青い日記帳 

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特別展「東山御物の美」第二週の見どころ

三井記念美術館開催中の特別展「東山御物の美」。現在の日本美術の美の基準を作った「東山御物」が一堂に会する10年に一度の奇蹟の展覧会です。

そのほとんどが、国宝、重要文化財に指定され、また個人蔵も多いことから会期中毎週展示替えが行われます。


http://www.mitsui-museum.jp/

そこで、「東山御物展」の企画委員を務めていらっしゃる東京大学東洋文化研究所の板倉聖哲教授に週ごとの見どころを、ピンポイントで解説してもらえることになりました(素晴らしい!)

第二週目(10月14日〜10月19日)の見どころ。


今週は今回の展覧会で最も多くの梁楷(りょうかい)が出ています。

《梁楷》とは。
中国,南宋の画家。梁風子と号す。寧宗の嘉泰年間(1201〜1204)に画院の待詔となる。精密な描写のほかに,極端に筆数を略す減筆体の人物画を描き,室町期の禅画・水墨画に大きな影響を与えた。代表作「李白行吟図」「出山釈迦図」など。生没年未詳。(『三省堂 大辞林』より)

梁楷の代表作「出山釈迦」・「雪景山水図」はもちろんですが、これらは宮廷画風に描かれています。禅宗画風としては「寒山拾得図」などがあります。

両幅の評価が異なったため、「六祖截竹」「破経」が並ぶのを見た方はいないはずです。

一見粗放な印象の「鷺図」における細部の表現は実は見事に統御されています。この二つの画風がわかるのは日本の伝来作品によってこそなのです。作品で南宋画壇の広がりを実感してください。


特別展「東山御物の美」展示風景

(伝)銭選「国宝 宮女図」も第2週が最後です。狩野探幽、安信の外題、狩野栄信、雅信の極めがあることから、室町時代より日本に伝来していたことが分かる作品です。狩野探幽はこの原寸模写を描いています。


国宝「宮女図」 (伝)銭選筆
元時代・13〜14世紀
展示期間:10月4日(土)〜10月19日(日)

牧谿「重要文化財 羅漢図」(静嘉堂文庫美術館蔵)もまた今週で見納めとなります。この作品は牧谿の画業でも、本格的な着色仏画を念頭に置いた水墨仏画と位置付けらるものです。

板倉聖哲(いたくら まさあき)
東京大学東洋文化研究所教授
1992年4月、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(東洋美術史専攻)中退。東京大学文学部助手(1992年〜1996年)、財団法人大和文華館学芸部部員(1996年〜1999年)を経て、1999年、東京大学東洋文化研究所助教授。2013年、同教授。現在に至る。


「本当の古典(クラッシック)が観られる」奇蹟の展覧会。


特別展 東山御物の美 −足利将軍家の至宝−

会期:2014(平成26)年10月4日(土)〜11月24日(月・振替休)
会場:三井記念美術館/Mitsui Memorial Museum
(〒103-0022 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 三井本館7階)
http://www.mitsui-museum.jp/

開催時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
ナイトミュージアム :会期中毎週金曜日は19:00まで開館(入館は18:30まで)
休館日:月曜日。ただし、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)、11月24日(月・振替休)は開館

主催:三井記念美術館、読売新聞社
協力:凸版印刷株式会社、日本通運株式会社

第一週:10月4日〜10月13日
第二週:10月14日〜10月19日
第三週:10月21日〜10月26日
第四週:10月28日〜11月 3日
第五週:11月4日〜11月 9日
第六週:11月11日〜11月16日
第七週:11月18日〜11月24日

作品リストはこちら

まさにドリームリストそのものです。

室町殿が憧憬した唐物文化は
日本の空間を飾り、美意識の古典となった。



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 唐物が崇拝された室町文化において、その頂点に君臨したのが義満らによって収集された将軍家のコレクション「東山御物」でした。それらは当時の中国的な感性を代表したのみならず、当時の日本人が受容し、変容させることで日本的なものの基礎ともなりました。その後の日本人にとって「東山御物」に見える美意識は絵画・工芸を鑑賞する一つの規範となり、桃山・江戸時代、さらには現代に至るまで「古典」として理解されてきたのです。その意味で、「東山御物」はまさに中世以降の美の規範といえるでしょう。
 本展覧会では、現在「東山御物」と伝称される多くの作品群から、絵画・工芸各々のジャンルで当時から極めて高
い評価を受けてきたもの、足利将軍家が確実に所有していたものを中心に抽出して構成いたします。
「唐物」の頂点に君臨する美を現代の展示空間でご堪能ください。
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