青い日記帳 

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「画家の目、彫刻家の手」

ブリヂストン美術館で開催中の
「画家の目、彫刻家の手」展に行って来ました。


http://www.bridgestone-museum.gr.jp/

1889年6月〜8月、パリのジョルジュ・プティ画廊で「モネ・ロダン展」が開催されたそうです。画家と彫刻家の作品をあわせて見せるチャレンジングな展示(モネの油彩画145点とロダンの彫刻36点を展示)は、大好評を博したそうです。

「彼らは絵画と彫刻というふたつの芸術を今世紀でもっとも見事に、究極的に演じてみせた」と批評家オクターヴ・ミルボーが絶賛した「モネ・ロダン展」現代に甦らせ是非拝見したいものです。

その「モネ・ロダン展」のように、絵画と彫刻をあわせて見せてくれる展覧会こそが「画家の目、彫刻家の手」です。ブリヂストン美術館所蔵の絵画・彫刻合わせて160点の作品が公開されています。


クロード・モネ「雨のベリール」1886年

三角波がはっきりと目視できるほどの強い風の吹く海。モネらしからぬ力強い印象を受ける作品です。ブリヂストン美術館で何度も拝見したこの絵も、オーギュスト・ロダンの彫刻と同じ空間で観ると、水面の波も岩も制作途中のブロンズ像のように思えてくるから不思議です。

違う展示室にあった、エミール=アントワーヌ・ブールデル「風の中のベートーヴェン」(1904-08年、ブロンズ)と並べてみたくもなります。


(クリックで拡大)

上の画像は、パリのモロー美術館で撮影してきた一枚ですが、手前のケースに小さな彫刻が収められているのが確認できます。

絵画制作にあたり、彫刻を用いた作家としてドガが最も有名ですが(「画家の目、彫刻家の手」展にはドガのコーナーもあります)、モローもまた彫刻を頼りに絵画を描いていた画家のひとりです。

モローの場合は、とりわけ古代彫刻を積極的に模写しました。彼の作品に描かれた人物もそう言った観点から見直してみると、これまで以上にエレガントな身体のラインが際立ってくるはずです。


ギュスターヴ・モロー「化粧」1885-90年頃

もたれかかっているポーズなどまさに古代彫刻そのものですね。言われてみれば!


青木繁「天平時代」1904年

今回この作品をどうしても観たかったのです。それは森アーツセンターで「ラファエル前派展」、三菱一号館美術館で「ザ・ビューティフル展」と立て続けに青木繁に影響を与えた作品を目の当たりにしたからです。

エドワード・バーン=ジョーンズやアルバート・ムーアの作品と脳内で並べ比較しながら観る愉悦。「ザ・ビューティフル展」のメインビジュアルに使用されているムーアの「真夏」ほど目立ちはしませんが青木のこの作品もオレンジ色がアクセントとなっています。

「コレクション展だからと言って観なくていいや。」なんてこと、ブリヂストン美術館さんではあり得ません。逆に良質のコレクションを今回どのように見せてくれているのか、それが大きな楽しみなのですから。

「画家の目、彫刻家の手」展は4月13日までです。


コレクション展
画家の目、彫刻家の手


会期:2014年1月18日(土)〜4月13日(日)
休館日:月曜日
開館時間:10:00〜18:00(毎週金曜日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
会場:ブリヂストン美術館
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/

【次回展】


ブリヂストン美術館テーマ展示
描かれたチャイナドレスー藤島武二から梅原龍三郎まで
2014年4月26日(土)〜2014年7月21日(月)

中国は、古代から近世にいたるまで、つねに日本をリードしてきたアジアの先進国でした。その日本は、明治維新以降、ヨーロッパに目を向け始めます。しかしそれでもなお、日本人の心から中国への憧憬や愛着をぬぐい去ることはできませんでした。

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画家と彫刻家。画家は絵画を描き、彫刻家は彫刻を制作します。1889年、パリのジョルジュ・プティ画廊では『モネ・ロダン展』が開催され、クロード・モネの絵画とオーギュスト・ロダンの彫刻が展示されました。そしてその展覧会を見た批評家オクターヴ・ミルボーは、「彼らは絵画と彫刻というふたつの芸術を今世紀でもっとも見事に、究極的に演じてみせた」と絶賛しました。エドガー・ドガのように、絵画だけではなく、彫刻も重要な表現手段とした芸術家もいました。絵画と彫刻をあわせてご覧いただくことで、それぞれの特徴が際立ってきます。
本展では、ブリヂストン美術館の所蔵する絵画と彫刻、合計約160点をご紹介します。ロダンやブールデル、ザツキン、アーキペンコ、ブランクーシなど、当館の彫刻ギャラリーに常設されている作品にもご注目ください。


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