青い日記帳 

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彼女がヘルメットを脱いだら。

2013年4月に、およそ10年もの長きにわたる大規模改修工事を終え、開館したアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum Amsterdam)。

この工事の様子を描いたドキュメンタリー映画「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」が公開されたのは、まだ工事を行っている最中の2008年のことでした。
映画レビュー

予定よりも大幅に工事が遅れてしまったライクスですが、何とか無事に大リニューアル・オープンを迎えることができました。前作「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」では描ききれなかった部分を含めた新作「みんなのアムステルダム国立美術館へ」が今年(2014年12月)に渋谷ユーロスペースを皮切りに公開となります。


みんなのアムステルダム国立美術館へ

原題:The New Rijksmuseum
製作国:オランダ
配給:ユーロスペース
http://www.eurospace.co.jp/

12月の公開を指折り数え待っている間に、ポスターに使用されている「彼女」について見て参りましょう。彼女は、ヨハネス・コルネリス・フェルスプロンクによって描かれた「青い服の娘」。


ヨハネス・コルネリス・フェルスプロンク(1597年〜1662年)
青い服の娘」1641年、画布、82×66.5cm
まるで成熟した女性のように、この娘は描かれている。ただ彼女の子供っぽい顔つきだけが、まだ十歳を越えたばかりくらいであることを示している。年端もいかない娘が、まるで母親のような格好をしているのである。この娘は富欲な家の生まれだったに違いない。金糸刺繍やレースで飾られたドレス、おびただしい宝飾品、手にした羽毛の扇子から、それが読み取れる。ファン・フェルスプロンクの作品に特徴的なのは、美しい'素材の描写と正確に再現されたその細部である。「青い服の娘」は黄金の世紀に制作された、最も愛されている子供の肖像画の一つである。
『アムステルダム国立美術館コレクション名品集』より。

裕福な家庭のお嬢様を描いた傑作であり、ライクスの宝のひとつです。どうしてもフェルメールやレンブラントに気持ちが行ってしまいがちですが、この作品の魅力はそれらに勝るとも劣らぬものを湛えています。

この作品の一か所、つまり彼女が手にしている「羽毛の扇子」を工事用の黄色いヘルメットに持たせ変えたもの。作品の良さを十分に理解した上での、機知に富んだポスターデザインです。

覚えていらっしゃる方も多いかと思いますが、前作「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」では、いかにも工事中です!といった格好でやはり「彼女」を起用しています。

其のポスター画像がこちら。


ようこそ、アムステルダム国立美術館へ

まだまだ先の見えない工事を行っていた最中ですので、当たり前のようにヘルメットを被り、工事用安全ベストを身につけています。

不思議と、このコスプレをしていると「彼女」の表情もどことなく不安げに見えてくるものですね。

まぁ、兎にも角にも当初の予定よりも大幅にグランドオープンずれこんでしまいましたが、開館出来たことは嬉しいことです。

世界的な美術館が10年も閉館することなんて、まぁ普通では考えられないことです。さて、新しくなったライクスに行くのが先か、それとも映画「みんなのアムステルダム国立美術館へ」が先か…

まず、自分は映画をじっくり見てから、現地へ赴きたいと思っています。


アムステルダム国立美術館(2009年撮影)

そうそう、ライクスと言えば、こんな素晴らしいことを行っています。

・所蔵作品125,000点の高精細画像が無料でダウンロード・再利用可能、アムステルダム国立美術館がウェブサイト“Rijksstudio”を公開 
http://current.ndl.go.jp/node/22242

・高精細デジタル画像を無料提供するアムステルダム国立美術館の“Rijksstudio”とその他のデジタルアーカイブ
http://current.ndl.go.jp/node/23594



ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」 [DVD]

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