青い日記帳 

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「花」

東京国立近代美術館 工芸館で開催中の
所蔵作品展「花」に行って来ました。


http://www.momat.go.jp/CG/cg.html

工芸館が所蔵する数多の所蔵品の中から「花」を主題とした作品を紹介するこの季節にぴったりの展覧会。工芸館周辺の桜も満開を迎えんとする今、まさに観ておきたい展覧会です。

この展覧会前に展示ケース内の照明をLEDに取り換え、今までよりも照明の数を増やしたことにより、これまで中々確認できなかった作品下部や螺鈿の輝きもとても美しく見えるようになりました。


北大路魯山人「金彩雲錦鉢」1951年

「かしまし娘」が一夜にして「Perfume」になったかのように、華やかとなりました。こうして見ただけでもがらりと印象が変わったのがお分かりになろうかと。



照明を新しくしたと同時に、展示ケースも何点か最新のものを導入しています。こちらは大きな変化を感じさせぬように、敢えてこれまでのケースに似た雰囲気のものを設置したそうです。

確かに、言われないと気が付かないかもしれませんね。


人間国宝・巨匠コーナー

さて、そんな新しい環境の中で初めて開催されている所蔵作品展「花」ですが、セクション分けは明示されていませんが、第一室から部屋を進めるごとに写実的な「花」からデザイン的な「花」へと移行していくような展開となっています。


初代 宮川香山「鳩桜花図高浮彫花瓶」1871〜82頃

ある意味、写実の粋を超えていた超絶技法を駆使した宮川香山のリアル過ぎる桜。花にうっとりするよりもその触手のような枝、そしてそれに絡み合う鳩につい目が惹かれてしまいます。


次の部屋では、口直し的に生き生きとした植物たちを見事な筆さばきで捉えた、杉浦非水の「非水百花譜」1929−34年 が壁に掛けられています。

また手前の展示ケースには、幸野楳嶺「草花百種」1904年や尾形光琳「光琳百図」も公開されており、絵画ファンも思わず笑みがこぼれてしまう贅沢展示となっています。


杉浦非水「植物写生帖 春之部二」20世紀前半

そして、何と言ってもこの時季に欠かせないのが桜です。宮川香山の桜はちょっと…でしたが、さすが、非水はリアルさに重点を置きつつも美しさもきちんと盛り込み描いています。


初代 松本佐吉「彩果文花瓶」1937年 と下図。

いくつかの作品は工芸館に下図も残されています。それらも合わせて展示されているので、デッサンから実際に立体物となった際の違いも容易に確認できる嬉しい展示となっています。

それにしても、今回の展示は「欲しい!」と思わせる作品が多くて困りました。絵画を観ている時はほとんどそうした気持ちは起こらないのですが、工芸品となると手元で愛でたいとついつい思ってしまうものです。


藤田喬平「飾筥 夜桜」1996年


松田権六「螺鈿桜文椀」1966年

ふ〜と、ため息の出るような愛らしさ、美しさがあります。松田権六のイメージとは違うところもまた愛おしさを増幅させています。「螺鈿桜文椀」欲しいな〜〜(しみじみ)

所蔵作品展「花」は6月1日までです。新しくなった照明でより作品の良さを実感できました。

展示の良し悪しで作品の印象変わるものですね。今の時代「見る」ことにある意味贅沢になってきているので。


所蔵作品展「花」

会期:2014年3月18日(火)〜6月1日(日)
開館時間:10:00-17:00
(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日
(3月24日、31日、4月7日、5月5日は開館)、5月7日(水)
会場:東京国立近代美術館 工芸館
http://www.momat.go.jp/CG/cg.html

無料観覧日
4月6日(日)、5月4日(日)、18日(日・国際博物館の日)、6月1日(日)
主催:東京国立近代美術館


杉浦非水の「非水百花譜」の画像と説明を全て観られるタッチパネル式のモニターも設置されています。

今年は天皇陛下の傘寿を記念して、春季皇居乾通り一般公開が4月4日(金)〜4月8日(火)まで行われます。

春季皇居乾通り一般公開について(宮内庁)
http://www.kunaicho.go.jp/event/inui.html

皇居坂下門から宮内庁庁舎の脇を通り、乾門へ抜けると目の前が東京国立近代美術館 工芸館です。桜もまさに見頃!


工芸館の展示室は、こちらの和室も含め谷口吉郎氏により設計されたものです。建物自体は、重要文化財(建造物)旧近衛師団司令部庁舎です。

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工芸家は、さまざまな技法と素材を駆使しながら豊かな自然が育む花の美しさを描き、さらに装飾化して花の表現を展開しています。季節が巡り、訪れる春にふさわしく「花」を主題とした作品に焦点を当て、選りすぐったコレクションをお楽しみください。
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