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「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション」

Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション」展に行って来ました。


展覧会公式サイト:http://www.poldi2014.com/
Bunkamuraザ・ミュージアムサイト内特設ページ:
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_pezzoli/

「ポルディ・ペッツォーリ美術館」の名前を知っている方はアートファンでも少ないかと思います。自分もこの展覧会で初めて知った美術館です。ましてや足を運んだことがある方となると…

そんな知る人ぞ知る、ポルディ・ペッツォーリ美術館は「ヨーロッパで最も美しい邸宅美術館」と賞されるように、はもともと17世紀に建てられた貴族の邸宅を美術館としています。


「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション」展示風景

今回は、空間デザイナーの吉谷博光氏が、ポルディ・ペッツォーリ美術館をイメージしBunkamura ザ・ミュージアムでの展示空間を作り上げています。

柱や幅木、作品の展示位置など通常の展覧会ではお目にかかれない演出がさり気なくなされています。

あまりにも作り込んでいるので逆にそれが「当たり前」と思ってしまう方もいるかもしれません。通常のBunkamuraの展示室を思い浮かべつつ比較しながら観て下さい。違いを確認しつつ。


武具コレクション

ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリ(1822−1879)は、1840年代半ばから、古い武具や甲冑を収集するようになり、そこからこの美術館のコレクションは始まったそうです。

日本の武器・甲冑をここのところ展覧会で目にする機会が多かったので、とても新鮮でぱっと見ただけでも西洋と日本との美意識の違いを認識出来ます。

そしていずれにも共通しているのが戦いの道具であるにも関わらず、そこに美を求めている点です。装飾豊かなスチール製の甲冑に目を丸くすることでしょう。

会場や甲冑のお話ばかりに熱が入ってしまいましたが、絵画作品も見応えのあるものが揃っています。約80点の出展作品の全てが日本初公開という点も嬉しいですね。


グリゼルダの物語の画家 「アルテミジア」1498年頃
テンペラ・板 

ここのところ、日本美術ばかり立て続けに観ていたので、西洋絵画とりわけ、この時代のイタリア絵画を前にすると細かなことはさて置き、問答無用に惹かれてしまいます。

「アルテミジア」の物語を知らずとも、この10等身以上はあろうかという美しいどこか憂いに満ちた姿に、心惹かれずにはいられません。とりわけ男性からの支持が圧倒的に多かろうと思われる一枚です。そりゃ〜コレクションに加えたくなりますよ。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章:ポルディ・ペッツォーリ・コレクション
第2章:ロンバルディア・コレクション
第3章:タペストリーと14・15世紀イタリア絵画コレクション
第4章:「黄金の間」コレクション
第5章:15・16世紀の美術と時計コレクション
第6章:ヴェネツィア美術および17世紀以降の美術コレクション



フランソワ・シュピーリング
カーレル・ファン・マンデル1世の原寸大下絵
オリアーナを救うアマディージ」(左)「オリアーナに別れを告げるアマディージ」(右)1602年 タペストリー

1881年に美術館が開館した際に、傑作を集めた「黄金の間」の壁を飾っていたタペストリー。「貴婦人と一角獣」同様に婚礼の際のお祝いの品とも考えられるそうです。


サンドロ・ボッティチェッリ「死せるキリストへの哀悼」1500年頃
テンペラ・板

キャプションにはボッティチェッリらしからぬ的なことが書かれてありましたが、いやいや実に彼の作品らしい思いませんか。「死」を扱っているのでイメージと乖離してしまうかもしれませんが…

しかし、この色の使い方(配色)や“漫画チック”な描き方などまさにボッティチェッリの筆そのものです。ジャン・ジャコモが、亡くなる一ヶ月半前に購入されたというサイドストーリー付きの作品でもあります。


ラファエッロ・サンツィオに帰属 「フランチェスコ会派聖人たちが描かれた宗教行列用十字架」1500年頃 テンペラ・板 

背後に展示されているのは、ピントリッキオの工房 「聖母子と幼い洗礼者聖ヨハネ」1490-1510年 です。「第5章:15・16世紀の美術と時計コレクション」のもうひとつの見どころが、時計コレクション!


機械時計コレクション

ポルディ・ペッツォーリ美術館と根津美術館のコレクションの「色」が重複しているように思えてきます。共に自国の芸術を愛しつつ、異国の時計の魅力にも惹かれる。

夢のまた夢のお話ですが、根津美術館コレクションの日本美術とポルディ・ペッツォーリ美術館のイタリア美術を時代ごとに比較しながら見せてくれる展覧会があればな〜なんて夢想しつつ時計の針を見つめていました。

「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション」は、5月25日までです。西洋美術の展覧会にしては会期が短いので忘れないうちにお早目に!


ピエロ・デル・ポッライウォーロ「貴婦人の肖像」1470年頃
テンペラ・板

この時季、何かと慌ただしくうっかりしていると観るの忘れちゃった!なんてことになりかねませんからね。泣いても泣ききれませんよ。この「横顔美人」見逃したら!!


ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション

開催期間:2014年4月4日(金)−5月25日(日)  
開催期間中無休
開館時間:10:00−19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム
http://www.bunkamura.co.jp/museum/
主催:Bunkamura、TBS、朝日新聞社
後援:外務省、イタリア大使館、イタリア文化会館、BS-TBS、TBSラジオ、J-WAVE
協賛:日本写真印刷
企画協力:テモアン
協力:アリタリア-イタリア航空、アルテリア、日本通運、日本貨物航空


吉谷桂子さんデザインの展覧会オリジナルTシャツ
この他オリジナルグッズも沢山揃ってます。

普段滅多にグッズを購入しないNさんも今回ばかりはレジに並ばざるを得なかったようです。

巡回先
2014年5月31日(土)−7月21日(月・祝) あべのハルカス美術館(大阪)
主催:あべのハルカス美術館、MBS、毎日新聞社
お問合せ:06-4399-9050


アンナリーザ・ザンニ館長と「貴婦人の肖像」

注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

【Bunkamuraザ・ミュージアム 今後の展覧会】

進化するだまし絵「だまし絵展II」
2014年8月9日〜10月5日


「夢見るフランス絵画」
2014年10月18日〜12月14日

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@taktwi

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 ヨーロッパで最も優雅な邸宅美術館と言われているポルディ・ペッツォーリ美術館。ミラノ有数の貴族ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリが先祖代々の素晴らしい財産を受け継ぎ、また蒐集した美術品からなる珠玉のコレクションを誇ります。1881年、彼の死から2年後、「全ての美術コレクションは永久公開されるものとする」という遺言のもと、美術館が設立されました。

 本展はこの優美な美術館から、まだ少女らしいあどけなさの残る横顔、初期ルネサンスを代表するポッライウォーロの傑作であり、美術館の代名詞ともいえる《貴婦人の肖像》、ジャン・ジャコモが生前最後に購入したとされるボッティチェッリの《死せるキリストへの哀悼》、ラファエッロ(帰属)の《フランチェスコ会の聖人が描かれた行列用十字架》――邸内に飾られていた絵画をはじめ武具、工芸、蔵書など貴族の美意識あふれるコレクションの数々約80点が日本で初めてまとまって紹介されます。ルネサンスから19世紀に至るヨーロッパ美術の系譜をたどりながら、華麗なる貴族文化をご堪能ください。

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 2005年に千葉市美術館で開催された「ミラノ展」のホームページ記事はこちらである。 今でいうアートブロガーの「ミラノ展」グループ観賞会に参加した時の記憶は今も鮮明に残っている。参加者には、リーダーの池上先生はじめ、Takさんやはろるど君などの名前が出てく