弐代目・青い日記帳 

  
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「ファインバーグ・コレクション展」
江戸東京博物館で開催中の
「ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡」に行って来ました。


展覧会公式サイト:http://edo-kiseki.jp/

これまでも日本美術(江戸絵画)を紹介する展覧会にファインバーグコレクションが数点貸し出されたことはありましたが、今回の展覧会では、日本でまとまった形で紹介される初めての展覧会となります。

アメリカ在住の日本美術コレクターであるファインバーグ夫妻が一代で、約40年間に渡り蒐集した江戸絵画を中心とする日本美術約90点を一挙公開!まさに日本美術ファン待望の展覧会です。


酒井抱一「十二ヶ月花鳥図」十二幅
江戸時代 19世紀

1月から12月まで、それぞれの月に関係する花や鳥、虫を描いた作品。抱一が描いた12幅セットの作品は宮内庁三の丸尚蔵館やプライスコレクション等ほかに5件が確認されているそうです。

全て同じに見えますが、描かれているものや配置、構図などがそれぞれ微妙に違います。いつの日か現存する酒井抱一「十二ヶ月花鳥図」を一堂に会した展覧会観てみたいものです。


俵屋宗達「虎図」 紙本墨画 1幅
江戸時代 17世紀

今から40年以上前にニューヨーク、メトロポリタン美術館で初めて日本美術(南蛮屏風)を目にしその魅力の虜になったファインバーグ夫妻。

日本のことはほとんど知らないながらも、それまで接して来た西洋の美の伝統とは全く違う優美さを日本美術に感じ取ったことがコレクションのきっかけだそうです。

ベッツィー夫人のお姉さま(エミー・ポスター)が、当時ニューヨーク、ブルックリン美術館の日本美術担当の学芸員をしていたのもファインバーグ夫妻の日本美術、とりわけ江戸絵画の蒐集に大きく寄与していたのでしょう。


「写生と装飾の融合 円山四条派」展示風景(4点とも円山応挙)

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章 日本美のふるさと 琳派
第2章 中国文化へのあこがれ 文人画 
第3章 写生と装飾の融合 円山四条派
第4章 大胆な発想と型破りな造形 奇想派
第5章 都市生活の美化、理想化 浮世絵


江戸絵画の中でもファインバーグ夫妻の心を揺さぶったのは、「狩野派や土佐派など官画派」ではなく「江戸時代の民間画派の、自由で活気に満ちた肉筆画」でした。

驚くほど、「ファインバーグ・コレクション展」に展示されている作品に統一感が伺えるのは、コレクターとしての一貫性の表れでもあります。

同時に、破天荒な作品ではなく、部屋に飾るのに丁度良いような優美で上品な作品が多いのもファインバーグコレクションの大きな特徴です。

あの若冲でさえもおとなしく、おしとやかです。


伊藤若冲「菊図」江戸時代 18世紀

(三幅対として展示されていますが、中央の作品は日本の個人が所蔵する作品だそうです。今回の展覧会のために快く貸して下さったとか。ご厚意により3幅が平成の世に再会を果たしています。)

ファインバーグ夫妻は江戸絵画を集めることで、自分たちの生活はとても豊かになったと仰っていました。そして同じように、この展覧会を観る人の生活もより豊かになることを願うと。

江戸東京博物館のある両国は遠いように感じますが、上野から約12分、新宿からでも16分で到着出来る場所にあります。折角アメリカから優美な江戸絵画のコレクションがまとめてやって来ているのです。これは観に行かない手はないでしょう〜


鈴木其一「群鶴図屏風
酒井抱一「宇津の細道図屛風
共に江戸時代 19世紀

其一の「群鶴図屏風」がファンバーグ氏のお気に入りだそうです。日本では数年後に其一ブームが到来するとの声も聞かれます。これはしっかりと観ておかねばなりません。そうそう自分の愛してやまない中村芳中の作品もお持ちでした。

「ファインバーグコレクション展」は7月15日(月)までです。
東京展見逃してしまうと、MIHO MUSEUMもしくは鳥取県立博物館まで行かねばなりません。


ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡

会期:2013年5月21日(火)〜7月15日(月・祝)
※会期中展示替えあり→前期:5月21日 〜 6月16日 後期:6月18日 〜 7月15日
会場:江戸東京博物館 1階展示室 (東京都墨田区横網1-4-1)
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/

開館時間:午前9時30分〜午後5時30分 (土曜日は午後7時30分まで) 
※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日 ※ただし、7月15日(月)は開館
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、 読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛:ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン
協力:全日本空輸、セインズベリー日本藝術研究所
監修:小林 忠(学習院大学名誉教授)

注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。


ファインバーグご夫妻(ロバート&ベッツィー・ファインバーグ)と監修者の小林忠先生(学習院大学名誉教授)

巡廻会場
MIHO MUSEUM(滋賀・甲賀市)
2013年7月20日(土) 〜8月18日(日)
鳥取県立博物館(鳥取市)
2013年10月5日(土) 〜11月10日(日)

公式サイト
ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡
http://edo-kiseki.jp/


小学館創業90周年記念企画 日本美術全集


現代美術にも多大な影響を与え続け、世界中から愛される流派となった「琳派」。俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一といった画家たちが、江戸時代に約100年ごとに血縁や師弟関係ではなく「私淑」で繋がり広がったこの系譜を、国宝『風神雷神図屏風』『燕子花図屏風』などの代表的絵画作品はもちろん、本阿弥光悦『舟橋蒔絵硯箱』、野々村仁清『色絵雉香炉』といった工芸作品、さらに近代に活躍した図案家神坂雪佳の作品『百々世草』まで取り上げ、一冊で体感できる内容にしています。光悦と宗達のタッグで生まれた和歌巻、金地屏風に描かれた季節の草花、高度な墨技が光る水墨画、卓越したデザイン感覚―― 美のワザと精神がどのように受け継がれ、翻案され、現代に生かされているのかがページをめくるごとに楽しみながら理解できます。とりわけ、近年注目が集まっている江戸の画家、酒井抱一と鈴木其一の作品を17点掲載。京都の金地屏風に対し抱一が好んで撰んだとされる銀地屏風に広がる静謐な世界や、抱一の弟子である其一のクールで理知的な世界を堪能できます。同時に、当時の宮廷文化の美意識をうかがえる建築『桂離宮』『修学院離宮』も加えて紹介。


日本美術全集13 宗達・光琳と桂離宮』 (日本美術全集(全20巻))

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 米国メリーランド州にあるファインバーグ・コレクションは、米国屈指の日本美術コレクターであるファインバーグ夫妻が一代で蒐集した、江戸絵画を中心とする日本美術のコレクションです。
 このコレクションの特徴は、狩野派や土佐派など官画派の保守的な作品がほとんど含まれず、江戸時代の民間画派の、自由で活気に満ちた肉筆画の作品が中心となっていることです。尾形光琳、酒井抱一らの琳派、池大雅、与謝蕪村、谷文晁らの文人画、円山応挙、呉春らの円山四条派、伊藤若冲、曽我蕭白らの奇想派、そして菱川師宣、葛飾北斎らの浮世絵など、内容は実に多彩です。また、いずれの作品も質が高く、全体として上品な雰囲気を持っていることも大きな特徴です。
 本展では、このようなファインバーグ・コレクションを、日本で初めてまとまった形で紹介いたします。コレクションから選び抜かれた優品約90件を通じて、百花繚乱の江戸絵画の世界をお楽しみ下さい。
| 展覧会 | 23:37 | comments(0) | trackbacks(5) |









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「ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡」 江戸東京博物館
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