青い日記帳 

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『ぼくはヨハネス・フェルメール』

美術出版社より刊行された林綾野さんの新刊『ぼくはヨハネス・フェルメール』を読んでみました。


画家のものがたり絵本ぼくはヨハネス・フェルメール
林綾野 (著), たんふるたん (イラスト)
美術出版社

あらためて紹介するまでもなく、著者の林綾野さんは展覧会キュレーションや、アートライターとして数々の著書をお出しになっています。また絵画に着想を得た料理の創作や再現にもチャレンジなされています。

「マウリッツハイス美術館展」と拙ブログがコラボしたオリジナルグッズを作った際も、「フェルメールとビール」にまつわるお話を寄稿して下さいました。(これ、必読ですよ!)

そんな林綾野さんが満を持して放ったのがこちらの絵本。ぼくはヨハネス・フェルメールです。



43歳でこの世を去ってしまったヨハネス・フェルメール(1632〜1675)は、その知名度の割には、出生やどんな生活を営んでいたのか謎の部分が多い作家です。

林綾野さんは、オランダの古文書館に出向き、そこに残された記録から、フェルメールの出生(クリスチャンは洗礼を受けた日が記録されています)、移転、金銭のやり取りなどを調べ上げました。

そうした「史実」を太い幹とし、「想像」を加味し枝葉をつけながらフェルメールの太くて短い生涯を紹介しています。勿論その中にはフェルメール作品も多数登場します。



私たちと同じ人間として、画家たちを見つめることができれば、画家の心に、そしてその絵に、もっと近づくことができるかもしれない」という想いが、この本を書く出発点となったそうです。

だからこそ、ぼくはヨハネス・フェルメールには、17世紀オランダ絵画に描かれている世界へすーと入り込めてしまうのでしょう。さながら、フェルメールの生きたオランダ(デルフト)へ通ずる「入口」のようです。

淡いタッチで優しく温かな雰囲気のイラストを担当されたのは、東京藝術大学大学院卒業後、広告デザインやアートディレクション等に従事している、たんふるたん氏。

二人の息がぴったりと合った絵本です。



巻末にはフェルメール全作品のカラー図版の他に、「フェルメールにもっと近づくキーワード」も掲載されています。文句なしに親子で楽しめる一冊です。

きっと「こんな絵本を待っていた!」という方も多いはずです。お子さんに読み聞かせ未来のフェルメール・ファンを育てて下さい!!

優しさがぎゅっと詰まった一冊です。

フェルメールの生涯を知ったら、その時代の料理をこちらで学び、作ってみましょう〜→林綾野『フェルメールの食卓』レビュー


画家のものがたり絵本ぼくはヨハネス・フェルメール
林綾野 (著), たんふるたん (イラスト)
美術出版社

「フェルメールの食卓」(講談社)など、画家の食や暮らしを紹介した話題の本の著者の新シリーズです。史実をもとに、どんな風に絵を描き、どんな家に暮らしていたのか?画家の人生を見つめ、紐解く、「ものがたり絵本」。語り口はやわらかく、わかりやすく、しかも内容充実の一冊です。

今回テーマとなったのは、フェルメールの人生。古文書に残された史実を元に、生まれ育ったオランダ・デルフトの街、暮らした家、家族、絵画への想いとたどり、フェルメールとその作品の源泉を探ります。

巻末には「フェルメールにもっと近づくキーワード」や「フェルメール全作品ミニギャラリー」なども収録。子どもはもちろんのこと、美術にこれから本格的にふれたいと思っている大人にもおすすめの本です。



画家の食卓
林綾野(著) 講談社ARTピース

『画家の食卓』レビュー

画家たちと食卓をともに! 作品、日記、書簡から導き出した食卓を再現し、芸術家たちやその作品を一歩深く楽しむ方法を伝授します!

画家たちが楽しんだ26のレシピを再現。クレー、フェルメール、セガンティーニ、メムリンクの暮らしと創作現場を巡る旅。


林綾野(はやし あやの)
神奈川県横浜市出身 キュレイター アートキッチン代表。
キュレイター。美術館での展覧会企画、美術書の企画、執筆を手がける。アーティストの芸術性と合わせて、その人柄や生活環境、食への趣向などを研究。手がけた展覧会は『ホルスト・ヤンセン 北斎へのまなざし』 『パウル・クレー 線と色彩』 『英国植物画の世界』 『ピカソとクレーの生きた時代』展など。 主な著作に『ゴッホ 旅とレシピ』(講談社)、共編著書に『ロートレックの食卓』『クレーの食卓』(講談社)、『クレーの旅』(平凡社)『モネ 庭とレシピ』(講談社)など。

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