青い日記帳 

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「模写・模造と日本美術展」

東京国立博物館で開催中の
特別展「模写・模造と日本美術−うつす・まなぶ・つたえる−」に
行って来ました。



「模造品」という言葉からは、良いイメージ感じることできません。
何でも鑑定団で「これは雪舟の模写だね。」なんて言われたりしたらアウト!

模写・模造品だけの展覧会ですから、別に行かなくても。。。
外暑いですしね〜

しかも「遣唐使」の清涼感あふれる涼しげなポスターに比べ
どうです?この真っ赤な暑苦しいポスターは!!
(真っ赤な嘘、偽物と言いたいらしいです。)

「本物」(ほんもの)観てこそ価値があって
わざわざ偽物観るためにお金出す人いるもんですか!

残暑まだまだ厳しいです、東京。
打ち水大作戦で体感温度2℃下げたくらいじゃ〜
どうにもなりません。

自宅でのんびり、世界美術館紀行でも読んで。
NHK世界美術館紀行 (2)
NHK世界美術館紀行 (2)
NHK「世界美術館紀行」取材班

ビール片手に「美の巨人たち」のDVDでも観ていた方がましです。
美の巨人たち セザンヌ「画家の父」/ゴヤ「裸のマハ」
美の巨人たち セザンヌ「画家の父」/ゴヤ「裸のマハ」

どうせ、上野に行くなら東京都美術館の「古代エジプト展」なんて如何です?
あのルーブルからえっさえっさとわざわざ重いモノ飛行機載せて運んできたのですから、これは見逃せませんよ〜

割引券もこちらにありますし、夏休みなので中学生以下は無料だそうです!
お父さんお母さん!!

日本美術の偽物わざわざ見せるならね〜
動物園も隣だし。パンダとエジプト美術抱き合わせで!

本物に勝る偽物なしですよね〜












ふ〜〜 
ここまで書いたことは、真っ赤な嘘です。
嘘というのは、この展覧会が素晴らしいということです。

しかも特別展なのに別料金取りません。
一般420円で観られます。
(えっ!「遣唐使と唐の美術」は一般1,300円!)

模写・模造品という言葉に付きまとっている
マイナスのイメージを一気に払拭できる展覧会です。
イメージ一新!!

文化財をつたえる」というセクションは
深く思うこと沢山ありました。

高松塚古墳壁画 模写」が昭和47年に発見された時の
色合いそのままに前田青邨、平山郁夫たちの手によって写されています。
昨今新聞やニュースでご覧になったかと思いますが、それから時を経て
現在この壁画は瀕死状態にあります。カビによって。。。

もうたとえ、壁をはがし分解して展示したとしても
このような美しい姿を観ることは不可能なのです。悲しい

更に現在では焼失してしまった法隆寺金堂壁画。
この素晴らしい壁画写真でしか観たことありませんでしたが
今回「法隆寺金堂壁画 模写」を実際にこの目で観て
ただただ圧倒されるばかりでした。

良い物見ることできました。

同じ法隆寺の「玉虫厨子 模造」もとても見応えありました。
本当の玉虫の羽が虹色にキラキラ輝いているのが手に取るように分かります。

法隆寺に伝わる国宝・玉虫厨子は日本古代を代表する美術作品としてつとに有名です。透金具の下に玉虫の翅を敷いていたことから玉虫厨子と呼ばれます。この作品は、昭和35年(1960)、日本鱗翅学会が創立十五周年記念事業として法隆寺の玉虫厨子の復元を試みたもので、大阪高島屋で開催された「昆虫科学展」に出品されました。
この厨子はもともと奈良の漆芸家・北村大通が昭和8年(1933)から15年の歳月をかけ、漆塗りまでを仕上げたものでした。実はこの時、北村は厨子に貼るだけの玉虫を集めることができず、完全な復元を果たすことができなかったのです。これを知った日本鱗翅学会が日本全国の昆虫採集家や小・中学生にまで協力を呼びかけ玉虫を集め、北村の労作を完成させました。この時、集められたヤマトタマムシはなんと1万5000匹余り。復元にはそのうちのとくに美しい5348匹の翅が使われたそうです。原品では失われてしまったエメラルドグリーンに煌めく美しい玉虫装飾が見事によみがえっています。


こんなに見応えあって貴重なものが見られるなんて
とっても良い企画だと思いました。

よその国のお宝見たり、動物園で象さんやパンダを見るのもいいですが
ここ、一番の穴場スポットかもしれませんよ!!

ムシキング好きのお子様
玉虫いっぱいいっぱい見られますよ〜(翅だけですけど・・・)


(現在出張中で留守してます。コメントやTB遅れますがご勘弁下さい。)
特別展「模写・模造と日本美術―うつす・まなぶ・つたえる―」は、日本美術史上の名宝を模写・模造で紹介しながら、日本美術における「模写・模造」の意味を探る展覧会です。同テーマを、やさしく解説し、ワークショップにも参加できる夏休み企画「親と子のギャラリー」も同時に開催します。
展覧会 | permalink | comments(8) | trackbacks(2)

この記事に対するコメント

Takさん

特別展「模写・模造と日本美術」は、私にとっても、眼からウロコの展覧会でした。

特に「玉虫厨子模造」のエメラルド・グリーンには感激しました。今まで「日本国宝展」などで「玉虫厨子」を何回か見ていたのですが、正直どこに玉虫の翅があるのか分かっていなかったのです。あわてて本館に行って、現品を見直してみました。そこには丁寧なキャプションがあったので、やっとこの翅を見つけましたが、エメラルド・グリーンの輝きは僅かしか残っていませんでした。

ところで、一緒に見に行った家内は、「玉虫厨子模造」の玉虫の翅には紅の線まで見えたといっています。私は「紅緑色盲」ではないのですが、グリーンに眼を奪われてスカーレットには気付きませんでした。「一過性紅緑色盲」になっていたのですね。

Takさんはいかがでしたか。
とら | 2005/08/11 8:37 AM
留守中もコメントありがとうございました。<m(__)m>

@とらさん
こんにちは。

「玉虫厨子模造」だけを観に行っても十分、時間とお金
元が取れてしまう企画展ですね。

>玉虫の翅には紅の線まで見えたといっています。
はい。私も見えましたよ。
紅から茶色に近い色に見えました。

田舎育ちの自分は昔、よく玉虫捕まえて
実際に手にしてよく観察していましたので
当時の記憶鮮明に甦りました。

以下引用です。
タマムシと呼ばれている虫はヤマトタマムシというのが正式の名称です。ヤマトタマムシの成虫は7−8月に発生します。ケヤキの木の上の方を翅を輝かせながら飛んでいるのを見かけます。そして、サクラ・ケヤキ・カシ・エノキなどの枯れ木の中に産卵します。幼虫は枯れ木の中にトンネルをあけて食べ進みます。気温や枯れ木の状態で幼虫期間に長短がありますが、大体2−3年後の初夏に枯れ木の中で蛹化します。そして、約2−3週間後に成虫になり、枯れ木から出現します。体長は30−41mmで、本州・四国・九州・南西諸島・朝鮮半島・台湾に分布しています。
(学研生物図鑑 昆虫IIより)
Tak管理人 | 2005/08/14 9:16 AM
Takさん、お疲れ様でした。

「玉虫色の答弁」という言葉がありますね。辞書(大辞林)小学館)をひくと、
.織泪爛靴嶺造里茲Δ法光線のぐあいで緑色や紫色に変わって見える染め色、または織り色
見方や立場によっていろいろに解釈できるあいまいな表現などをたとえていう語
となっています。
光線の角度と観るものの位置によって、見え方が違ったという可能性もありますね。
とら | 2005/08/14 10:10 AM
@とらさん
こんばんは。

ぐるりと四方から見ることできたので
全ての角度から隈なく見ました。
かがんだりしながら下部の玉虫装飾も
丹念に見てきました。
場所や光の加減によって見え方変わると思います。

しかし、常設展示の「玉虫厨子」は・・・
比べ物になりませんでしたね。
Tak管理人 | 2005/08/16 12:02 AM
Takさん、またTBさせていただきました。
本当に、「模写・模造と日本美術」展はおもしろいものでした。会場の方々もとても楽しんでいる雰囲気でしたね。
| 2005/08/21 11:26 AM
@郁さん
こんばんは。

TB&コメントありがとうございます。
そうですね!確かに会場の方々皆さん
とっても楽しまれているように思えました。
かくいう自分もそうでした。
リラックスして肩の力抜いて
鑑賞することできるいい企画展でしたね。
Tak管理人 | 2005/08/21 9:22 PM
20日の土曜に行ってきました。
面白い企画でしたね。
出口側でやっていた同時開催の「親と子のギャラリー『うつす・まなぶ・つたえる』」の関連ワークショップ、「アナログ・プリント」にもトライしてきました。
他に、「彫金技法の実演」も見てきました。銅板に下書き無しに臨書する技術はすごかったです。30〜40分かかると言っていたので、途中で下に下りてあんみつを食べて帰ってきたら、すでに終わっていました(泣)。
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=1948

「親と子」と言いながら、「親とその親」の方が多かったように思います(おばちゃんパワー炸裂です)。子連れでも、親の方が熱心だったり、さらに、外人(なぜか女性)も多かったです。

今年の夏は、病気してしまい、夏休みは全滅でした。1ヵ月ぶりの美術館ツアーで疲れました。

そうそう、かつて「美の巨人」で取り上げられた、久隈守景の『夕顔棚納涼図屏風』と、中村彝の『海辺の村(白壁の家)』も本館にありました。
また、平成館企画展示室(考古学の向側)で、文化庁購入文化財展をやっていましたが、曽我蕭白筆 6曲1双 『紙本著色群仙図』が出ていました。
鼎 | 2005/08/21 10:41 PM
@鼎さん
こんばんは。

お体の具合はいかがですか?
もうだいぶよろしいのですか?
まだ暑い日少し続くかと思います
十分お体ご自愛下さい。
夏に体調崩すと辛いですよね。。。

親と子のギャラリーは私たちも楽しんできました。
大人3人で行って(子供はゼロ)それぞれ勝手に
あれこれいじったりチャレンジしたりとワイワイ
やってきました。周りに子供の姿無かったです。。。
子供にはちょっと難しいですよね。どれも。
(大人にだって難しいのですから)

常設の中村彝の作品良かったですね。
さらりと本館は流し見しただけなのですが
彼の作品はばっちり目にとまりました。

Tak管理人 | 2005/08/22 10:57 PM
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 東京国立博物館の「模写・模造と日本美術−うつす・まなぶ・つたえる」を見てきた。本当は「遣唐使と唐の美術」が目的だったのだけど、感想を書くほど印象に残ったものがなく、こちらの方がインパクトが強かったもので。さらにこれは通常展で入れるので、オススメ。 
 上野の東京国立博物館に行きました。現在開催されているのは、「特別展 遣唐使と
まねから始めた日本近代美術―「模写・模造と日本美術」展 | 日本の美術・アジアの美術 | 2005/08/21 11:17 AM