青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< October 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 講演「クリスマスローズの育て方」 | main | オフ会「ラ・トゥール展」 >>

「古代エジプト展」

東京都美術館で開催中の
ルーヴル美術館所蔵「古代エジプト展」に行って来ました。



また「エジプト展」…と思ってあまり行く気も起こらなかったのですが
それでも行ってしまうのが「エジプト展」でもあります。

毎回「またか〜」と思いつつ、行ったら行ったで「良かった〜」という
気持ちにさせるエジプト展。人気のほども伺えます。

今回もまた行って損はない展覧会です。
(ルーブルやMETで散々観たからいいよ〜って方も是非)

今回の展覧会のテーマはエジプト人だそうです。
よって構成もこんな感じでした。

第一章 ルーヴルとエジプト学
第二章 エジプト人の素顔に迫る
第三章 人生を謳歌するエジプト人
第四章 働くエジプト人
第五章 ファラオ:半神半人
第六章 エジプト人と神々
第七章 エジプト人と死

例えば「ツタンカーメンの黄金のマスク来日!!」とか
一点豪華主義の展覧会ではないところが気に入りました。

展覧会の更に詳しい情報はこちらのNHKプロモーションのサイトに
載っていますので(画像もたくさんあります)そちらで。

高階秀爾「近代美術における伝統と創造」

われわれは、自分の家の窓から遠く広がる自然の景観をま眼のあたりにする時、いわばえい嬰じ児のような捉われない眼で、ありのままに見ていると信じている。だがもしほんとうに嬰児の眼に写る世界をそのまま白日のもとにさらけ出すことができたとしたら、そこにはおそらくただ混沌しかないであろう。その混沌に秩序をあたえ、対象を明確に認識させるのは、ほかならぬ「先輩や師匠」たちの「眼」なのである。
 絵画の世界において、ある表現様式がつねに固定して継続する傾向があるのは、そのためである。古代エジプト人たちは、ほとんど三千年ものあいだ、顔と下半身は横向きで上半身は正面向きという、われわれから見れば不自然な人間像を描き続けた。しかもその横顔には、ご丁寧に正面から見た眼が描かれているのである。エジプト人たちのこのような「不自然な」人間表現を、彼らの技術的未熟さのせいにするのはかならずしもあたらない。動物たちを描き出す時の彼らの写実的表現力は、その後の美術史上のどのような作品とくらべてもひけをとらないくらい見事なものだからである。とすれば、彼らが表面視と側面視とをごちゃまぜにしたような人間像を描いたのは、技術が拙劣だったからではなくて、事実そのように人間を「見て」いたからである。そして三千年もの長いあいだそのように「見て」いたのは、彼らがいずれも「先輩や師匠」たちの作品を通して人間を見ることを学んだからである。エジプト人たちのあの様式化された人間像は、実はそれなりにきわめて写実的なものだったといってもよいのである。





行かれる前にこの作品ご覧になってから行くと面白いかもしれません。
パリ・ルーヴル美術館の秘密
パリ・ルーヴル美術館の秘密

このたび、ルーヴル美術館の古代エジプトコレクションが日本で初めて本格的に公開されます。
  このコレクションが、他に無い輝かしい側面を持つことは意外に知られていません。19世紀、砂にうもれた古代エジプト文明を再発見し、知られざる過去に光をあてたのは、初代館長のドゥノン(1747〜1825)をはじめ、ヒエログリフ(神聖文字)の解読者として有名なシャンポリオン(1790〜1832)、カイロ博物館の前身を創設したマリエット(1821〜1881)などルーヴルの学者たちの功績であり、このコレクションはその功績の足跡を示しているのです。
  約5万5000点に及ぶ膨大なルーヴルのエジプトコレクションは、豊富さと質の高さとで名高いばかりか、ナイル川流域の古代人とその生活を再現するための世界的見地からも主要な情報源でもあります。本展覧会は、まず、エジプト学に多大な功績のあったルーヴルの学者たちにゆかりの遺物に、ついで彼らが解明した「古代エジプト人と生活」に焦点を定めて選りすぐりの名品、約200点を紹介いたします。
  古代エジプト人の素顔はいかなるものだったのか?人々はどのように生活していたのか?「人」をテーマに、親子・夫婦の仲むつまじい家庭生活、職業、ファラオと神々の関係、死生観など様々な方面から当時の人々の人間像を探ることで、古代人の生活に迫り、その生き生きとした様子や豊かな精神性に触れていきます。それはまた、我々現代人が自らの人間像や生活をあらためて見つめ直すきっかけとなることでしょう。
  ルーヴルの芸術庇護の精神は、熱意あふれる芸術家や学者たちが次第に移ろいやすいものしか生み出されなくなってしまった近代文明を直視し、確かな価値、永遠の価値を持つものに目を向けることで受け継がれて来ました。永遠性を追求した古代エジプト文明は、まさに21世紀の人類の英知と文明のあるべき姿をあらためて問いただしているのではないでしょうか。このような観点からルーヴル美術館のエジプト学への功績も取り上げ、人類の文化遺産保護に対する先駆けとしても紹介いたします。
展覧会 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://bluediary2.jugem.jp/trackback/367
この記事に対するトラックバック