青い日記帳 

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「国宝 大神社展」

東京国立博物館で開催中の
「国宝 大神社展」に行って来ました。


大神社展公式サイト:http://daijinja.jp/

古代ギリシア時代のパルテノン神殿や、ヨーロッパのいたるところに存在する教会に、イスラム教のモスク、そして仏教寺院。いずれも神を祀る場所は、神の力を最大限に具現化したような厳然とした佇まいをしています。

それらは、時として近寄り難さすら感じる“神を祀る場所”です。

一方、日本の神々(八百万の神)が鎮座する神社はどうでしょう?境内は子供たちの遊び場でもあり、生活の場と“地続き”ともとれる、そこに暮らす人々の憩いの場所であったりします。


国宝 「家津美御子大神坐像」 平安時代・9〜10世紀
和歌山・熊野速玉大社蔵

そもそも、日本の神々は目に見えず、身の回りの自然の中にごく当たり前に御座しまし、我々の生活をそっと護ってくれる、そんな存在でした。

昔々は、太陽や山、もしくはたった一本の木(御神木)さえあればそれで良かった「神社」も、大陸から仏教が伝来すると、同じように神像を作ったり、神社そのものの建物も立派になっていきました。

国宝 「家津美御子大神坐像」 などもそのひとつです。仏像とは大きくことなる点をあげるとしたらその作り方、木の扱い方でしょうか。

仏像を造る時には、ひびが入らぬように、木の節の部分を使ったりしませんが、神像では、木そのものも神と同じく神聖なものと捉えた為、節があろうがおかまいなくそのままの状態で彫り出していくそうです。神像鑑賞のポイントです。


国宝「虁鳳鏡」、国宝「方格規矩鏡
古墳時代・4〜5世紀 福岡・宗像大社蔵

(海の神)
九州北部で海を生業にした宗像氏一族は、玄界灘に浮かぶ沖ノ島を神体島として崇拝した。


このあたりの展示品何時間でも見ていられそうなのが、怖いです。実際「山の神」「海の神」の展示スペースは人気があり、人垣が出来ていました。

さてさて、展覧会の構成は以下の通りです。

第一章 古神宝
第二章 祀りのはじまり
第三章 神社の風景
第四章 祭りのにぎわい
第五章 伝世の名品
第六章 神々の姿



国宝「沃懸地螺鈿金銅装神輿」平安時代・12世紀
和歌山・鞆淵八幡神社
伝土佐光茂筆「日吉山王祇園祭礼図屛風」6曲1双
室町時代・16世紀 東京・サントリー美術館(5月6日まで)

祭りは神道の華です。ハレの場です。「神社展」においても最も絵になるセクションです。ここだけでひとつの展覧会が開催できるほど優れた見応えある作品が多く残されています。

ただ、祭り(祀り)はあくまでも特殊な「ハレ」の日であり、慎ましやかに生活する「ケ」の日が日常の大半を占めます。そういった意味からすると「第四章 祭りのにぎわい」の展示もこれくらい抑制を利かせたもので良いかと思います。

さて、今回の注目作品のひとつは間違いなくこちらでしょう。


国宝 「七支刀」(しちしとう)
古墳時代・4世紀 奈良・石上神宮蔵
[展示期間:4月9日(火)〜5月6日(月・休)]

教科書で誰しもが目にし、そして今でも忘れずに覚えているこの不思議な形をした刀。刀身には金で書かれた61の文字が残っています。

1600年以上前に中国で作られ、百済王から日本の王に贈られたものと考えられているそうですが、果たして…トーハクで歴史好きだった血がふつふつと。展示期間中もう一度この目で見ておきたい逸品です。

この他にも「国宝 大神社展」の見どころは山ほどあります。

◆日本全国の神社パワー大集結。過去最大の神道美術展!
全国の神社の全面協カのもと、日本の神々に関する文化財を総合的に展観する、空前絶後の展覧会です。

◆国宝・重要文化財が160件!
神のための調度品としてつくられ、古くから伝えられてきた「古神宝」や、神社に奉納され、伝えられた名宝の数々を紹介します。国宝・重要文化財約160件を含む、約200件の神社の宝物や神道に関する美術工芸品が展観できます。



「第一章 古神宝」の展示品のほとんどが国宝!

◆神道のルーツを探る
社殿が造られる以前の古い祭祀の様子を物語る福岡・沖ノ島祭祀遺跡出士品や、神社創建のルーツを物語る縁起絵巻などを紹介します。

◆全国の神像彫刻、約40体が大集合!
熊野速玉大社、松尾大社、東寺(教王護国寺)などの国宝・重要文化財の神像の名品や、これまで秘されてきた初公開の神像など、約40体が一堂に出展されます。



「第六章 神々の姿」展示室はまさにパワースポット!

『古事記』『日本書紀』をはじめ「国宝 白糸妻取威鎧」「国宝 海獣葡萄鏡」「国宝 平家納経」「国宝 古神宝類」等々紹介していったらきりがありません。

平成館展示会場内では、一時たりとも気を抜くことの出来ません!

会期中、展示替があります。展示作品リスト要チェックです!!
前期:4月9日(火)〜5月6日(月・祝)
後期:5月8日(水)〜6月2日(日)

神社好きの自分にはもう毎日でも通いたい展覧会です。「国宝 大神社展」は6月2日までです。是非!(神社の宝物はこうした機会でないと滅多に拝めるものではありません)


国宝 大神社展

会期:2013年4月9日(火) 〜 2013年6月2日(日)
会場:東京国立博物館 平成館(上野公園)
http://www.tnm.jp/
開館時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜日は20:00まで、土・日・祝・休日は18:00まで開館)
休館日:月曜日(ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館、5月7日(火)は休館)
主催:東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション
特別協力:神社本庁
協力:千年の森フォーラム
協賛:あいおいニッセイ同和損保、大日本印刷、トヨタ自動車 、三菱商事


国宝「金銅製雛機」奈良〜平安時代・8〜9世紀 
福岡・宗像大社蔵

一見何の変哲もない機織り機のミニチュアがどうして国宝なのか。折口信夫先生の『水の女』を読みましょう〜

展覧会公式サイト:
http://daijinja.jp/

巡回予定:
九州国立博物館 2014年1月15日(水)〜3月9日(日)

注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
また作品画像等の転載・コピーは禁止です。


グッズコーナーには「神社エール」「ジンジャーあめ」「ジンジャー糖」「ジンジャークッキー」が!!

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3203

JUGEMテーマ:アート・デザイン


日本人は古来、自然のなかに人知を超えたものを感じ、山、岩、木など自然物の中に神を見出し、畏れ敬ってきました。やがて神々を祀る神社が建てられ、祭神の調度品である神宝や、祭神の姿をあらわした神像などがつくられました。神社は、神聖な場所として尊崇され、神像や宝物が大切に守り伝えられてきました。 この展覧会は、伊勢神宮の第62回式年遷宮を機に、神社本庁をはじめ、日本全国の神社の全面的な協力を得て、神社の宝物や日本の神々に関する文化財を総合的にご覧いただく、貴重な機会となります。
展覧会 | permalink | comments(2) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

管理者の承認待ちコメントです。
- | 2013/04/14 6:00 PM
今日行って来ました。
なるほど、古神宝というのは、遷遇なんかで使わなくなったものが、遺されていたわけですね。
僕は世界史だったので、この七支刀というの存じなかったのですが、ゆうめいなんですね。
あと日本書記が今は展示されてますが、後半は古事記に変わるんですね。
いやあ、総合展示の新国宝、重要文化財指定等と併せて見ると疲れましたが、良い一日でした。
oki | 2013/04/17 10:22 PM
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