青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< October 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 国内史上最大の「アンディ・ウォーホル展」が開催されます。 | main | ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ日本初展覧会 >>

クリスチャン・ボヌフォワ展

メゾンエルメス フォーラムで開催中の
「クリスチャン・ボヌフォワ展」に行って来ました。


http://www.maisonhermes.jp/

1948年生まれのフランスを代表するアーティストであるクリスチャン・ボヌフォワの日本における初個展が、銀座メゾンエルメス8階(フォーラム)にて開催されています。

元々、美術史家であったクリスチャン・ボヌフォワは、1970年にアンリ・マティスの彫刻「Dos(背中)」との衝撃的な出会いをきっかけに自らもアーティストとしての道を進み始めたそうです。


クリスチャン・ボヌフォワ「グラン・ブルー」2011年

1974年にグラン・パレで開催された回顧展でマティスの『背中』を見た時の衝撃は、まさにイニシエーションと言うべき経験だった。この体験が私を心も軽く、絵画という仮想の小道へと導いたからである。

私にとってマティスの像は、簡潔な標識のように、辻に立ちはだかり、こちらとあちら、絵画が行ってはいけない場所、ある境界線を指し示すヤヌスの神のように思われた。


写真右端の人物は、ピエール=アレクシィ・デュマ エルメス財団理事(エルメス アーティスティックディレクター)

ピエール=アレクシィ・デュマ氏はオルレアン美術館でボヌフォワの展覧会を初めて目にし感銘を受け、2009年にブリュッセルのエルメス財団の展示スペースで彼の展覧会を開催したそうです。

今回、銀座エルメスでの個展は、それとは趣きを異にし東京会場に合わせつつボヌフォワの初期作品から最新作までを通観出来る構成となっています。ミニ・レトロスペクティブ(回顧展)形式。

展覧会の構成は以下の通りです。

バベル:構造としてのドローイング
背中:出会いそして出発点
マシン(機械・装置):実験の場
ユリイカ:凝縮の場としての絵画
ルド:遊びと空間化
フィオレッティ:メモ、スケッチブック
コンポジション(構成)



クリスチャン・ボヌフォワ「バベル XXI」2013年

3m近くもある大きな作品。透け透けの合成繊維のカンヴァスにアクリル絵具で描かれています。「両側から観られる作品」です。と当時に反対側で観ている人物の姿も作品の一部となります。

光の変化や人の移動によって見え方が劇的に変化するタブロー。本来限定された枠の中で時間的な厚みを持つはずの作品が、非常に不安定に感じられます。

しかし、それは伝統的な西洋絵画の流れの中で捉えた場合の話。実はクリスチャン・ボヌフォワはこの作品を制作するにあたり、京都の寺社仏閣を訪れた経験を元にしているのです。

そこには、自然の光と空気が巡りつつ作品を創り上げる屏風や襖絵に通ずるものが感じられます。光や場の空気を転換していく結果生まれるまさに一期一会の作品です。


「クリスチャン・ボヌフォワ展」会場風景

建築家・中山英之氏が手掛けた会場は、いつものフォーラムよりも展示スペースが広くとれその分作品も多く展示可能となっています。

中山氏曰く「家(建築)の中を出たり、入ったりするようなイメージで、ボヌフォワの作品に合わせ」空間を作ったそうです。先ほど紹介した「バベル XXI」を展示する壁面を作るにあたり相当な苦労があったかと。

「再構築」という言葉がこの展覧会の重要なキーワードとなっていますが、中山氏の仕事もまたエルメス フォーラムの会場を大胆に再構築していると言えるでしょう。

レンゾ・ピアノが設計したガラスブロックで覆われた、銀座メゾンエルメス8階(フォーラム)で、これまで味わったことのない特別な経験が得られるはずです。


「クリスチャン・ボヌフォワ展」会場風景

さて、クリスチャン・ボヌフォワは、タブローだけでなく、コラージュ作品も手掛けています。壁面全てを使いどんどん作品を広げていくその様はある種インスタレーションとも見て取れます。

拡張、縮小可能なコラージュ作品。一度過去の展覧会で用いたエレメントを再利用していたりもします。また彼の作品で特徴的なのは色彩に対する絶対的なセンスです。

美しく、そして何よりも「SEXY」なのです。


このビデオを必見です。

クリスチャン・ボヌフォワの作品の魅力はこの言葉に集約されると言っても過言ではないかと。紹介はしていませんが、まだまだ秘密・魅力は山ほどあります。

暖かいセーターで身を包み、銀座の街へいざ!「クリスチャン・ボヌフォワ展」は2014年2月28日まで開催しています。

そうそう、来日し東京都現代美術館で開催中の「吉岡徳仁展」を観に行かれたそうです。マティス繋がりで!


「クリスチャン・ボヌフォワ展」
Christian Bonnefoi


会期:2013年12月13日(金)〜2014年2月28日(金)
月〜土曜 11:00〜20:00 (最終入場19:30) 
日曜 11:00〜19:00 (最終入場18:30)
会期中無休(年末年始は銀座店の営業時間に準ずる)
入場無料
会場:メゾンエルメスフォーラム
(中央区銀座5-4-1 8階 TEL: 03-3569-3300)
http://www.maisonhermes.jp/
主催:エルメス財団


メゾンエルメス銀座 Maison Hermès Ginza
エルメスの ちいさな スケートリンク
http://www.maisonhermes.jp/skaterink/

ウィンドウディスプレイは、「雪国」クリスティーナ・キム

【タイトル】 雪国
【アーティスト名】 クリスティーナ・キム
【期間】 2013年11月14日〜2014年1月21日

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3455

JUGEMテーマ:アート・デザイン


エルメス財団は、フランスを代表する作家の一人であるクリスチャン・ボヌフォワの展覧会を開催いたします。ボヌフォワは1948年生まれ。美術史家としてそのキャリアをスタートさせましたが、1970年、パリのグラン・パレでのアンリ・マティス展で出会ったレリーフ状の彫刻《Dos(背中)》に衝撃を受け、画家を志すようになりました。

絵画の実践者を自負するボヌフォワは「わたしは、「マティスの《Dos(背中)》の正面が見たくてかれこれ30年以上も努力してきたことに気づいた」と語っています。フランス国内ではパリのポンピドゥー・センターをはじめ、マティス美術館などで大規模な個展が開催されてきました。

絵画の物質的側面に着眼し、透過性のある素材などを使いながら、自立したオブジェとなることを目指したボヌフォワの制作活動は、タブローの構成要素である表面、支持体をいったん解体し、再構築する60年代末に起こったフランスの芸術運動「シュポール/シュルファス」の影響も受けています。ミニマリズムの文脈にも繋がるそのストイックな作品は、伝統的な絵画への問いを、物理的かつ哲学的に追求しています。

日本では初個展となる本展覧会では、ミニ・レトロスペクティブ(回顧展)形式を取り、ボヌフォワの代表的な作品をシリーズごとに紹介いたします。《バベル》、《ユリイカ》、《背中》といった年代を重ねて繰り返される作品や、《銀座の上空の黄道十二宮の星座》といった新作もご紹介いたします。
会場構成は、気鋭の若手建築家・中山英之氏が担当。フォーラムの空間を白い壁によって軽やかに再構築し、作品の新たな魅力を探ります。
展覧会 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
この記事に対するトラックバック