青い日記帳 

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「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」

東京国立近代美術館で開催中の
「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより」に行って来ました。


展覧会公式サイト:http://sekainotakara.com/

この展覧会へ行くとまずはじめに50億円が渡されます。

勿論、本当に50億円が現金でもらえるわけではなく、展覧会を愉しむためのゲームとしてのツールとしてです。そのゲームは至ってシンプル。

展示されている作品の市場評価額を考えながら手持ちの「50億円」でどれだけの作品を購入出来るかお買いもの感覚で愉しんでもらおうというコンセプト。

美術作品をお金に換算して観るなんて、何だか下品じゃない…と思われるかもしれませんが、でも知りたいですよね、目の前にある作品が幾らくらいなのか。素直に。


マーク・タンジー「サント・ヴィクトワール山」1987年

全ての作品について一体、時価どれくらするのかキャプションに記されているわけではありませんが、「今からあなたに50億円をお渡しします。」ゲームにチャレンジすると展覧会の最後で楽しいことが待っています。

たった、ひとりのコレクターが僅か25年で収集した、信じられないほど高額な作品の「価値」をアートに普段興味のない人にも知ってもらうためのツール。上手いこと作ったものです。

さて、25年で世界のトップコレクターの仲間入りをした人物は台湾のヤゲオ財団のCEOピエール・チェン氏です。


ピエール・チェン氏と「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」担当の保坂健二朗主任研究員(学芸員)

因みに後ろに掛かっているのは、「ドイツ最高峰の画家」ゲルハルト・リヒター。一昨年(2012年)にエリック・クラプトンが所有していたリヒター作品が2130万ポンド(約26億8000万円)で落札されています。詳しくはこちら

ヤゲオ財団とは?
台湾資本の大手パッシブ電子部品メーカー、ヤゲオ・コーポレーションのCEOを務めるピエール・チェン氏(Mr. Pierre Tie Min Chen) 、その家族、およびヤゲオ・コーポレーションからの寄付金によって創立された非営利の組織。台湾では「國巨基金會」の表記が用いられています。



アムンゼン・キーファー「君の金色の髪マルガレーテ」1979−81年
アムンゼン・キーファー「マイスタージンガー」1981年

毎年夏になると軽井沢にあるセゾン現代美術館へ伺います。その大きな目的のひとつがキーファー作品。昔から惹かれてやまない作家のひとりです。
アムンゼン・キーファーインタビュー記事

基本好きな作家の作品が一点でもあれば満足しちゃう自分ですが、この展覧会(「コア展」)は次から次へとこれでもか〜どうだ〜〜と超メジャー級作家の上質な作品が洪水のように押し寄せて来ます。

現代アートに興味関心がなくてもこの展覧会だけは絶対に観ておいた方がよろしかと。こんな体験二度と出来ません。世界10指のコレクターにならない限り。


ポール・チアン「秋:姿を変えられた夜 01-11」2011年 他

西洋のアーティストだけでなく、台湾や中国の現代アーティストの作品もバランスよく集めているのが、ヤゲオコレクションの魅力のひとつです。

あのザオ・ウーキーも初期作品を含め4,5点出ていました。

美術館(ましてや国公立となると)良い作品を購入したくても、購入出来ない時代です。今回の「コア展」が開催されたのは「フランシス・ベーコン展」の際にヤゲオ財団から作品を貸してもらったことがきっかけだそうです。

MoMAにしてもテートモダンにしても、こうした個人コレクター無しでは展覧会が開けないのが現状です。ましてや日本では尚更です。

よいご縁に恵まれて開催される稀有な展覧会。「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」は8月24日までです。行く行かぬを迷う展覧会ではありません。行かねば!です。

今年の竹橋は、暑い夏になりそうです。


現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより
略称:「世界の宝展 ヤゲオ財団コレクションより」
Guess what? Hardcore Contemporary Art’s Truly a World Treasure: Selected Works from the YAGEO coundation Collection

会期:2014年6月20日(金)〜8月24日(日)
開館時間:10:00-17:00
※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(7月21日は開館)、7月22日(火)
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー+前庭
http://www.momat.go.jp/

主催:東京国立近代美術館、ヤゲオ財団
協力:全日本空輸株式会社、ヤマトロジスティクス株式会社


「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」東京国立近代美術館 ウェブCM

この展覧会は以下のスケジュールで巡回します。
名古屋市美術館 2014年9月6日(土) 〜10月26日(日)  
広島市現代美術館 2014 年12月20日(土)〜2015年3月8日(日)
京都国立近代美術館 2015年3月31日(火)〜5月31日(日)

展覧会公式サイト:http://sekainotakara.com/

東京国立近代美術館 工芸館

こども+おとな工芸館 もようわくわく
会期:2014年6月28日(土)〜8月31日(日)

【東京国立近代美術館 次回展】


菱田春草展
会期:2014年9月23日(火)〜11月3日(月)
http://shunso2014.jp/

注:会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。

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@taktwi

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世界トップクラスとされるヤゲオ財団(台湾)の現代美術コレクションの中から、常玉(サンユウ)、フランシス・ベーコン、ザオ・ウーキー、アンディ・ウォーホル、サイ・トゥオンブリー、ゲルハルト・リヒター、杉本博司、蔡國強、ロン・ミュエク、ピーター・ドイグ、マーク・クインなど、代表作ばかりの約75点を展示。あわせて、アートとコレクターの関係を考える場ともします。
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