青い日記帳 

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「貴婦人と一角獣展」

国立新美術館で開催中の
「貴婦人と一角獣展」に行って来ました。


展覧会公式サイト
http://www.lady-unicorn.jp/

六本木、国立新美術館の天井高のある企画展示室2Eに、フランス国立、パリ・クリュニュー中世美術館から、美しく謎に満ちた6枚のタピスリー(英:タペストリー)が奇跡の初来日を果たしています。

展覧会のキャッチコピーに「奇跡」や「至宝」「最初で最後」「初来日」とよく目にしますが、今回の「貴婦人と一角獣」はまさに正真正銘の“フランスの至宝奇跡の最初で最後の初来日”に間違いありません。

6枚の画像全てはこちらに。


フランス国立クリュニー中世美術館での展示風景(2009年撮影)
クリュニー中世美術館に関する記事

なにしろ、「貴婦人と一角獣」がフランス国外に貸し出されたのは過去にただ一度だけ(1974年、アメリカのメトロポリタン美術館)しかありません。

他に例を見ないほど美しいタピスリー故に各国の美術館から貸出しの依頼が絶えずあるそうです。今回展示室を改装するにあたり、クリュニーの方で是非日本で。との意向があり実現した奇跡の展覧会です。

少々、いつにも増して煽り気味に書いているのも、一度この連作を目の前にしたら納得がいくはずです。その場から離れ難く結局予定を大幅にオーバーし閉館時間まで居てしまいました。


タピスリー《貴婦人と一角獣「触覚」》1500年頃
羊毛、絹
フランス国立クリュニー中世美術館蔵
©RMN-Grand Palais / Franck Raux / Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom

離れ難いという表現よりも、幾ら観ても終りがないと言った方が適切かもしれません。観飽きるなんてことがこの作品の前では辞書から消え去ってしまいます。しかも6面もあるのです!!

中世ヨーロッパ美術の最高傑作である《貴婦人と一角獣》連作の6面すべてが、国立新美術館で公開されているのです。これを奇跡でなく何と呼べばよいのでしょう。

クリュニー中世美術館はパリの街中にあり、決して行くのが不便な美術館ではありませんが、だからといって思い立ちすぐに行けるわけでは勿論ありません。それが電車で行ける場所(六本木)にあるのですから、正直会期中何度でも足を運ばせて頂きます。はい。


「貴婦人と一角獣」展示風景

19世紀の作家プロスペル・メリメやジョルジュ・サンドが言及したことで、この「貴婦人と一角獣」は一躍有名になりました。現代でも小説『真珠の耳飾りの少女』で有名なトレイシー シュヴァリエが『貴婦人と一角獣』という小説を書いています。

リヨン出身の司法官の一族、ル・ヴィスト家から、国の買い上げとなりクリュニーに収蔵される(1882年)までは、ブサック城の壁を飾っていました。

因みに「ガンダムUC(ユニコーン)」をご覧になってい方にとっては「ヴィスト家」が美を司る家であることは既にご承知の通りかと。


貴婦人と一角獣「我が唯一の望み」》1500年頃
羊毛、絹
フランス国立クリュニー中世美術館蔵

この作品の前で、宇宙世紀0096年にバナージ・リンクス、オードリー・バーン、そしてカーディアス・ビストの3人が……(そうそう、今回の展覧会図録にもガンダムUCへの言及もなされています)

閑話休題。

フランス国立クリュニー中世美術館の至宝《貴婦人と一角獣》は、西暦1500年頃の制作とされる6面の連作タピスリーです。

千花文様(ミル・フルール)が目にも鮮やかな大作のうち5面は、「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」と人間の五感を表わしていると考えられています。それぞれに特徴(違い)があるのでその差異を探しているだけでも余裕で一時間は経過してしまいます。


「貴婦人と一角獣」展示風景

そして、残る1面が「我が唯一の望み」です。このタピスリーが一体何を意味するかについては、未だ解明されていません。“愛”“知性”“結婚”など諸説ありますが、決定打ではありません。

思うのですが、解けない数多の謎を内包しているからこそ、このタピスリーが何百年経っても魅力的に映るのではないでしょうか。恋と同じく正解がないからこそ人々は魅了されるのかと。


「貴婦人と一角獣展」展示風景

会場には、クリュニー中世美術館の珠玉のコレクションから厳選された約40点も展示公開されています。中世ヨーロッパの美の世界が如何に華麗で典雅なものだったのかが見て取れます。決して中世は暗黒の時代などではないのです。

タピスリーに描かれた貴婦人や動植物などのモティーフを、関連する彫刻、装身具、ステンドグラスなどで読み解いていく解説も丁寧に会場内に設置されています。


「貴婦人と一角獣」の6面のタピスリーに登場する動植物を全て抜き出しパネル展示しています。これは嬉しい!!そしてこれが図録にも掲載されています。

パリ、クリュニー中世美術館まで行っても中々良い資料が無くて、読み解きを諦めていた自分にとってはまさにこれは天の恵みです。図録超絶おススメです。

「貴婦人と一角獣展」は7月15日までです。是非是非。

中世ヨーロッパ美術館の最高傑作に身も心も包まれて下さい!!

フランス国立クリュニー中世美術館所蔵
貴婦人と一角獣展

The Lady and the Unicorn from the Musée de Cluny, Paris, France

会期:2013年4月24日(水)〜7月15日(月・祝)
会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木)
   http://www.nact.jp/
主催: 国立新美術館、フランス国立クリュニー中世美術館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
公式サイト:http://www.lady-unicorn.jp/


VR映像作品「貴婦人と一角獣へのオマージュ」 
制作・著作:NHK、NHKプロモーション、凸版印刷株式会社
撮影協力:Musee de Cluny、RMN-GP

※会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
※画像写真の無断転載を禁じます。



芸術新潮』 2013年 05月号 [雑誌]
【特集】フランスの至宝、まさかの来日! 《貴婦人と一角獣》に秘められた恋

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小説『貴婦人と一角獣
トレイシー シュヴァリエ

この記事のURL
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フランス国立クリュニー中世美術館の至宝《貴婦人と一角獣》は、西暦1500年頃の制作とされる6面の連作タピスリーです。19世紀の作家プロスペル・メリメやジョルジュ・サンドが言及したことで、一躍有名になりました。
千花文様(ミルフルール)が目にも鮮やかな大作のうち5面は、「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」と人間の五感を表わしていますが、残る1面「我が唯一の望み」が何を意味するかについては、“愛”“知性”“結婚”など諸説あり、いまだ謎に包まれています。
本作がフランス国外に貸し出されたのは過去にただ一度だけ、1974年のことで、アメリカのメトロポリタン美術館でした。 本展は、この中世ヨーロッパ美術の最高傑作の誉れ高い《貴婦人と一角獣》連作の6面すべてを日本で初めて公開するもので、タピスリーに描かれた貴婦人や動 植物などのモティーフを、関連する彫刻、装身具、ステンドグラスなどで読みといていきます。
クリュニー中世美術館の珠玉のコレクションから厳選された約40点を通して、中世ヨーロッパに花開いた華麗で典雅な美の世界を紹介します。
展覧会 | permalink | comments(1) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

招待券はもらったものの、なかなか行くことができませんでしたが、
なんとか6月中に行くことができました。
いきなり入ってあのでかい空間に6枚のタペストリー、大迫力でしたね。
でもそれだけじゃなく、デジタル機器を用いて、
タペストリーの細部まで解説していたのがよかったです。
花の描写が正確で、一本一本同定できるというのが
目からウロコでしたねえ。
鉄平ちゃん | 2013/06/25 4:17 PM
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