青い日記帳 

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「Traces of Disappearance」

エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中の
「Traces of Disappearance(消失の痕跡)」展に行って来ました。


http://espacelouisvuittontokyo.com/

アンヌ&パトリック・ポワリエ、カスパー・コーヴィッツ、畠山直哉、袁廣鳴(ユェン・グァンミン)による贅沢なグループ展示が表参道にあるエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催されています。

表参道のランドマークでもあるルイ・ヴィトン表参道ビルの7階に「エスパス ルイ・ヴィトン東京」は誕生しました。2002年9月に建築家青木淳氏のデザインにより積み重ねたトランクにインスピレーションを得て誕生したこの建物は、表参道のけやき並木と大変美しく調和しています。

エレベーターで7階へあがるとそこは非日常的な美の空間…のはずなのですが、今回は何故か鳩(ギンバト)の鳴き声が聞こえてきます。まさかガラスの展示空間のどこかに隙間があり鳩が入り込んだのでしょうか?

でも、そんなことないですよね。いくらなんでも。疲れている鳥好きな自分の空耳。聴き間違いです。だってここは表参道のルイ・ヴィトンですよ。

鳩なんているわけ無いじゃないですか〜ましてや展示室内に…っていたよ!


アンヌ&パトリック・ポワリエ
The Soul of the World (“Anima mundi”)
(世界の魂) 2013/2014

アンヌ&パトリック・ポワリエがエスパス ルイ・ヴィトン東京に巨大な三角錐の「鳥小屋」を創り出してしまいました。12羽のギンバトさんたちが仲良く暮らしています。


アンヌ&パトリック・ポワリエ
The Soul of the World (“Anima mundi”)
(世界の魂) 2013/2014
「大都会を見下ろす、光満ちたエスパス ルイ・ヴィトン東京の会場に足を踏み入れる。この空間にひとつの“魂”を与える…東京というこの巨大都市の真っただ中に宿る、あまりにも壊れやすい魂。
魂とは?それは、エスパス ルイ・ヴィトンという空間の中に作られたもう一つの空間に棲む、優美な鳥たちが与えてくれる魂である。


12羽の鳩たちはサービス精神旺盛で餌をついばんでみたり、円錐形のてっぺんまで飛んで行ったり、可愛らしい声で鳴いてみたりと「スチール製の円錐形」作品に命を与えてくれる役割を担っています。

1月18日から始まった展覧会ですが、卵を産んであたためている鳩もいたりします。



4月13日までの会期中には雛が孵り、13羽、14羽となるかもしれません。

現代アートに「命」を吹き込むことで、まるで見え方、感じ方が変わってくるものです。スチール製の冷たく尖ったイメージの作品であるにも関わらず、とてもあたたか味のある作品となっています。


アンヌ&パトリック・ポワリエ
The Soul of the World (“Anima mundi”)
(世界の魂) 2013/2014

勿論、作家の意図するところはそれだけではなく、この作品の周囲には、「」「混乱」「香り」「寂しさ」「優しさ」「儚さ」といったキーワードが青と赤に色分けされ(色分けの基準は特にないとか)記されています。

さて、これらの言葉の意味するところは果たして…


カスパー・コーヴィッツ
The Sheer Size of It, 2013
(その大きさたるや)

ロイ・リキテンスタインのドット画のようですが、近寄ってみるとその「正体」に唖然とします。カスパー・コーヴィッツこそ儚く朽ちゆくものを扱わせたら右に出る者はいないかもしれません。


カスパー・コーヴィッツ
The Sheer Size of It, 2013(部分)

直径710cmもある巨大な作品を形成するのは10万個以上の色とりどりのキャンディー(グミっぽかったな)です。拡大してみるとどこの部分であるかさえも分かりません。

我々個人は地球上で、これよりももっともっと小さな存在であることを甘く色鮮やかなキャンディーがそっと教えてくれます。


畠山直哉
Mont Ventoux, 2005/2013
(ヴァントゥ山)

こうした作品と一緒に畠山さんの写真が展示されている点も贅沢です。他の現代アート作品と同空間で展示されること、または観ることありませんので、畠山ファンのみならず、これは貴重なチャンスかと。

そうした事や作品に関して、会場内に用意されたiPadで畠山さん自身の言葉で説明・解説がなされています。利用は無料です。これは聴く価値ありです。



「Traces of Disappeara​nce(消失の痕跡)」展は、4月13日までです。会期中無休。入場無料です。いつもと同じく無料で立派な展覧会カタログももらえます。

ルイ・ヴィトン表参道の前通り過ぎずにエレベーターで7階まで!!


「Traces of Disappeara​nce(消失の痕跡)」

開催期間:2014年1月18日(土)〜4月13日(日)
開館時間:12:00〜20:00
会期中無休
入場無料
エスパス ルイ・ヴィトン東京
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7F

エスパス ルイ・ヴィトン東京
http://espacelouisvuittontokyo.com/

勇気がある方、「運」が強い方?はこんな鑑賞方法もおススメです。


アンヌ&パトリック・ポワリエ
The Soul of the World (“Anima mundi”)
(世界の魂) 2013/2014

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ミュリエル・ラディックとエヴァ・クラウスの2人のキュレーターによって企画された『Traces of Disappearance(消失の痕跡)』展は、観る者に儚く壊れやすい世界の現状について考えさせます。多種多様な表現メディア、芸術的手法、話法を用いることで、これらのアーティストたちとその作品が提起する数々の疑問は、今まさに消失しようとしているものを捉えるきっかけとなるでしょう。

エスパス ルイ・ヴィトン東京のために制作された作品群は、とりわけ儚さや時の流れという問題を提起します。人と同様、永遠ではなく、「時」という概念に縛られている人工物─今回登場するアーティストたちは、保存と変質・腐敗・消滅の相反を起点とし、哲学的概念、美術的な観点から「時」という概念にアプローチします。
「消失」に重きを置いたこれらの作品は、沈思黙考の願望を刺激します。また、ひとつのフロアで展開される作品群は、記録された集合的記憶と、記録されない集合的記憶(アンヌ&パトリック・ポワリエ『Soul of the World』)、「聖地」(カスパー・コーヴィッツ『The Sheer Size of It』)、理想の地(畠山直哉『Mont Ventoux』)、果てはデジタルメディアを用いて再現された人工的な自然界(袁廣鳴 『Disappearing Landscape-Reason to Be a Leaf』)を巡る旅へと来場者を誘います。

エスパス ルイ・ヴィトン東京は、時の流れというこの異色の探求にあたり、準備期間全体を通じて温かい継続したご支援をいただいた、キュレーターのミュリエル・ラディックおよびエヴァ・クラウス両氏、アーティスト各位、ならびに在日オーストリア大使館、在日フランス大使館、台北駐日経済文化代表処の皆様に厚く御礼申しあげます。

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