青い日記帳 

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「第19回 秘蔵の名品アートコレクション展」

ホテルオークラ東京 別館地下2階「アスコットホール」で開催中の
「第19回 秘蔵の名品アートコレクション展―モネ ユトリロ 佐伯と日仏絵画の巨匠たち フランスの美しき街と村のなかで」に行って来ました。


http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/special/art2013/

毎年、夏の風物詩となったホテルオークラ東京の「秘蔵のアートコレクション展」。日本画、西洋絵画毎年違った側面から様々な芸術品を紹介するチャリティーイベントも今年で19回目。

これまで18回の展覧会には、約45万人もの来場者があり、1億6千万円の純益は、日本赤十字社等を通じて、社会貢献のために寄付されてきました。


ホテルオークラ東京
http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/

企業が所蔵している通常観ることの出来ない名画をまとめて観られる好機であることと、ホテルという通常の美術鑑賞スペースで拝見するという二つの非日常性を備えている展覧会は、東京の夏に無くてなならぬ存在となりました。

今回のテーマは、ズバリ「パリ」

19世紀から20世紀前半のパリを描いた作品を、実際にパリの地を散策している気分で観られる会場構成となっています。


会場中央にはパリ中心地の地図があり、どの作品がどの場所で描かれたのかが一目で分かるようになっています・

展覧会の構成は以下の通りです。

1章:「19世紀のパリの画家たち―自然と都会の饗宴」
2章:「フランス郊外へ」
 1「郊外の森と庭へのプロムナード―光と影を描いた画家たち」
 2「ヴァカンス―南仏の陽光と日本への帰国」
3章:「パリ―ユトリロと佐伯」
 1「モンマルトルの丘のユトリロ―セーヌ川右岸の街並みに見る視線」
 2「モンパルナス界隈の佐伯祐三―セーヌ左岸の街並みに見る視線」
4章:「描かれ、構図となったパリとセーヌ川―パリに憧れた日本人画家たちとともに」
5章:「エコール・ド・パリと1920-30年代にパリで活躍した画家たち―麗しき人物」


何度拝見しても飽きることのない、ユトリロや佐伯祐三、荻須高徳、アルベール・マルケらが描いたパリの街並み。中には初めて名前を知る作家も。

毎度同じことを述べていますが、展覧会は行ってみないと良さが分かりません。今回もまた然り。とりわけ印象派のモネ、ルノワールの作品にとても良いものが出ていました。


クロード・モネ「日本風太鼓橋」1918-24年
アサヒビール大山崎山荘美術館

企業が所蔵している美術品だけでなく、それを補強するために日本国内の全国各地の美術館からも作品が出ています。アサヒビール大山崎山荘美術館からはもう一点「水連」も。

また、モネの「印象、日の出」(マルモッタン美術館)よりも数年前に描かれた初期作品の秀作「橋から見たアルジャントゥイユの泊地」(三重県立美術館)は、モネファンならずとも一見の価値ありです。

また、ルノワールの風景画も2点。「カーニュ農園」は必見かと。一体どんな会社が持っているのでしょう。気になる気になる。これもまた「秘蔵の名品アートコレクション展」の楽しみのひとつでもあります。


アンリ・ル・シダネル「森の小憩、ジュルブロワ」、岡鹿之助「積雪
(この並びにブラマンクがあるのもまたをかし。)

最後の部屋、第5章:「エコール・ド・パリと1920-30年代にパリで活躍した画家たち―麗しき人物」も見逃せません。例えば、藤田嗣治の「パリ風景」やモイーズ・キスリング「水玉の服の少女」等は今回初めて目にした作品です。初見作品に対する感動はいつでも得も言われぬものがあります。

展示室最後にあった藤田嗣治「佛印メコンの廣野」1944年(日本赤十字社)も見逃せません。所謂戦争画を描いていた時期の作品ですが、何も知らなければ、穏やかな風景画にしか見えません。

19回もこうした展覧会を続けて来るには大変な苦労があったはずです。来年は記念すべき20回目の年。さてどんな「秘蔵の名画」で、私たちの目を悦ばしてくれるのか、今から楽しみでなりません。

「第19回 秘蔵の名品アートコレクション展―モネ ユトリロ 佐伯と日仏絵画の巨匠たち フランスの美しき街と村のなかで」は、9月1日までです。


【 第19回 秘蔵の名品アートコレクション展 】
モネ ユトリロ 佐伯と日仏絵画の巨匠たち フランスの美しき街と村のなかで

開催期間:2013年8月7日(水)〜9月1日(日)
時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
※初日のみ12:00〜18:00(入場は17:30まで)
会場:アスコットホール(別館地下2階)
主催:企業文化交流委員会
協賛:ホテルオークラ東京、ホテルオークラ共栄会
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、在日フランス商工会議所、外務省、文化庁、NHK、読売新聞社、日本赤十字社、公益社団法人企業メセナ協議会、一般社団法人日本経済団体連合会
協力:日仏会館フランス事務所、公益財団法人大倉文化財団・大倉集古館、社会福祉法人NHK厚生文化事業団、株式会社山元

http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/special/art2013/
※本美術展の純益は、日本赤十字社等を通じて、社会貢献のために寄付いたします。

「第19回 秘蔵の名品アートコレクション展」のチケットですぐ近くにある大倉集古館のこちらの展覧会も観られます!お得です!!


館蔵品展「大倉コレクションの精華供酋畭綟本画名品選―」

http://www.shukokan.org/

大倉財閥を継いだ長男・喜七郎は、父の残した蒐集品に更なる息吹を加えました。同時代の新しい画家たちを擁護し、その発展に尽力を続ける中で、昭和5年に実現させた「羅馬開催日本美術展」は喜七郎による芸術支援の白眉となりました。本展では“ローマ展”に出品され世界に向けて日本の美を印象づけた近代絵画の優品を中心に、明治から昭和にかけての日本画コレクションを紹介します。

注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

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@taktwi

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メセナ活動の一環として、1994年より開催し、今年で第19回を迎える「秘蔵の名品 アートコレクション展」。普段は鑑賞の機会が少ない企業・団体・個人が所有する美術品をご覧いただけ、毎年ご好評を博しております。

〜展覧会のみどころ〜
19世紀後半から20世紀前半にかけて、パリはまさに新たな美術運動が誕生し、展開した芸術の都でした。印象派の画家たちは、街と近郊の村々の風景を新しい光と色彩で表現し、世界各地から集まった多くの画家たちは、エコール・ド・パリと呼ばれる個性的な芸術を開花させました。
その中には藤田嗣治や佐伯祐三ら、情熱に燃える多くの日本人画家たちもいて、本場の芸術に対峙していたのです。
本展で一堂に会するモネ、ユトリロ、佐伯をはじめ日仏の巨匠たちの秘蔵の名品によって、画家たちが愛した街(パリ)と村々の、今なお憧れの風景美をご覧頂ければ幸いです。
監修:金原宏行(豊橋市美術博物館 館長)、岡部昌幸(帝京大学文学部史学科教授)
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