青い日記帳 

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「わたし超スキッ!! 草間彌生」

軽井沢ニューアトミジムで開催中の
「わたし超スキッ!! 草間彌生 ―世界を感動させた自己愛―」展に行って来ました。


http://knam.jp/pc/index.html

80歳を過ぎても尚一層精力的に活躍している草間彌生(1929年生まれ)の初期作品から現在に至るまでの約90点で構成する回顧展が、開館一周年を迎えた軽井沢ニューアトミジムで開催されています。

現在、森美術館で開催中の「LOVE展」では新作インスタレーション「愛が呼んでいる」を発表するなど、まさに引っ張り凧の人気を博する草間ですが、ここまで辿り着くまでには様々な艱難辛苦を乗り越えて来たことが「わたし超スキッ!! 草間彌生展」では見て取れます。


草間彌生「愛が呼んでいる」(2013年)
※森美術館「LOVE展」

ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館で草間が代表となったのが今から20年前の1993年(64歳)。今や、直島を代表するアイコンでもある野外彫刻「南瓜」も翌年1994年に設置されたものです。

生まれ故郷の松本市で初個展を開催したのが1952年(24歳)。その間の40年間、草間彌生に対する評価(とりわけ日本国内での)は、現在とは比べ物にならないほど低いものでした。



草間彌生と言えば「水玉」ですが、初期作品には現在のようなポップな水玉が画面に登場する機会はありません。

キャプションが無ければ草間の作品とはおよそ思いもしないような、シュールレアリスム的な抽象画が第1章では観られます。

そして第3章のニューヨーク帰国後のコラージュ作品など、現在の草間彌生しか知らない方にとってはある種衝撃的な作品がずらりと並んでいます。

展覧会の構成は以下の通りです。

1:松本〜京都〜東京
2:ニューヨーク
3:ヴェネツィア・ビエンナーレ以前
4:ヴェネツィア・ビエンナーレ以後



草間彌生「Self Obliteration」1966-74年

16年に及ぶニューヨークでの活動を終え、日本に帰国してからヴェネツィア・ビエンナーレで脚光を浴びるまでの不遇の時代(1970年代)の作品は今の草間を立体的に捉える意味でも必見です。

それにしても、これだけの長い期間ある意味白眼視され美術界から認められなかった草間を、それでもキャンバスに向かわせた原動力は一体何だったのでしょう?

それこそが、「わたし超スキッ!!」つまり「自己愛」に他なりません。

周りの他人からどう言われようが、評価されようが、自分の思うままに作品を描き続ける力。その源に自己愛がなければとてもとても続けられるものではありません。


草間 彌生《GOLDEN-NETS 黄金の網》2007年
アクリル・カンバス 130.3 ×162.0cm

「空気を読む」ことが大切とされる今の世の中ですが、それとは正反対の生き方を貫き通したのが草間彌生です。すぐ人の意見に流されてしまう自分が、恥ずかしくなるほどです。

21世紀になり急激に高まった草間人気の秘密は、実はそこにあるのではないでしょうか。誰しもが自分を認めてもらいたが一心で周りに迎合し、結果として自己を浮薄な存在へと貶めてしまう負のループ。

そこに「蜘蛛の糸」を垂らしてくれる存在が草間彌生なのです。


草間彌生「PUMPKIN(T.B.F)」2000年

見慣れた水玉模様の南瓜もどこか神々しく見えてくる展覧会です。

「わたし超スキッ!! 草間彌生展」は9月23日までです。会期中バスツアーも計画しているそうです。


わたし超スキッ!! 草間彌生 ―世界を感動させた自己愛―
I LOVE MYSELF TOO MUCH!! -YAYOI KUSAMA


会場:Karuizawa New Art Museum(軽井沢ニューアートミュージアム)
第1〜6展示室(2階)
http://www.knam.jp/

会期:
2013年4月11日(木)〜9月23日(月・祝)
前期:4月11日(木)〜6月30日(日)
後期:7月5日(金)〜9月23日(月・祝)

開館時間:
4月―6月 10:00〜17:00
7月―9月 10:00〜18:00(入館は30分前まで)
休館日:毎週火曜定休(祝日の場合は翌日)
*8月は休館日なし
企画:
伊東順二(ゲストキュレーター)
財団法人Karuizawa New Art Museum(軽井沢ニューアートミュージアム)
主催:財団法人Karuizawa New Art Museum(軽井沢ニューアートミュージアム)
共催:信濃毎日新聞社、上毛新聞社、NBS長野放送、産経新聞社
後援:長野県、長野県教育委員会、軽井沢町、SBC信越放送、abn長野朝日放送、TSBテレビ信州、軽井沢町新聞社、軽井沢ニュース舎、東京芸術大学社会連携センター、KIAC(軽井沢国際芸術文化都市推進協議会)


「草間彌生展」限定オリジナルスイーツ
カボチャのパンケーキをチョコレートでコーティング!
これで300円は安い!!

ミュージアムレストラン「Ristorante Pietrino(リストランテ ピエトリーノ)」で頂けます。
http://pietrino.jp/


軽井沢ニューアートミュージアム
http://knam.jp/pc/index.html

開館時間(入館は閉館30分前まで)
【2013年4月11日〜6月30日まで】10:00 - 17:00
【2013年7月 1日〜9月23日まで】10:00 - 18:00
休館日: 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)※8月は無休
住所: 〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1151-5
・JR東日本・しなの鉄道「軽井沢駅」


セゾン現代美術館では「千紫万紅 いつも現代」を開催しています。
http://www.smma.or.jp/

Twitterやってます。
@taktwi

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Karuizawa New Art Museum開館1周年記念展覧会、「わたし超スキッ!!草間彌生―世界を感動させた自己愛」を開催いたします。 日本を代表する現代美術アーティスト草間彌生。軽井沢ニューアートミュージアムの特別展覧会では、その人生と作家としての軌跡を、 草間の生きた時代背景と共に再現し、「わたし大好き」という彼女自身の言葉のように、「私」が充満した会場の中で、草間芸術の過去、 現在、未来を表現します。

 全4部構成となる本展では、まず第1部にて草間の原点となる故郷松本から、美術学校に通った京都、そしてアーティストを目指して 上京した東京時代までの、初期日本での制作を振り返ります。次の第2部では、草間の仕事に決定的な影響を与えたニューヨーク時代を、 当時の前衛美術動向「ネオ・ダダ」と共にみることで、戦後美術史の文脈における草間の位置づけを再考します。そして第3部では、日本帰国 からベネチアビエンナーレで脚光を浴びるまでの「不遇の時代」を顧みることで、現在の草間の多面的な作品世界の端緒となる要因を探します。 最後の第4部では、ベネチアビエンナーレでの成功以来、世界的アーティストとして認知された草間の作品展開とその影響力の広範さを、近年の 作品から感じ、未来へと続くその発展形態を皆さんと一緒に想像いたします。

 草間の発する「わたし大好き」には、果たして真にどのような意味が込められているのか。本展は、今現在広く流布する草間イメージ、水玉だけ ではない、本当にチャーミングな自己愛の姿を、初期作品から現在まで概観し、体感していただける絶好の機会となります。
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