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「ワンダフル・マイ・アートー高橋コレクションの作家たち」

河口湖美術館で開催中の
「ワンダフル・マイ・アートー高橋コレクションの作家たち」展に行って来ました。


http://kgmuse.com/

日本有数の現代美術コレクターとして知られる、精神科医・高橋龍太郎氏の膨大なコレクション(その数実に2000点以上!)の中から選りすぐりの19名の作家の作品を紹介する展覧会が、山梨県河口湖美術館で始まりました。

高橋龍太郎氏、及び高橋コレクションについてはこちらをご参照下さい。


この展覧会に合わせ制作された西尾康之「FUJI」と高橋先生

「お医者さんでお金があるからこれほどのコレクションが可能」というのも勿論一理ありますが、それだけではここまでのコレクションを築き上げることは不可能です。

第一、置き場だけでも相当なコストが毎月かかります。例えば「ガンダム展」に出ていた西尾康之の「crash セイラ・マス」を保管する為だけに倉庫を建てたそうです。

「コレクター」という枠を超越し「篤志家」と言っても全く過言ではありません。どんな時代にも私財を投げ出し芸術を支援してきたパトロンの存在が無くてはならぬものです。日本の現代アートの根幹を支えているのは高橋先生であることに誰ひとりとして異論はないはずです。


河口湖美術館
http://kgmuse.com/

かつては、都内でも高橋コレクションを定期的に拝見することが出来ましたが、今ではそれは叶いません。「ネオテニー・ジャパン ― 高橋コレクション」上野の森美術館他のような特別展もそうそう開催出来るものではありません。

都心から車で日帰り圏内の観光地にある公営の美術館は高橋コレクションを公開する会場としてもってこいのスペースかもしれません。

現代アートに興味関心の無い、観光で訪れた人がふらりとご覧になったとしても十分に楽しめるのではないでしょうか。勿論アート好きには堪らない内容となっています。



河口湖を一望できるエントランスに、大畑伸太郎さんの「線香花火」が配置されているはお見事です。

何気ない光景を切り取り作品にする大畑さんの作品は壁で区切られた展示室より、こうした開放的な空間の方がより一層持ち味を発揮します。

大畑さんの驚きの新作は現在、高崎市美術館で開催中の「ジパング展・沸騰する日本の現代アート」に出展中です。これも是非観たい!!ご本人から制作に関する苦労話し色々聞かせて頂きより興味が湧いてきました。


名知聡子「幸福と絶望」2008年

縦240×横1140cmもある超大作。巨大な画面には腕を組んで横たわる女性の姿が描かれています。大きな作品ですが、大変緻密に描かれているのに驚かされます。一体完成までどれほどの歳月を要したのでしょう。

よく見ると、作家さんと描かれている女性が似ています。名知さんの作品は自らの姿を描きつつそれを普遍化し止揚させる点にあります。鑑賞者自身の姿とシンクロ出来るはずです。


名知聡子「幸福と絶望」2008年
桑久保徹「星と鏡」2012年

とは言ってもこれだけ大きいと中々簡単には同化させることは難しいですけどね…

こうした大きな作品が今回は何点か展示されています。「ワンダフル・マイ・アートー高橋コレクションの作家たち」展のひとつの見どころでもあります。

最後に今回の展覧会の「隠し玉」をご紹介!


戸田沙也加「美しさのあるところ」2012年

ギャラリーを通し作品を購入するのを常としている高橋氏が、初めて卒業展示でこの絵と出会いその場で購入を決めたという注目作です。

戸田沙也加さんについて

「圧倒的で鮮烈なイメージをもつ対象から生まれてくる美しさ」をテーマとしたモチーフで細密に表現する戸田さんの作品は、他のどの作品よりも実物を観ないとその良さが半分も伝わりません。

ヘンリー・ダーガーが描いたような少女が連なる前景と血を連想させる鮮明な赤。そして鋭い眼差しで対象を見つめる冷徹なオオカミ。いずれも細い線一本一本が織り成す「物語世界」。

いや〜良いもの観ることできました。


山口晃、天明屋尚、町田久美

【出品作家】
安藤正子、池田光弘、大畑伸太郎、加藤泉、加藤美佳、草間彌生、桑久保徹、鴻池朋子、五木田智央、近藤亜樹、千葉正也、天明屋尚、戸田沙也加、名知聡子、奈良美智、西尾康之、濱田樹里、町田久美、山口晃 19名

「ワンダフル・マイ・アートー高橋コレクションの作家たち」展は9月16日までです。


ワンダフル・マイ・アートー高橋コレクションの作家たち

会場:河口湖美術館(山梨県南都留郡富士河口湖町河口3170)
http://kgmuse.com/

会期:2013年4月14日(日)ー9月16日(月・祝)
開館時間:9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日:火曜日 ※4/30は開館 ※6月〜8月は無休
主 催:河口湖美術館/山梨日日新聞/山梨放送
協 力:高橋コレクション、オオタファインアーツ、コバヤシ画廊、小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、カ・イシイギャラリー、西村画廊、ミヅマアートギャラリー、山本現代、ユカリアート、サンエムカラー
構 成・アートディレクション:仲世古佳伸 
監 修:三潴末雄(ミヅマアートギャラリー)
共同企画:本庄俊男(彩鳳堂画廊)、ミヅマアートギャラリー

注:展示会場の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。


ジパング展―沸騰する日本の現代アート
会期:2013年4月7日(日)〜6月16日(日)
主催:高崎市美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
高崎市美術館「ジパング展」

【「ジパング展」関連イベント】
山口晃(画家)講演会 5月11日(土)午後2時より(開場1時30分)
高崎市南公民館 5階

町田久美(画家)ギャラリー・トーク 5月26日(日)午後2時より
高崎市美術館 展示室内

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日本有数の現代美術コレクターとして知られる、精神科医・高橋龍太郎氏のコレクション展を開催いたします。1997年より収集を始めた高橋氏のコレクションは、国内外で活躍する作家たちの初期の作品や代表作、若い作家たちの作品等々、その数2千点に及びます。コレクションは現在も続けられており、拡大中です。また、高橋氏は2008年−2010年にかけて「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション」展を全国7箇所の美術館で開催したほか、各地の現代美術展において多く所蔵作品の貸出をし、現代美術の発展を支援し続けています。本展は氏のコレクションより、ベテラン作家から若手作家まで、代表作から新作まで、多様な作家たちの作品を選出いたしました。現代作家たちによって生み出された瑞々しい作品は、同時代を生きる私たちの眼や心を振動させ、忘れられない印象を残すことでしょう。作品の収集のみならず、その作品を広く多くの方に観てほしい、という高橋龍太郎氏の現代美術への思いが結実した本展をぜひご高覧下さい。
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