弐代目・青い日記帳 

  
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レオナルド・ダ・ヴィンチから学ぶノート術
たまには拙ブログでも「ライフハック」なネタを取り上げてみます。

昨晩、荻窪の6次元で開催された「ダ・ヴィンチ・ナイト〜レオナルドを解剖する」で参加者全員に配布された『ダ・ヴィンチノート』


6次元 ダ・ヴィンチ・ナイト

6次元を主宰する中村邦夫氏(@6jigen on Twitter)が、ゼロから作り上げたものです。折角作った『ダ・ヴィンチノート』です。

来場者だけでなく多くの方に使って欲しいとのことで、こちらでその内容を紹介させて頂くことになりました。快諾して下さった中村さんありがとうございます!(拍手)

レオナルド・ダ・ヴィンチから学ぶノート術(中村邦夫)



メモは「memorandum」(覚え書き)の略、語源は「memory」(記憶)から来ている。

万能の才能を発揮したレオナルド・ダ・ヴィンチはメモ魔で、生涯に一万枚以上の《手稿=アイデアメモ》をノートに記した。もはやこれは単なる記憶と言うよりも予言書。

デッサンや構図、数学、幾何学、天文学、植物学、動物学、土木工学、軍事技術など、ありとあらゆる分野に興味持ったダ・ヴィンチにとってノートとは自分の「脳力」を、引き出す技術そのものだったのです。

1:ノートは『アイデアハンティング』の道具

優れたアイデアを発見する行為は『狩り』に似ています。新たに生み出されるというより、自分の脳内に壌もれているアイデアを見いだし、それを使って何か有益なものを生み出すケースのほうが多い。

2:脳内トレーニングを習慣化する

アイデアハンティングは、毎日の習慣として継続的に行うのが、大きなポイント。ダ・ヴィンチは約40年以上、手稿を毎日のように書き続けたと言われています。

3:一枚の中でアイデアを連鎖させる

アイデアを拡大する方法で重要なのは、異端の発想。
他人と違うアイデアこそが、本当の新しいアイデアである事が多い。
ダ・ヴィンチが、とりわけ深い関心をいだいていたのは「絵を描くための知識や技法」「自然をめぐる観察と考察」「技術の実用化」について。
常にすべての発想が、放射状に関運づけられながら連鎖するように書き綴っている。

4:アイデアを『発酵』させる装置としてのノート

ダ・ヴィンチは、小さいノートを持ち歩いて日々の発見を記録、少しでも心に残っているキーワードや面白いと思った「気づき」を習慣的に記述していた。
脳内に湧き出た「!」や「?」を紙に書き出していく、というのがポイント。

・第一次発酵:日々の着想は全てメモや手帳に書き付け、時間を置いて見返す→見返した時に、もう一度「おもしろい」と思ったアイデアはさらに拡張、アイデアを追加で書き加える。

・第二次発酵:再び時間を置いて、ノートを見返す→まだ「おもしろい」と思えるものは、さらに別のノートに写す。

5:ノートは『脳力』を引き出すグラフィックテクニック

ダ・ヴィンチは、自分の身体も機械のように扱えたらいいと考えていました。
発想力を高める「やる気スイッチ=モチベーションエンジニアリング(動機設計)」は、自分探求のための技術であり、脳の未知なる可能性を引き出すグラフィックテクニック。
ノートに記述する行為によって、脳の無限の広がりを実感することが出来ます。
膨大な量のデータを収集し、自分のノートを眺め、熟考。インプットとアウトプットを繰りながら冷静に全体像と可能性を同時に見ていたのです。

わからないことがあると私は答えを求めて田園をさまよった。なぜ貝殻が山の頂土で見つかるのか。しかも、海にあるはずのサンゴや海藻などの跡をつけて。雷はなぜ起こった後までなり続けるのか。雷光は起こった瞬間から目に見えるのに、雷鳴はなぜもっとあとになって聞こえるのか。水に石を投げると、水面に輪ができるのはなぜか。烏はどうして空中にとどまっていられるのか。こういう数々の疑問や不思議な現象が私の心をとらえていた。


レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子《頭部の素描、作品リスト、アタランテ・ミリオロッティの肖像に関する言及》『アトランティコ手稿』第888紙葉表1482-1483年頃
(この手稿は「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」展で展示中です)


ダ・ヴィンチの言葉を参考に自分だけの『手稿』を書いてみましょう。

まずは最初に終わりを考慮せよ。
鉛筆最初に終わりを考えて書いてみる。


あらゆるものは、他のあらゆるものと関連する。
鉛筆あらゆるものを関連付けて書いてみる。


どこか遠くへ行きなさい。仕事が小さく見えて、全体が眺められる。
鉛筆全体を眺めて書いてみる。


人が一番惑わされやすいのは、自分自身の考え。
鉛筆自分の考えに惑わされないように書く。


目は魂の窓である。
鉛筆魂に素直になって見たままを書いてみる。


その手に魂が込められなければ、芸術は生まれない。
鉛筆手に魂を込めて書いてみる。


同じ眼でながめた対象が、あるときは大きく、あるときは小さく見える。
鉛筆同じ眼で見たものを何度も書いてみる。


知りたいという欲求は、人間の良き本性。
鉛筆知りたいことをすべて書いてみる。


シンプルさは究極の洗練である。
鉛筆シンプルにすべて書きだしてみる。


精神は、鍛練なしには堕落する。
鉛筆精神を鍛練することをすべて書いてみる。


自然は自己の法則を破らない。
鉛筆自然について考えながら書いてみる。


この宇宙には様々な形があり、様々な色があり、様々な性質を持った物が溢れている。だが、そのすべてとは、ある一点に集約される。それは驚くべき一点だ。驚いたことに全ては必然なのだ。全ては自然の法則が働いた結果、必然として生まれた。一切、無駄はない。まさに奇跡だ。
鉛筆宇宙について考えながら書いてみる。


解剖して分かったことだが、人間は死ぬように出来ているのだ。
鉛筆死について考えながら書いてみる。



さて、いかがでしたでしょうか。レオナルドの言葉を元にした13のノート術。ちょっとした時間の合間でも、はたまた半日じっくり考えながらでも試してみると必ず今までとは違った世界が見えて来るはずです。

五月病に悩まされている新入社員や、大学受験でてんてこ舞いの学生さん、はたまた平平凡凡とした生活を変えてみたいと密かに願うお母さんまで、この『ダ・ヴィンチノート』大いに使い道ありそうです。


「ダ・ヴィンチ・ナイト」の様子を、6次元 道前ひろ子さん (6_6jigen) on Twitter がまとめて下さってます。代官山蔦屋、荻窪6次元にお越しになれなかった方必読です!

トゥギャッターに目を通した後は、現代のレオナルドこと前橋氏の『レオナルド・ダ・ヴィンチ: 人体解剖図を読み解く』(とんぼの本)を是非。その内容の濃さに驚嘆するはずです。


レオナルド・ダ・ヴィンチ: 人体解剖図を読み解く』 (とんぼの本)
前橋 重二 (著)

また、現在上野、東京都美術館では、アンブロジアーナ図書館・絵画館が有する数多くの貴重な歴史的文献や素描、絵画作品の中から、レオナルド・ダ・ヴィンチ自身による油彩画、素描、手稿を中心に紹介する展覧会が開催されています。

ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館コレクションが日本で公開されるのは、今回が初めてのことです。ミラノ時代のレオナルドのスケッチ やメモを編纂した「アトランティコ手稿」が22葉一挙公開されています!


「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」展
《アトランティコ手稿》展示風景

レオナルド・ダ・ヴィンチ展公式サイト:
http://www.tbs.co.jp/leonardo2013/

「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」レビュー

「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」ミュージアムショップでは、「アトランティコ手稿」を表紙に用いた『ダ・ヴィンチNOTE』が販売されてました!



6次元中村さん考案の『ダ・ヴィンチノート』を展覧会で購入した『ダ・ヴィンチNOTE』に書き記す。良いじゃないですか〜〜何事も形からです。はい。

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