青い日記帳 

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「レオ・レオニ展」

Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
「レオ・レオニ 絵本の仕事」展に行って来ました。


「レオ・レオニ展」特集ページ

お母さん世代から子どもさんまで小学校の教科書に載っていた「スイミー」(谷川俊太郎さん翻訳)の作者といえば、すぐにお分かりになるはずです。レオ・レオニ(Leo Lionni 1910年〜1999年)。

現在では教育出版、学校図書、光村図書が出している小学2年生用の「こくご」の教科書にレオ・レオニの作品が掲載されているようです。


レオ・レオニ「スイミー」小学2年生「国語」(学校図書)
レオ・レオニ「アレクサンダとぜんまいねずみ」小学2年生「国語」(教育出版)

ご自宅にあるようでしたら、読み返して行かれると良いかと。

今回の展覧会は、レオ・レオニの生誕100年を記念し企画されたもので、既に京都では開催済み。この後、北九州市立美術館分館、刈谷市美術館へと巡回します。

展示室会場は、オランダ生まれのレオ・レオニに相応しい原色の良さを生かした色使いでバシッと決まっています。


「レオ・レオニ展」展示風景

元々はイラストレーター、グラフィック・デザイナーとして活躍していたレオ・レオニが絵本を描いたのは何と49歳歳になってから。それもお孫のために作ってあげたことがきっかけだそうです。

夏目漱石の研究家として名高い石原千秋先生(早稲田大学教育学部教授)が、自分の息子のために中学、高校、大学の国語入試問題を解くうちにいつの間にかそちらの方の著述が増えていったかのようです。

「誰かのために、惜しみなく何かをする。」この展覧会に通底する考えかもしれません。そして今の私たちが(自分も含め)最も忘れていることかもしれません。


「レオ・レオニ展」展示風景

孫のために描いた絵本ですが、一から十まで完全な子ども向けでは無いのが大きなポイントであり見どころのひとつです。大人でも腕を組みながら「う〜ん」と唸ってしまうような哲学的な内容のお話も多くあります。

作品によってはシュールレアリスムの画家が描いたようなものさえあります。しかもオブジェまで!これには驚きました。「スイミー」の作者というのはほんの一面に過ぎないのです。

展覧会の構成は以下の通りです。

1:個性を生かしてーちょっぴりかわり者のはなし
2:自分は自分ーみんなとちがうことは すばらしいこと
3:自分を見失ってーよくばりすぎはよくないはなし
4:知恵と勇気ー小さなかしこいゆう者たちのはなし


また絵本原画の展示だけでなく、最新のテクノロジーを駆使したインタラクティブ・インスタレーションも会場無いで楽しめます。


スイミー映像」(インタラクティブコンテンツ)
Swimmy ©1963 by Leo Lionni, renewed 1991/ Pantheon ©Semitransparent Design

こちらの映像作品は、「スイミー」の世界をセミトランスペアレント・デザインがこの会場のために作り上げたものです。

プログラマーの柴田祐介氏にお聞きしたところ、7種類の背景に約750匹の魚が泳ぎまわっているそうです。3台のカメラでスクリーン前の人を感知しそれに合わせ魚が動きます。(人が寄ると逃げる仕掛けになっています)

勿論、スイミーも居ますので、是非スクリーンの前で興奮する気持ちを抑えつつ探して見て下さい。


レオ・レオニ「フレデリック」1967年

技術的なことも沢山学べる展覧会です。レオ・レオニはコラージュ、油彩、水彩、クレヨン、色鉛筆etc…その物語に合った手法を用いています。「フレデリック」の画像もよく見るとコラージュされているのが分かりますよね。

グラフィック・デザイナーを生業としただけあり、様々な手法を使い分けるのはお手のものだったのでしょう。今のようにPC上で何でも出来てしまう時代には「レオ・レオニ」は生まれません。


会場内にはレオ・レオニの絵本を読めるコーナーも設けられています。

絵本を読んでから改めて原画を見るとその違いがより鮮明に分かります。ゆっくり時間をかけて観たい展覧会です。

「レオ・レオニ展」は8月4日までです。会期中は無休なのが嬉しいですよね。既にツイッターではかなり話題になっている展覧会です。混雑しちゃう前に是非。


レオ・レオニ 絵本の仕事

会期:2013年6月22日(土)−8月4日(日) 
開催期間中無休
開館時間:10:00−19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日21:00まで(入館は20:30まで)
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム
主催:Bunkamura、朝日新聞社
協賛:岡村印刷工業、あいおいニッセイ同和損保
協力:Blueandyellow,LLC、エリック・カール絵本美術館、好学社、あすなろ書房、至光社、コスモマーチャンダイズィング
企画協力:渋谷出版企画
後援:J-WAVE 81.3FM

http://www.bunkamura.co.jp/museum/


「レオ・レオニ展」展示風景

注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

【次回展】

レオナール・フジタ
― ポーラ美術館コレクションを中心に

2013/8/10(土)−10/14(月・祝)
会期中無休

【Bunkamuraザ・ミュージアム今後の展覧会】


「レオナール・フジタ展」
「バルビゾンへの道(仮)」
「シュヴァンヌ展(仮)」
「ポルディ・ペッツォーリ美術館展(仮)

Twitterやってます。
@taktwi

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この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3283

JUGEMテーマ:アート・デザイン


 小学校の教科書にも掲載されている絵本『スイミー』で知られるレオ・レオニ(1910〜1999)は、オランダで生まれ、イタリアでグラフィック・デザイナーとして活躍後、戦争のため1939年にアメリカへ移住、そこで初めて絵本の世界に足を踏み入れました。あおときいろの紙きれの友情を描いた『あおくんときいろちゃん』でデビューしたレオニは、ねずみの『フレデリック』や尺取り虫の『ひとあしひとあし』など、小さな主人公が自分らしく生きることをテーマにした温かいストーリーの絵本を数多く制作しました。水彩、油彩、コラージュなどさまざまな技法を使って、美しい想像の世界を作り出し、読む人を軽々と空想の旅へ引き込んでしまうレオニは、「色の魔術師」と称されています。
本展では、絵本原画約100点、さらに油彩、彫刻、資料など約30点により、レオニの作品世界を紹介します。
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