青い日記帳 

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「燕子花図と藤花図」

根津美術館で開催中の
特別展「燕子花図と藤花図 光琳、応挙 美を競う」に行って来ました。


http://www.nezu-muse.or.jp/

気が付けば、4月も今日で終わり。花まつりのお祝いをしたのが、つい先日のことのようです。

5月になると同時に思い起こすのが、根津美術館所蔵の尾形光琳 国宝「燕子花図屏風」。今年もカキツバタの季節がやって来ました。


尾形光琳 国宝「燕子花図屏風
江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
野々村仁清「御深井写菊花透文深鉢
江戸時代 17世 根津美術館蔵

根津美術館と云えば、都心の一等地に広がる広大な自然豊かな庭園も見どころのひとつです。その庭園内の池では、本物のカキツバタの花が丁度、見頃を迎えています。

公式サイトで庭園情報随時更新しています。
http://www.nezu-muse.or.jp/

展示室で国宝「燕子花図屏風」を拝見した後に、お庭に出て今を盛りに咲き誇るカキツバタの花々を鑑賞するのもよし、またその逆もよし。

実際のカキツバタの花を観てから光琳の作品と対峙すると、如何にこの屏風がデザイン性に優れているかがよ〜く分かります。


尾形光琳 国宝「燕子花図屏風」(部分)
江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

毎年、この時季に欠かさず拝見しているにも関わらず、観足りない(捉えきれない)何かがこの屏風には潜んでいるように思えてなりません。

デザイン化され、パターン化されている非現実的なカキツバタたちと対峙していると、軽い眩暈を起こしそうになります。そしてそれが心地よかったりするのですから性質が悪いです。

そんな、「おかしな」カキツバタの横に、今年は円山応挙の傑作中の傑作 重要文化財「藤花図屛風」が並べて展示され美の競演を果たしています。


円山応挙 重要文化財「藤花図屏風
江戸時代 安永5年(1776) 根津美術館蔵
尾形光琳 国宝「燕子花図屏風
江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

昨年(2013年)、愛知県美術館で開催された「円山応挙展」に2週間だけ公開された 重要文化財「藤花図屏風」は、応挙作品の中でもベスト1に選ぶ方も多い真の傑作です。

藤の花をひとつひとつ丁寧に根気よく色を塗り重ね、実際の花よりもリアルに描く応挙らしさも、勿論大きな見どころの一つです。

しかし、何と言ってもこの屏風の最大の魅力は、その軽妙な筆使いで一気呵成に描かれたような枝の動きにあります。


円山応挙 重要文化財「藤花図屏風」(部分)
江戸時代 安永5年(1776) 根津美術館蔵

花から生を抜きとり、意匠化した尾形光琳の燕子花と比べると、応挙が創出した藤の大胆なアクションが単品で観るよりも一層際立って見えてきます。

何処を切り取っても同様な美しさが得られる光琳の「燕子花図屏風」に対し、応挙の「藤花図屏風」は決して同じ箇所の無い、違った美の愉悦に浸ることが出来ます。


長沢芦雪「犬図」、「竹狗児図
江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

応挙の弟子である芦雪のカワイイ系の犬の作品も出ていたり、やり過ぎ感満載の鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」も同時に展示されています。

気になった作品に「伊年」印の「草花図屏風」もありましたが、これはまた機会のある時にでも。

宗達や光琳の「風神雷神図屏風」が公開されている上野から、銀座線に揺られ25分で根津美術館の最寄り駅、表参道まで行けます。夜間開館も行うそうです。掛け持ちしまとめて拝見するのもよいかもしれませんね。

「燕子花図と藤花図」展は5月18日までです。


特別展「燕子花図と藤花図 光琳、応挙 美を競う」

会期:2014年4月19日(土)〜5月18日(日)
休館日:月曜日 ただし5月5日(月・祝)開館
開館時間:午前10時‐午後5時
(入館は午後4時30分まで)
【夜間開館】
5月13日(火)〜18日(日)
午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)
会場:根津美術館展示室1・2
http://www.nezu-muse.or.jp/

注:展示室の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。


NEZU CAFE

実はこのお店の中にも「燕子花」があったりします。

根津美術館カフェ「NEZUCAFE」

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@taktwi

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国宝「燕子花図屏風」の季節が、今年もやってきます。このたびは、尾形光琳の筆になる「燕子花図屏風」を、それからおよそ70年後、同じ京都で円山応挙が描いた「藤花図屏風」とともに展示し、美を競わせる趣向です。衣裳文様にも通じるデザインを、上質な絵具をふんだんに用いてあらわした「燕子花図屏風」と、対象の細やかな観察と高度で斬新な技法が融合した「藤花図屏風」。対照的な美を誇る2点の作品を中心に、琳派の金屏風の数々、さらには応挙にはじまる円山四条派の作品を加えて、近世絵画の魅力をご堪能いただきます。
展覧会 | permalink | comments(1) | trackbacks(1)

この記事に対するコメント

こんにちは。
コメントとTB、ありがとうございました。

Takさんのこちらの記事のおかげで、「燕子花図と藤花図展」とカキツバタを見ることができ、私の休日は充実したものになりました。ありがとうございました。
「ぶらり、ミュージアム」のコラムも読ませていただきました。美術鑑賞+αの情報がうれしいですね。行動範囲の狭い私でも行けそうな場所がいくつもありました。参考にさせていただき、出かけてみたいと思います
windy | 2014/05/06 6:10 PM
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根津美術館の特別展「燕子花図と藤花図展 光琳、応挙 美を競う」を見に行ってきました。折しも庭園では本物の燕子花(カキツバタ)の花が最盛期。どちらも美しく、堪能させていただきました。
「燕子花図と藤花図展」とカキツバタ | windy's note | 2014/05/06 11:58 AM