青い日記帳 

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『いろは判じ絵』

青幻舎より刊行された『いろは判じ絵 —江戸のエスプリ・なぞなぞ絵解き』を読んでみました。


いろは判じ絵 —江戸のエスプリ・なぞなぞ絵解き
岩崎均史 (著) 青幻舎
http://www.seigensha.com/

江戸時代に庶民の間で大流行した「判じ絵」(おもちゃ絵)こどもは勿論、大人もそこに「何が」描かれているのか、なぞなぞを解くように頭をフル回転!

コナン君もシャーロック・ホームズも誕生する以前から、日本には「判じ絵」というユニークな謎解きが存在していたのです。

因みに「判じ絵」の「判ず」を辞書で調べると……

はん・ずる 【判ずる】

[動サ変][文]はん・ず[サ変]
1 物事の優劣・可否・善悪などを判断する。「勝敗を―・ずる」
2 推し量って考える。考えてその意味を判断する。「発言の真意を―・ずる」


と、二つの意味があります。ここでは2番目の「推し量って考える。考えてその意味を判断する。」の意味。


勝手道具はんじもの 下」 重宣戯画 
弘化4年〜嘉永5年(1847〜1852) 大判錦絵 個人蔵

たばこと塩の博物館がまだ渋谷にあったころ、よく判じ絵が展示されてたので目にしたことのある方も多いかもしれません。

一度この判じ絵の魅力にはまってしまうと、それはそれは底なし沼のように容易には抜け出せなくなります。

今年の4月初めにこの本をゲットしなるべく答えを見ないように、一問一問「判じ」ていたら、季節が変わってしまいました。(今日は夏至だそうです)

因みに↑の「勝手道具はんじもの 下」を判じるとこうなります。



中々一筋縄ではいかないでしょ!でもそれだからこそ面白いんですよね。

現代の我々の生活からは想像もつかないほど不便で貧しい時代だったはずにも関わらず、お年寄りから子供までこうした判じ絵を解きながら楽しんでいた様子が目にありありと浮かんできます。

浮世絵(錦絵)で歌舞伎や相撲のスターに憧れ、判じ絵(おもちゃ絵)で知恵比べをして過ごす。

「遊び」の選択肢は少ないですが、数百年後の我々でも心惹かれる「作品」を創り出した江戸時代。文化の面では圧倒的に今よりも勝っていたかと。



いろは判じ絵』は、文庫本サイズながら300ページ以上もある「大作」です。

判じ絵も約500題も掲載されています。各ページの端っこに答えが書いてあるのを、見えないよう手で押さえながら(でもちょっとだけ覗き見したくもなり…)一体「何」が描かれているのかを推しはかる愉悦。

電車の中で謎解きに夢中になってしまい、駅を乗り過ごしてしまったほどです。

そして、現代の判じ絵絵師?!山口晃さんと筆者の岩崎氏との対談も収録されています。(描き下ろしの絵もあります。)

講演会やトークショーでしばしば、判じ絵を用いたギャグを「逆風」にも決してめげること無く飛ばし続けている山口晃さんほど、岩崎氏との対談相手として適任者はいません!

鞄に常に持ち歩いて、ちょっと時間が空いた時に脳トレとして読むのもよし、梅雨のこの時季、自宅で頭をひねらせながら読むのもよし。

東海道五十三次の宿場名や地名もこの本がきっかけで知ったものも数知れず。勿論、オールカラーです!


いろは判じ絵 —江戸のエスプリ・なぞなぞ絵解き
岩崎均史 (著) 青幻舎
http://www.seigensha.com/

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