青い日記帳 

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「さわ ひらき展」

東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の
「さわ ひらき Under the Box, Beyond the Bounds」展に行って来ました。


http://www.operacity.jp/ag/exh160/

ロンドン在住の映像作家さわ ひらき氏の待望の回顧展(と言ってもまだ彼、36歳ですが…)が初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催されています。

現代アートの展覧会で「映像作品」があると、ついつい敬遠してしまったり、何十分も見せられた挙句に結局虚無感しか残らなかったなんて経験お持ちかと。

しかし、さわ ひらき氏の映像作品ではそんな心配は無用です。

彼の作品は、途中からふっと観ても、またたとえ全部を観られなくてもその場面場面が、しっかりとした「作品」として十分鑑賞に耐えうるだけの力を有しているからです。

また作家自身もそれを意識して作品を制作しているそうです。映像作品と聞いて、ちょっと二の足を踏んでいた方も「絵画」を観るつもりで安心して観に行って下さい。

ただし、さわ氏の世界観にどっぷりはまってしまい「、気が付けば閉館時間となっていた。」なんてことも十分予想出来ます。とにかく居心地の良い空間が待っています。


(クリックで拡大)

あなたには心地よいと感じる領域はありますか?
それはどのくらいの広さで、どんなものに囲まれていると安心ですか?
そして、そこはだれか大切な人と共有したい場所ですか?
それとも自分だけの秘密にしたい場所ですか?


映像作品が中心ですので、会場内にはモニター、スクリーンの前に椅子が用意されています。でも、ほんの僅か、形式程度しかありません。不親切だと思うかもしれませんが、2,3人が座れる椅子で実は丁度良いのだと会場内で気付かされました。

心地よい、一人だけ(もしくはカップル)の空間を作るためにはこれがベスト。さわ ひらき氏の世界とシンクロするためには違う生活を営んでいる「他者」との接触はなるべく避けるのが正解なのかと。

つまり「宝物」のような作品たちなのです。

「まだ僕には帰れる所があるんだ。こんな嬉しいことはない。」とかつてアムロ・レイをして富野監督が言わしめたように、我々は常に“帰る場所”を必要としています。



今回の展覧会では、旧作と新作を同時に見せたり、画面のサイズをこれまでと違えて見せたりと、かなりの工夫がなされています。

さわ ひらき氏自身も会場構成には大きく関わっているだけあり、世界観をそのまま、オペラシティの空間内に具現化しているようです。映像作品の中に自分たちが迷い込んでしまったような気持ちにさえなります。

そして、新作であり、さわ氏にとっては大作となる「Lenticular」(スコットランドのダンディー市に残る古い天文台で撮影されたプラネタリウムのような作品)もオペラシティの天井高を最大限に活用し展示・公開されています。

アートギャラリーの大きな展示室で、映像と空間の全体を作品として展示する今回の展覧会は、物理的な空間と意識の中の領域を交差させる試みであり、さわにとっても大きな挑戦となります。

雪深い北陸出身のさわ ひらき氏の作品は、深々と雪の降る日に静かに観ると尚更心に響いてくるものがあるかも知れません。かまくらの中でひっそり観るように。(都内に雪が降った日に観に行けば良かった…)

今年の年間展覧会ベスト10入り間違いないとの呼び声もそこかしこから聞こえてくる「さわ ひらき Under the Box, Beyond the Bounds」展は3月30日までです。是非是非!


さわ ひらき|Hiraki Sawa
Under the Box, Beyond the Bounds


会期:2014年1月18日[土]〜3月30日[日]
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
開館時間:11:00〜19:00
(金・土は20:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日、2月9日[日](全館休館日)
http://www.operacity.jp/ag/index.php

主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
特別協賛:日本生命保険相互会社
特別助成:公益財団法人五島記念文化財団
協賛:資生堂
助成:芸術文化振興基金/大和日英基金
協力:オオタファインアーツ
共同制作:ダンディー・コンテンポラリー・アーツ、スコットランド

オオタファインアーツでもさわひらきの作品を公開中です。

さわ ひらき Hiraki Sawa
2014年2月12日[水]─ 4月26日[土]
オオタファインアーツ 03-6447-1123
http://www.otafinearts.com/

展覧会カタログ兼書籍

『さわ ひらき Under the Box, Beyond the Bounds』

日本初公開となる新作を中心としたさわひらきの作品集が、展覧会開催にあわせて発行。ダンディー・コンテンポラリー・アーツでの新作展示風景も収録。

東京オペラシティ アートギャラリー注目の「ザハ・ハディド展」開催!

「ザハ・ハディド展」
2014.10.18[土]- 12.23[火・祝]

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@taktwi

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この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3528

JUGEMテーマ:アート・デザイン


あなたには心地よいと感じる領域はありますか?
それはどのくらいの広さで、どんなものに囲まれていると安心ですか?
そして、そこはだれか大切な人と共有したい場所ですか?
それとも自分だけの秘密にしたい場所ですか?

ロンドン在住のさわひらきは、近年国内でも発表の機会が続く注目の映像作家です。室内を小さな飛行機が横切り、やかんや木馬がひとりでに動き出すといった箱庭のような世界を描くさわの映像は幅広い観客に支持されています。現実にはありえない光景にもかかわらずなぜか親しみを感じさせるのは、そんなひそやかな世界をだれもが心の中に持っているからではないでしょうか。閉ざされた空間で現実を少しゆがめてみたり、遠い宇宙に思いを馳せてみたり、さわの白昼夢のような映像は、ひとりひとりが持つ居心地のよい領域(テリトリー)、そして時間軸をともなった領域である個人の記憶について考えさせてくれます。

本展では、さわの最初期の作品から一貫して見られる領域への関心をテーマとして展覧会を構成します。冒頭ではドローイングや立体作品でさわ自身の日常および意識における領域の手がかりを示しつつ、初期の作品から本展のための新作を含め、映像作品をたどりながら考えていきます。新作のひとつ《Lenticular》はスコットランドのダンディー市に残る古い天文台で撮影された作品で、独学の老天文家ロバートの姿を通して宇宙へとつながります。東京オペラシティ アートギャラリーの大きな展示室を使い、映像と空間の全体を作品として展示する今回の展覧会は、物理的な空間と意識の中の領域を交差させる試みであり、さわにとっても大きな挑戦となります。人間の意識の奥底をたずねる旅に、ぜひお出かけください。
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