青い日記帳 

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「こども展」

森アーツセンターギャラリーで開催中の
「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」に行って来ました。


「こども展」公式サイト:
http://www.ntv.co.jp/kodomo/

いつからこんなに日本美術の展覧会が増え、逆に印象派はじめとする西洋美術の展覧会が減ってしまったのでしょう。(参考:現在都内で開催されている展覧会一覧

「好き嫌いはしないで、何でも食べなさい。」と子どもの頃、お母さんからキツク言われましたよね〜展覧会鑑賞でも同じこと。

勿論、自分も好きな日本美術の展覧会へは我先に!と出掛けますが、でも西洋美術だってちゃんと観に行きますよ。宮下規久朗先生の言葉を借りずとも全てのアートは繋がっているのですからね。(尤もブログ書くのは遅くなったりしますが…)

美術はすべて繋がっているので、例えばイタリア美術に興味や関心があっても、実際に目にすることのできる日本美術やアジアの美術、そして現代アートまで、よいものなら何でも観てまわることが大事だと思います。
美術史家に聞く第五回:宮下規久朗先生

さて、森アーツで開催中の「こども展」48人の画家たちが、子どもたちをモデルに描いた作品が単に紹介されているだけと思ったら大間違い。見どころ満載の展覧会なのです!例えばこちらの2枚↓


クロード=マリー・デュビュッフ「ポール・デュビュッフの肖像
1848年 個人蔵
クロード=マリー・デュビュッフ「ネリー・ビュネルの肖像
1850年頃 個人蔵

画家が息子のポールを描いた作品の隣りに、家族ぐるみの付き合いをしていたビュネル家の女の子の肖像が並べて展示してあります。

何とこの二人、大人になってから結婚することになるのです!まさかこの絵をクロード=マリー・デュビュッフが描いた時はそんなこと、想いもしなかったことでしょう。

会場でこの「結婚先取り肖像画」?!の前でこれから先の二人の成長を頭に思い描いてみるのも愉しいかもしれませんね。親になった気分で。


レイモン・レヴィ = ストロース
子どものクロード・レヴィ=ストロース、 あるいは木馬の三輪車にまたがる子どものクロード・レヴィ=ストロース
1912年 プティ・パレ美術館
© Petit Palais / Roger-Viollet
Courtesy of Monique Lévi-Strauss

最も良い意味で刺激的だった作品です。まさかあのレヴィ=ストロースじゃないよね…と思いつつキャプション確かめると、間違いなく文化人類学者であり構造主義を担ったクロード・レヴィ=ストロースでした!

いや〜ここ何年も経験したことないほどの新鮮で嬉しい驚きでした。自分的にはこの一枚が観られただけでも十分満足です。お釣りが来ちゃうくらいです。

図録によるとクロード・レヴィ=ストロースが4歳のころの作品だそうです。「木立をバックに誇らしげに木馬の三輪車にまたがった姿で描かれています。(略)フィールドワークをする最初の民族学者のひとりになったのは、子どものすでに現れていた冒険への憧れと無関心ではないかもしれません。」(エマニュエル・ブレオン)

内田樹先生にも是非会場でこの絵を観て頂き、ブログで感想書いて欲しいな〜
追悼レヴィ=ストロース

展覧会の構成は以下の通りです。

序章
第1章:家族
第2章:模範的な子どもたち
第3章:印象派
第4章:ポスト印象派とナビ派
第5章:フォーヴィスムとキュビスム
第6章:20世紀のレアリスト



ウジェーヌ・カリエール「病気の子ども
1885年 オルセー美術館

そもそも、この「こども展」は、2009年にパリ・オランジュリー美術館で開催されたLes Enfants modèles(「モデルとなったこどもたち」と「模範的なこどもたち」のダブルミーニング)を土台として構成されています。

ゼロからこれだけの作品を集め、展覧会と仕立て上げること日本では様々な面で難しいことでしょう。オランジェリーでの展覧会を成功に導いた元オランジュリー美術館長のエマニュエル・ブレオン氏が監修されているからこそ可能だった展覧会です。(日本側の監修は千足伸行氏)

パリでは20万人を動員する大注目展となり、様々な展覧会評が交わされたそうです。

Les Enfants modèles,de Claude Renoir à Pierre Arditi
25 novembre 2009 - 8 mars 2010


ベルト・モリゾ「庭のウジェーヌ・マネとその娘
1883年 個人蔵
© Christian Baraja, studio SLB

モネやルノワールといった誰もが知る巨匠が描いた愛らしい子どもの作品を前に、親子の情愛を見出すのはデフォルトとして、「こども展」では更に一歩踏み込んだフランス譲りの見方を提唱しています。

それは、「モデルをつとめたこどもたちの体験と、その子たちの親であったり、親しい関係にあった画家たちの思いをテーマとし、絵画に込められたメッセージや、まつわるエピソードを読み解いてい」くというもの。

こども展 名画にみるこどもと画家の絆」←タイトルにもそれがしっかり盛り込まれています。

「こども展」ですが、とっても「おとな」(しかも上質な!)展覧会です。三分の二が日本初公開作品。ピカソが子どもの為のおもちゃとして制作した切り抜きなども展示されています。

いや〜久々に質の高い西洋美術の展覧会を拝見しました。もっともっと話題になってもおかしくない展覧会です。「こども展」は6月29日まで。是非!


こども展 名画にみるこどもと画家の絆

会期:2014年4月19日(土)〜6月29日(日)
開館時間:10:00〜20:00
※4/29(火・祝)、5/6(火・休)を除く火曜日は17:00まで。
※入館は閉館30分前まで
会場:森アーツセンターギャラリー(東京・六本木ヒルズ 森タワー52階)
http://www.roppongihills.com/facilities/macg/
主催:日本テレビ放送網 / 森アーツセンター / 読売新聞社
企画支援:オルセー美術館/オランジュリー美術館
特別協賛:木下工務店
協賛:大日本印刷/損保ジャパン・日本興亜損保
協力:エールフランス航空/日本通運/JR東日本/BS日テレ/CS日テレ/ラジオ日本/J-WAVE/InterFM/文化放送/テレビ神奈川/WOWOW


「こども展」公式サイト:
http://www.ntv.co.jp/kodomo/
テーマは、描かれた側=モデルとなった子どもの体験と、描いた側=子どもたちの親、または子どもたちと親しい関係にあった画家の想いです。画家に焦点を当て、その技術や特徴を鑑賞するという従来の展覧会の枠組みを超えて、子どもたちの目線を通じて作品に秘められたメッセージやエピソードを読み解くという、絵画の新しい鑑賞方法を提案する画期的な展覧会となります。「描く側=大人」たちは何を残そうとし、「描かれる側=子ども」たちは当時何を想ったのでしょうか。

漫画家・井上雄彦と建築家・ガウディの展覧会が今年(2014年)の夏、六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーで開催されます。

映画界の鬼才ティム・バートンの無限に広がるイマジネーションの源泉を体感する待望の展覧会「ティム・バートンの世界展」が、六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーで開催されます。
2014年11月1日(土)〜2015年1月4日(日)

注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影されたものです。

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モネ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソなど錚々たる画家48人の巨匠たちが、可愛らしい子どもたちをモデルに描いた作品をご紹介。彼らはカンヴァスにどんな想いを刻み、描かれた子どもたちはそのとき何を想ったのか。作品に秘められたそんな両者の想いや絆に迫ります。オルセー美術館、オランジュリー美術館は勿論のこと、世界的にも有名なルーヴル美術館、マルモッタン・モネ美術館、そして画家の遺族が大切に所蔵し、美術館でも見ることのできないプライベートコレクションからの作品の数々が出展します。しかも、作品のおよそ3分の2は日本初公開という、この貴重な展覧会をどうぞお見逃しなく。
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