たちで使用する為だけに作られたアンデス、ケロ村のアルパカの毛織物。手間を惜しむことなく緻密に織られていました。

ところが、商人が村に入り込み、1年かけ織った伝統の布を1万円で買うだけなく、3ヶ月で織った粗悪な布も4000円で買い取るようになると、割の良い粗悪な布ばかり織るように。

そして、伝統的な技術を知る者が村から居なくなり伝統的な技術が失われてしまったそうです。

経済的効率だけを求め功利的な生活に明け暮れる我々への警鐘のように思えてなりません。


アルパカとアルパカの毛
東京大学総合研究博物館蔵

【私たちの将来を考えるために必要な10の事項】
地球温暖化
気候変動
水問題
海洋の酸性化
生物多様性の減少
土地・人口・食糧
石油資源
大気汚染と科学物質による汚染
パンデミック(感染爆発)
戦争



公式サイト http://gj2013.jp にある「私たちの将来を考えるために必要な10の事項」と、展覧会のパネルが連動しています。お出かけ前にまずはこちらをじっくり読み、今の地球で起こっている問題について思いをめぐらせておきましょう。

会場で立って全て読むとなると疲れちゃいますからね。事前にこうしてサイトで「予習」出来るのは良いです。


干し首
国立科学博物館蔵

宗教的な意味合いや部族間の争いの戦果として首を狩っていた首狩り部族が世界中にかつていたそうです。ところが19世紀中ごろからは、アマゾンの先住人たちは観光客を目当てにお土産として、干し首を売買するように。

今回展示されている「干し首」は昭和初期に南米旅行をした人や、南米移民が現地で成功し日本に帰国した際に「お土産」として持ち帰ったものだそうです。

お土産と謂えども勿論本物です。頭蓋骨を取り除き四分の一程度の大きさに脂肪抜きされ縫合されています。


チンチョロ文化のミイラ
紀元前3200年頃
チリ、アタカマ砂漠、チンチョロ文化
バルパライソ自然史博物館、チリ

ミイラと聞くとエジプトを思い浮かべますが、世界最古のミイラは南米で作られていたそうです。約5000年前のミイラ日本初公開です!

今回展示されているのは年齢1〜2歳の子どものミイラ。CT撮影した写真や解説も会場にあります。


ラエトリのアファール猿人家族の復元模型
国立科学博物館蔵

《猿人復元プロジェクト》
人類最古の「足跡」の化石(ラエトリの足跡)を科学的に解析し家族の姿を再現。猿人復元の学術モデルをナインティナインの岡村隆史さんが担当しているのがテレビ局主催らしいですね。

紹介したのはごく一部です。3Dプロジェクションマッピング映像等、まだまだ他にも見どころ沢山あります。テレビ番組から生まれた「人類」を知るための貴重な展覧会です。

大人から子どもまで楽しめる工夫がなされています。そうそう展示も今回は見事あの空間を生かし切っています。何でも「阿修羅展」と同じデザイナーさんが担当したとか。

「グレートジャーニー展」は6月9日までです。


特別展「グレートジャーニー 人類の旅〜この星に、生き残るための物語」
開催会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
http://www.kahaku.go.jp/
開催期間:2013年3月16日(土)〜6月9日(日)
開催時間:午前9時〜午後5時(金曜日は午後8時まで)
※入館は各閉館時刻の30分前まで
※4月27日(土)〜5月6日(月)の間は午後6時まで。ただし、5月3日(金・祝)は午後8時まで
休館日:毎週月曜日、5月7日(火)
ただし、3月25日(月)、4月1日(月)、4月29日(月・祝)、5月6日(月・祝)は開館。
主催:国立科学博物館、フジテレビジョン、朝日新聞社
監修:
関野 吉晴(探検家・医師・武蔵野美術大学教授)
篠田 謙一(国立科学博物館人類研究部人類史研究グループ長)
馬場 悠男(国立科学博物館名誉研究員)

《「アファール猿人復元プロジェクト」復元学術モデル》 岡村隆史(ナインティナイン)
《応援ソング》 「Unbelievable」(ユニバーサル シグマ)/ナオト・インティライミ
《ナビゲーター》 益岡徹

公式サイト http://gj2013.jp


「グレートジャーキー 鮭の旅」

このグッズ考えた人に逢いたい(笑)思わず買ってしまいました。

【お得!】
金曜限定ペア得ナイト券 2,000円
※2名様同時入場、男女問わず
※午後5時〜午後8時(最終入場は午後7時30分)
※会場での当日販売のみ

注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

Twitterやってます。
@taktwi

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この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3187

JUGEMテーマ:アート・デザイン


アフリカに生まれた人類が、世界中に拡散していった人類最大の旅路を、イギリス人の考古学者ブライアン・M・フェイガンは「グレートジャーニー」と名付けました。
本展では360万年前の人類が家族で連れ立って歩いた最古の足跡化石をその「グレートジャーニー」の象徴として位置づけています。700万年前の人類誕生から説き起こし、人間が住むのに決して快適ではない地域(熱帯雨林、高地、極北、乾燥地帯)で人はどうやって生きてきたのか。地球上の様々な環境で今も暮らす人々の生活を紹介することなどにより、その土地ならではの「生きる知恵」と「文化」を見て、「人間の生きていく強さ」を再発見し、そこから人類と地球の未来を考えていただこうという壮大なコンセプトを基に展示します。
監修者の一人である関野吉晴は,1993年、「グレートジャーニー」の過程を自らの腕力と脚力を頼りに、動力を一切使わずに逆ルートで体験する旅に出ました。南米大陸最南端のナバリーノ島から人類誕生の地・東アフリカまで、足かけ10年の歳月をかけた旅の様子は、1995年からフジテレビでドキュメンタリー番組「グレートジャーニー」として放送され、自然と一体となって暮らす各地の人々の中に入っていく同氏の姿は、多くの視聴者に感動を与えました。また、2006年からは私たち日本人の祖先が日本列島に到達したルートを辿る様子も「新グレートジャーニー」として放送され、大きな話題となりました。
展覧会 | permalink | comments(3) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

行ってみたら知らない話はほとんどないというのが科博の特別展ではあるけれど、とても楽しみです。
当分行けそうもないのが残念ではありますが…
Cos | 2013/03/27 11:10 PM
干し首見たあとに、お土産に塩干(笑) すごいセンス。
地方なので見に行けませんが、テレビでやっていて興味を持ちました。
chiyoko | 2013/04/08 6:27 PM
管理者の承認待ちコメントです。
- | 2013/04/14 1:35 AM
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