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「ジョセフ・クーデルカ展」

東京国立近代美術館で開催中の
「ジョセフ・クーデルカ展」に行って来ました。



“今日世界で最も注目される写真家の一人、ジョセフ・クーデルカの初期から最新作までを紹介する、本格的な回顧展”が竹橋の東京国立近代美術館で開催中です。

ジョセフ・クーデルカ Josef Koudelka
1938年チェコスロヴァキア、モラビア生まれ。1961年プラハ工科大学卒業。技師の仕事のかたわら舞台写真などを撮影。またチェコスロヴァキア各地でジプシーたちを撮影。1968年ソヴィエト軍のプラハ侵攻を撮影。その写真は、本人および家族への報復の懸念から、P. P. (「プラハの写真家」のイニシャル)名義で発表され、1969年、匿名のまま国際報道クラブによりロバート・キャパ賞が授与された。1970年に英国に移住。
1971年国際的な写真エージェンシーである「マグナム」に加入(1974年正会員)。1980年渡仏。1987年帰化。『ジプシーズ』(1975年)、『カオス』(1999年)などの写真集や展覧会多数。
1978年には優れた写真家に贈られるナダール賞を受賞、またアンリ・カルティエ= ブレッソン賞(1991年)、ハッセルブラッド国際写真賞(1992年)など多くの写真賞を受賞しているほか、フランス芸術文化勲章(1992年シェヴァリエ、2002年オフィシエ)、チェコ共和国功労章(2002年)を授与された。


クーデルカと聞くと2011年に東京都写真美術館で開催された「ジョセフ・クーデルカ プラハ1968−この写真を一度として見ることのなかった両親に捧げる−」展で受けた強烈な衝撃を思い起こさずにはいられません。

「ワルシャワ条約機構軍のプラハ侵攻(チェコ事件)を具に市民の目線からカメラに収めた写真家ジョセフ・クーデルカ(Josef Koudelka)」といったイメージが、この展覧会で強く焼き付けられていました。

今回の東京国立近代美術館での「クーデルカ展」では、クーデルカを一躍有名にさせたプラハでの写真はあくまでも彼の写真家としての「一部」として捉え、初期作品から今尚作品を撮り続けているクーデルカの最新作までを紹介する日本で初めての本格的な回顧展となっています。

展覧会の構成は以下の通りです。

「初期作品 Beginnings 1958-1961」
「実験 Experiments 1962-1964」
「劇場 Theater 1962-1970」
「ジプシーズ Gypsies 1962-1970」
「侵攻 Invasion 1968」
「エグザイルズ Exiles 1968-1994」
「カオス Chaos 1986-2012」



CZECHOSLOVAKIA. Prague. 1960.
「初期作品」より プラハ、チェコスロヴァキア(1960年)
© Josef Koudelka / Magnum Photos

戦車や泣き叫ぶ市民たちといった写真は僅か数点に抑えられ、詩的で抒情的な雰囲気を有する初期作品から、パノラマ写真まで出品作品数約280点という大ボリュームで、写真家クーデルカのこれまでの足跡を辿る貴重な展覧会となっています。

クーデルカの類稀なる絶妙な構図のとり方は、初期作品から一貫して見て取れます。だからこそ「プラハ1968」が撮れたのだと。


アンドレアス・グルスキー「デュッセルドルフ」1989年
トーマス・シュトゥルート「パラダイス13、屋久島、日本」1999年

所蔵作品展「MOMATコレクション」にて公開中。

「アンドレアス・グルスキー展」といい、この「ジョセフ・クーデルカ展」といい、現役で今なお活躍し続けている著名な写真家の大回顧展が、大きな美術館で観られる幸せ。

今年(2013年)は後になって思うと写真展の当たり年でもあったのかもしれません。横浜美術館での「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家」も印象に強く残っています。話題性と共に。



「ジョセフ・クーデルカ展」は来年(2014年)1月13日まで開催しています。必見です。(年末の慌ただしい時にさらりと拝見するつもりで出掛け、えらく時間をかけてしまいました。消化不良気味なので年明けに今一度観に行きます!)

そうそう、所蔵作品展「MOMATコレクション」ではクーデルカと同年生まれの森山大道の初期の代表作「にっぽん劇場」(1968)がどーーんと展示されています。


森山大道「にっぽん劇場」(1968)

東京国立近代美術館にて、「にっぽん劇場」全100点一括展示されるのは、実に18年ぶりだそうです。


「ジョセフ・クーデルカ展」
Josef Koudelka Retrospective


会期:2013年11月6日(水)〜2014年1月13日(月)
開館時間:10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
※入館はそれぞれ閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜(12月23日、1月13日は開館)、12月24日(火)、年末年始(12月28日(土)−1月1日(水・祝))
会場:東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
http://www.momat.go.jp/

主催:東京国立近代美術館、マグナム・フォト東京支社
後援:チェコ共和国大使館、チェコセンター
協賛:ライカカメラジャパン株式会社
協力:日本航空


「現代のプロダクトデザイン−Made in Japanを生む」
PRODUCT DESIGN TODAY: Creating "Made in Japan"


会場:東京国立近代美術館 ギャラリー4
会期:2013年11月1日(金)〜2014年1月13日(月)

【東京国立近代美術館次回展】

「あなたの肖像―工藤哲巳回顧展」
Your Portrait: A Tetsumi Kudo Retrospective


会場:東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
会期:2014年2月4日(火)〜3月30日(日)

工藤哲己展特設サイト
http://www.tetsumi-kudo-ex.com/

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@taktwi

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 ジョセフ・クーデルカ(1938 年チェコスロヴァキア生まれ)は、今日世界で最も注目される写真家の一人です。本展はその初期から最新作までを紹介する展覧会です。
 航空技師として働きながら1960年代初頭に写真を発表し始めたクーデルカは、知人の紹介で撮影を始めたプラハの劇場での写真を通じてチェコスロヴァキアの写真界にその存在を知られるようになります。1967年には技師の仕事を辞め、フリーランスの写真家として活動を開始。その翌年ソビエト軍のプラハ侵攻を撮影。その写真は匿名のまま西側に配信され、それをきっかけに1970 年、クーデルカは故国を離れました。
 当初イギリス、後にフランスを拠点に、チェコスロヴァキア時代からとりくんでいた「ジプシーズ Gypsies1962-1970」や、亡命後にヨーロッパ各地で撮影された「エグザイルズ Exiles 1968-1994」などのシリーズを発表。
それらは詩的でありながら独特の強さをもつイメージによって、市井の人々のささやかな人生の陰影をとらえつつ、20世紀という時代をめぐる文明論的な奥行きをも備えた作品として高く評価され、クーデルカは一躍欧米の写真界でその名を知られるようになりました。
 2002 年、クーデルカの初めての本格的な回顧展として、故国チェコ共和国、プラハのナショナル・ギャラリーで開催された本展は、その後トルコやメキシコに巡回しました。アジアでは初の開催となる東京展では、従来展示されなかったヴィンテージ・プリントが加わるほか、1980 年代後半よりとりくんでいるパノラマ・フォーマットの作品による「カオス Chaos 1986-2012」のシリーズを、最新作も含めた新たな構成とし、初期から今日に至るクーデルカの作品世界を紹介します。

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東京国立近代美術館 「ジョセフ・クーデルカ展」  2013/11/6〜2014/1/13 東京国立近代美術館で開催中の「ジョセフ・クーデルカ展」を見てきました。 1938年にチェコスロヴァキアで生まれ、1968年に起こった「プラハ侵攻」を撮影したことでも知られるジョセフ・クー