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「ルーヴル美術館展 ―地中海 四千年のものがたり―」

東京都美術館で開催中の
「ルーヴル美術館展 ―地中海 四千年のものがたり―」に行って来ました。


公式サイト:http://louvre2013.jp/

「ルーヴル美術館の彫刻、工芸や絵画など約270点の名品で地中海の4千年にわたる歴史を紹介する大規模な展覧会」なんて聞くと、どこか散漫で捉えどころのない展覧会の印象受けるかもしれません。

実際に、自分も観に行く前はそうでした。周囲の皆さんと同じく。

ところがどっこい。行ってみると大美術館の名前を借りた「寄せ集め展」とは全く違い、しっかりとした軸のある、見応え十分の展覧会でした。展覧会は行ってみないと分からないものです。


ジャン=リュック・マルティネズ(ルーヴル美術館展監修者、ルーヴル美術館館長)

ルーヴル美術館には全部で8つ美術部門があるそうです。世界一と言っても過言ではない巨大美術館ともなると、ひとつの部門だけでも、日本の美術館の何倍にも匹敵する作品を抱える、巨大な組織です。

そしてそれだけ巨大な組織ゆえに所謂「横の連携」は難しく、各部門が手と手を取り合いひとつの展覧会の為に一致団結するなどという構図は、素人考えでも困難を極めること容易に想像が付きます。


クロード・ベルタン「エジプト最後の女王、クレオパトラの自殺」1690年頃
大理石
ジョヴァンニ・ピエトロ・リッツォーリ「エジプト最後の女王、クレオパトラの自殺」1500-50年頃
油彩、カンヴァス

同じクレオパトラの自殺を違う手法で表した二つの作品をこうして並べて観ることは、本家ルーヴル美術館では不可能。

8つの美術部門を初めて取りまとめ、ひとつの展覧会として形にしたジャン=リュック・マルティネズ館長の手腕に拍手。


ギャヴィン・ハミルトン「トロイアの王子パリスに、スパルタのヘレネを引き合わせる愛の女神ヴィーナス」1777-80年頃
油彩、カンヴァス
トロイアの王子パリス」130年頃
大理石

たった7.8名の部下をまとめるのだって神経をすり減らし悪戦苦闘の連続です。それが天下のルーヴル美術館の美術セクションの取り纏めがどれだけ労を要することか…

何気なく展示してありますが、その陰にはコーディネーターの目に見えない苦労が山のように積み重なっているのです。ルーブル美術館が総力をあげ開催したというのも眉つばどころか、正真正銘ホントのことです。


ピエール=ジャック・ヴォレール「1767年10月のヴェスヴィオス火山の噴火」1767年
ルイ・レオポール・ロベール「ローマの田舎の農婦」1824年
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー「ハイディ:ギリシアの若い娘、イギリスの詩人バイロン卿による『ドン・ジュアン』の登場人物」1870-72年頃
アシル=エトナ・ミシャロン「ローマ近郊の農婦」1818-21年頃

展覧会の構成は以下の通りです。

序章:地中海世界 ―自然と文化の枠組み―
第1章:地中海の始まり―紀元前2000年紀から前1000年紀までの交流―
第2章:統合された地中海―ギリシア、カルタゴ、ローマ―
第3章:中世の地中海―十字軍からレコンキスタへ(1090-1492年)
第4章:地中海の近代―ルネサンスから啓蒙主義の時代へ(1490-1750年)
第5章:地中海紀行(1750-1850年)



第1章展示風景

彫刻、絵画、工芸品から出土品まで多様な出品作品により構成されている展覧会のマニアックな見方がひとつあります。

それは、各作品を固定している留め金や台座です。

作品は勿論ですが、こうした点に目が向くようになると展覧会も更に楽しめます。この展覧会の為に作られた留め具がほとんどです。よーく注視してみて下さい。ありとあらゆる方法で作品をやさしく支えています。


第2章展示風景

観に行く前後でこれだけ、美術関係者の評判が違う展覧会も珍しいかも。「どうせルーブル美術館の引っ越し展でしょ…」から「いやいや今回のルーブル美術館展、これまでとは違うよ!」と。

ほんと、失礼・不遜で申し訳ないのですが、意外どころか行ったら凄く良かったです。ゴメンナサイ。

「ルーヴル美術館展」は9月23日までです。
まだまだ時間あります。是非是非!

日本初公開となる古代彫刻の傑作「アルテミス、通称 ギャビーのディアナ」も待っています!


ルーヴル美術館展 ―地中海 四千年のものがたり―

会期:2013年7月20日(土)〜 2013年9月23日(月・祝)
会場:東京都美術館企画棟 企画展示室
http://www.tobikan.jp/
休室日:毎週月曜日、9月17日(火)(ただし、9月16日(月)、23日(月)は開室)
開室時間:午前9時30分から午後5時30分まで(入室は午後5時まで)
夜間開室:金曜日は午前9時30分から午後9時まで(入室は午後8時30分まで)
主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、ルーヴル美術館 日本経済新聞社、NHK、NHKプロモーション
後援:フランス大使館
特別協賛:東芝
協賛:損保ジャパン、ダイキン工業、大日本印刷、東レ、三井物産
協力:エールフランス航空、日本航空


アルテミス、通称 ギャビーのディアナ」100年頃 

注:展示室の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

パリ、ルーヴル美術館の照明に東芝のLEDが使用されています!


東芝_LED 新CM ルーヴル美術館 第4弾

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@taktwi

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この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3332

JUGEMテーマ:アート・デザイン


本展はルーヴル美術館全8美術部門が総力を挙げて「地中海」をテーマに企画し、西洋と東洋を結ぶ地中海世界の四千年におよぶ歴史的・空間的な広がりを、ルーヴルが誇る200点を超える収蔵品で展観するものです。
西洋と東洋の出会いの地で誕生した作品群は、多彩かつ個性的であると同時に、地中海を舞台に生み出された諸文化の影響関係を生き生きと伝える魅力あふれるものです。
注目すべきは、清楚な容貌と自然なたたずまいが美しい古代彫刻の傑作「ギャビーのディアナ」。また、ロココ美術の華麗な作品やフランスの画家シャセリオーによるオリエンタリズムあふれる絵画など、多くの貴重な文化財が特別出品され、地中海の魅力にせまります。
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