青い日記帳 

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「LOVE展」

森美術館で開催中の
「LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」に行って来ました。


http://www.mori.art.museum/jp/

2003年に開館した森美術館の10周年を記念する展覧会。しかし、六本木ヒルズがオープンし、もう10年も経つなんて信じられませんよね。月日の経つのはほんと速いものです。

開館記念展「ハピネス:アートにみる幸福への鍵 モネ、若冲、そしてジェフ・クーンズへ」では「幸福」をテーマに古今東西の様々な国のアートに現された幸せな作品たちが、森美術館のオープンをお祝いするかの如く大集結。それはそれは華やかな展覧会でした。


源氏物語絵巻」(模写)の周りに荒木経惟「センチメンタルな旅」の写真と寺岡政美「1,000個のコンドームの物語/メイツ」が取り囲みます。この展示の奥、18禁の部屋に江戸時代の若衆文化を反映した浮世絵(春画)が展示されています。

あれから早10年。その間に東日本大震災やリーマンショックなど幾つかの難局が日本を震撼させました。しかしそうした苦境を経てあらためて実感したのが「愛」だったのではないでしょうか。

10周年を祝う展覧会に「LOVE展」としたのもそんな要因もあったのかもしれません。アートを通しての人とのつながりや、愛の可能性、多様性をこの展覧会で体感できます。

展覧会の構成は以下の通りです。

「愛ってなに?」
「恋するふたり」
「愛を失うとき」
「家族と愛」
「広がる愛」



ラファエル前派のジョン・エヴァレット・ミレイ「声を聞かせて!」(1895年)テイト・ブリテンから出展されています。この画像の手前には、ネオンサインが眩しい、トレイシー・エミン「あなたは信じられないほど私を愛してくれた」(2012年)が!

現代美術界のスター的存在である、トレイシー・エミンと、西洋美術史の名画が共演を果たしているのです。森美術館でしか出来ないキュレーションです。

「LOVE展」という名称から現代アートの展覧会だと思っている方も多いかもしれませんが、決してそうではありません。森美術館のインターナショナル・アドバイザリーボードのメンバーであるニューヨーク近代美術館やテートの協力で、ミレイをはじめ、キリコ、ピカビア、マグリット、フリーダ・カーロなどの名画多く展示されています。

中でも、MoMA所蔵のフリーダ・カーロ「私の祖父母、両親そして私(家系図)」(1936年)は日本初公開となっています。フリーダ・カーロファンならずとも必見の優品です。


十一面観音立像」(平安時代)と桐竹勘十郎作の「お初人形」(2011年)のコラボ展示。こんなことするの杉本博司さんしかいないですよね。

山口晃さんが手がけた「『杉本文楽 曾根崎心中 付り観音廻り』ポスター原画」(2011年)や幻の?!杉本文楽の上演ビデオも観られます。

とにかく、こうして矢継ぎ早に次から次へと「愛」にちなんだ作品が目に飛び込んでくるので、ワクワクしながら歩みを進めちゃえます。出展作品その数実に200点!

会場をぶらりと一周するだけでも、様々な愛によって幸せ度がアップするかのよう。熱々のカップルは更に熱く、ちょっと冷めかかった二人は「あの時」を思い起こさせるべく。

六本木ヒルズ53階は今まさに世界が注目する?!「恋愛パワースポット」です!!

紹介したい作品はまだまだ山ほどあるのですが、とりあえずこの辺で。あとは会場で実際に観て感じて愛を深めて下さい。

そうそう、これは紹介しておかないと!


草間彌生「愛が呼んでいる」(2013年)

六本木ヒルズと馴染みの深い、草間彌生さんの新作インスタレーションも公開されています。このカラフルな水玉模様の突起物の合間を歩いているとどこからともなく草間さんのお言葉が…

最後にバーチャルな愛も!!


初音ミク:「繋がる愛」(2013年)
    &
初音ミク
プロジェクター立体視スクリーン(2012年)

雁のはつかに声を聞きしより中空にのみ物を思ふかな」
                        凡河内躬恒『古今集』

「逢ふことは雲居はるかに鳴神のに聞きつつ恋ひ渡るかな」
                        紀貫之『古今集』

「思ひいでて恋しき時は雁のなきて渡ると人知るらめや」
                        大伴黒主『古今集』

にのみきくの白露夜はおきて昼は思ひにあへずけぬべし」 
                        素性法師『古今集』

ふと、ボーカロイド、初音ミクに古今和歌集の恋の歌を詠んでもらいたい気分に。。。


ジャン=ミシェル・オトニエル「Kin no Kokoro」(2013年)

六本木ヒルズ内、毛利庭園の池(テレビ朝日前)にパブリックアートとして六本木ヒルズと森美術館の10周年を記念し新設されたオトニエルの《Kin no Kokoro》も要チェックです!

「LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」は9月1日まで開催しています。森美術館の底力を見せつけられる展覧会です。是非。

「LOVE展」の為に制作したバーバラ・クルーガーの新作。森タワー52階のエレベーター出入口付近に展示されています。高速エレベーターの如く、恋によって奈落の底に落ちるというニュアンスも含んでいるそうです。バーバラ・クルーガー「無題(恋とはおちてしまうもの)」(2013年)


六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展
「LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」


会期:2013年4月26日(金)〜9月1日(日)
開館時間:
月・水〜日曜日10:00〜22:00、火曜日 10:00〜17:00
(いずれも最終入館時間は閉館の30分前まで)
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
http://www.mori.art.museum/jp/
主催:森美術館
企画:南條史生(森美術館館長)、森美術館学芸部
後援:外務省
ブリティッシュ・カウンシル
特別助成:アメリカ合衆国大使館
助成:大和日英基金

注:展示室内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。


6月16日(日)まで、六本木ヒルズ52階・東京シティビューでは、「初音ミク」カフェも営業中です。「初音ミクカフェに行ってきた。

miku cafe 公式サイト
http://www.miku-tcv.com/

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3231

JUGEMテーマ:アート・デザイン

LOVE展カタログはAmazon他書店でも購入可能です。
執筆者:角田光代、田中優子、岡田温司、藤井直敬、南條史生
サイズ・ページ数:A4 変型版(28.2 × 21cm)/212ページ
言語:日英バイリンガル
今こそ、愛を

愛は人間にとってかけがえのないものです。森美術館は10周年を記念して、この「愛」というテーマを掲げ、美術史を彩る名作や意欲的な新作を含む約200点を通して、愛のかたちを探ります。恋愛から始まり、家族愛、人類愛へ広がる愛のかたち。ときに憎しみや嫉妬にもつながる愛の複雑さ。また、あらゆる対立を超越する愛の力。さらにはインターネット社会における新たな絆など、愛の諸相を描く名作を紹介します。
あなたにとって「愛」とは? 今もう一度、アートを通して愛を体験してみませんか?

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この記事に対するコメント

LOVE展とmiku cafeと記事を一つにして記事を書いたのでTBさせてください。
それにしても、Takさんがmiku cafeを紹介してくださったのには驚きました。
だからこそ、行く気になったのですが、
珍妙なメニューばかりでしたね(笑)。面白かったですけど。
行くまで会期が延長されていたのは知りませんでしたが、
行けてよかったと思います。
鉄平ちゃん | 2013/06/26 4:37 PM
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