2014年 展覧会ベスト10
午年もあと残すところ2日となりました。
「青い日記帳」を書き始めて、今年で10年を迎えることが出来た一年であると共に、様々なことにチャレンジした一年でもありました。応援して下さる皆さまあってのこととあらためて感謝申し上げます。
さて、昨年同様公私ともに何かと身の回りが慌ただしく、中々思うように展覧会に足を運ぶことの出来ない一年ではありましたが、やはり展覧会総括として「2014年 展覧会ベスト10」書きまとめておきませんと、新しい年を迎えられません。
葛飾北斎
同様にブログにまとめられた方いらっしゃいましたら、是非TB(トラックバック)送って頂ければ幸いです。(コメントでも結構です) Facebookページ「青い日記帳」でも大歓迎です。
「ベスト10」と称し、拝見した展覧会に順位を付けるのはどうかと思いつつも、それでも毎年恒例の縁起もの。これやらないと年を越せないので僭越ながら発表させて頂きます。素人の分際で恐縮では御座いますが、何卒お付き合い頂ければ幸いです。
2014年 私が観た展覧会ベスト10
1位:特別展「東山御物の美−足利将軍家の至宝−」

三井記念美術館
開催期間:2014年10月4日〜11月24日
例年1位をどの展覧会にするか迷うものですが、今年に限っては「東山御物展」しか頭に思い浮かばないほど他を圧倒してぶっちぎりの1位です。日本美術ブームの昨今ですが、基盤となった中国絵画・工芸の一級品が一堂に会した展覧会ですので、これを観ずして日本美術は語れません。安村敏信先生をして「逃げ場のない展覧会」と言わしめるほどの充実ぶりでした。
そのほとんどが、国宝、重要文化財に指定され、また個人蔵も多いことから会期中毎週展示替えが行われました。単なる入れ替えだけでなく、展示する場所(作品と作品の組み合わせ)も変えるなど、贅を尽くした内容でした。「東山御物展」の企画委員を務めていらっしゃる板倉聖哲先生に、無理にお願いして週ごとの見どころを説明して頂きもしました。
「第一週目の見どころ」
「第二週目の見どころ」
「第三週目の見どころ」
「第四週目の見どころ」
「第五週目の見どころ」
「第六週目の見どころ」
「第七週目の見どころ」
2位:「ヴァロットン― 冷たい炎の画家」

三菱一号館美術館
開催期間:2014年6月14日〜9月23日
日本での開催を心待ちにしていたスイスの画家ヴァロットンの初の回顧展。「ヴァロットンって何者?」知名度の極端に低い画家ですが、誰もが良く知るこの本『にんじん』の挿画も実はヴァロットンの版画作品です。これまで知る西洋絵画の枠組みの中にあてはめることが難しいところこそ、ヴァロットンの魅力でした。一言で言ってしまえば「変な画家」です。しかしそれがいちいち心に引っかかるのです。衝動が収まったと思ったら「チューリヒ美術館展」で主要な4作品に出会い、再び火が付いてしまった画家でした。
3位:「フェルディナント・ホドラー展」

国立西洋美術館
開催期間:2014年10月7日〜2015年1月12日
国立西洋美術館研究員の新藤淳氏による講演会「リズムの震源地―ホドラーの芸術思想とその余波」を拝聴した後、2度目の鑑賞で初回では観えなかったこと、ホドラーが何を描こうとしていたか、また彼が美術以外にも大きな影響を与えていたことを知り、一気にベスト3入りした展覧会です。「ヴァロットン展」や「チューリヒ美術館展」と同じく日本とスイスの国交樹立150周年を記念して開催された展覧会。単なる友好展に堕していないのが学芸員さんの腕の良さを表していました。今年の西洋絵画のキーワードは「スイス」であったこと間違いありません。
4位:「名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち」

根津美術館
開催期間:2014年9月20日〜11月3日
美術品の「改変」をテーマとした初めての意欲的な展覧会。ある意味タブー視されている点に敢えて切り込んで行った素晴らしい企画展でした。今現在我々が目にしている国宝や重文の中には、歴史の過程で切断されたりし、姿を変えてしまったものがこんなにもあるのかと驚かされました。人間(主として権力者)のエゴが丸出しになった展覧会でもあったので、時としてその非道な行為に忿怒することもありましたが、もし自分が同じ立場であったら…と想像すると理解までは至らずともある程度は首肯出来るのではと。割れたりひびが入ってしまった物を捨てずに継いで大事に使い続けるという良い面も。普段、美術館や博物館で目にしている日本美術もこうした手が加えられていることを知り、今までとは違った新たな見方、接し方が出来るようになりました。ただ作品を並べるだけではないとても丁寧な展示でした。(「技法サンプル」は図録にも掲載されています。)
5位:「あしたのジョー、の時代展」

練馬区立美術館
開催期間:2014年7月20日〜9月21日
子供から大人まで幅広く人気のあるアニメや漫画を扱ったイベント色の強い展覧会とは明らかに一線を画す内容の展覧会でした。「あしたのジョー」が展示されているのは第1章のみで、残りの大部分(第2章〜第4章)はジョーの時代である1960、70年代の芸術活動を紹介していました。高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之らの活動を紹介した「ハイレッド・センター:「直接行動」の軌跡展」や横尾忠則、篠原有司男らの作品から、三島由紀夫や寺山修二まで文学、音楽、演劇、CM、社会情勢(安保闘争など)から当時の街の様子をカメラに収めた貴重な写真まで幅広く丁寧に紹介した充実した内容の展覧会でした。
6位:「輝ける金と銀―琳派から加山又造まで―」

山種美術館
2014年9月23日〜11月16日
金と銀が用いられた日本画を紹介した展覧会でしたが、一つとして同じ金色、銀色が存在しないこと、画家によって様々な工夫がなされ画中に効果的に用いられていることを紹介した好企画展でした。日本画家・並木秀俊氏による金属材料・技法についての解説がキャプションとして添えられているだけでなく、「技法サンプル」により一目でその違いが分かるような丁寧な展示がなされていました。例えば速水御水「名樹散椿」の金地部分には「撒きつぶし」が用いられていますが、「箔押し」や「金泥」といった技法によるサンプルも提示しその違いを明らかにしていました。
7位:「星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会」

世田谷文学館
開催期間:2014年1月25日〜3月30日
吉田浩美さんと吉田篤弘さんが「屋号」として用いている“クラフト・エヴィング商會(craft ebbing & co.)”の展覧会。想像することでしか新しいものは創造出来ないという至極当たり前のことを、極上の空間で見せて(魅せて)くれました。クラフト・エヴィング商會の目指す世界観にどっぷりと身をゆだねて会場内を歩く幸せ。人々に夢を売る仕事がもしあるとするならば、その一つの完成形がまさにこの展覧会でした。虚構と現実をアートとデザインに置き換えつつ、物語を編んでいるクラフト・エヴィング商會。別世界に迷い込んだ気分にさせる展覧会でした。
8位:「歌川国貞展」

太田記念美術館
開催期間:2014年10月1日 〜 11月24日
幕末最大の人気絵師であり、トップランナーであった歌川国貞の没後150年を記念し開催された大回顧展。江戸時代最も人気のあった浮世絵師であったにも関わらず、研究者が少なく現在では知名度が低く、またかなり不当な低い評価をされているため、これまで日本国内で一度も大規模な「歌川国貞展」が開催されませんでした。歌川広重も歌川国芳も皆、この国貞あっての活躍をしたというのに……。「国貞展」担当学芸員 渡邉晃氏と新藤茂氏(「国貞展」企画協力・国際浮世絵学会常任理事)の熱い熱い国貞愛のこもった超充実した内容の展覧会でした。
9位:「超絶技巧!明治工芸の粋」

三井記念美術館
開催期間:2014年4月19日〜7月13日
日本ではほとんど顧みられず、不当な低い評価を受けてきた幕末から明治期の工芸品(金工、七宝、蒔絵、薩摩焼など)の美に光を当てた展覧会。京都、清水三年坂美術館の館長を務める村田理如氏が、個人で集めた作品はそれはそれは驚きの連続でした。江戸から明治にかけ、とんでもなくスゴイ日本人たちがいたこと。そして彼らのことを世界中の人々が称賛していたことをまざまざと見せつけられました。格調高い三井記念美術館の展示室1に不当に低く扱われてきた作品が展示された姿を観るだけで感無量でした。
10位:「さわ ひらき展」

東京オペラシティ アートギャラリー
開催期間:2014年1月18日〜3月30日
ロンドン在住の映像作家さわ ひらき氏の待望の回顧展。幾度となく見たことのある作品もオペラシティが用意した展示により、まるで別の作品に思えるほどの新たな感動が得られました。さわ ひらき氏自身も会場構成には大きく関わっただけあり、世界観をそのまま、オペラシティの空間内に具現化しているようでした。映像作品の中に自分たちが迷い込んでしまったような気持ちにさえなる得も言われぬ、期待と喜びと恐れがごっちゃになった興奮を味わえた極上の展覧会でした。

歌川広重
以上、独断と偏った嗜好により選んだベスト10です。ギャラリーでの個展やイベント系の展覧会はランキングから除外しました。
評論家や美術に深く携わっていらっしゃるプロの方が選ばれたベストな展覧会もご参考までに→プロが選ぶ「2014年 ベスト展覧会」
10年間で自分の趣味もかなり変わってきたような、変わらないような…
2004年 展覧会ベスト10
2005年 展覧会ベスト10
2006年 展覧会ベスト10
2007年 展覧会ベスト10
2008年 展覧会ベスト10
2009年 展覧会ベスト10
2010年 展覧会ベスト10
2011年 展覧会ベスト10
2012年 展覧会ベスト10
2013年 展覧会ベスト10
こちらもご参考までに。
かみさんが選ぶ「2014年 展覧会ベスト10」
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三井記念美術館
開催期間:2014年10月4日〜11月24日
例年1位をどの展覧会にするか迷うものですが、今年に限っては「東山御物展」しか頭に思い浮かばないほど他を圧倒してぶっちぎりの1位です。日本美術ブームの昨今ですが、基盤となった中国絵画・工芸の一級品が一堂に会した展覧会ですので、これを観ずして日本美術は語れません。安村敏信先生をして「逃げ場のない展覧会」と言わしめるほどの充実ぶりでした。
そのほとんどが、国宝、重要文化財に指定され、また個人蔵も多いことから会期中毎週展示替えが行われました。単なる入れ替えだけでなく、展示する場所(作品と作品の組み合わせ)も変えるなど、贅を尽くした内容でした。「東山御物展」の企画委員を務めていらっしゃる板倉聖哲先生に、無理にお願いして週ごとの見どころを説明して頂きもしました。
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「第六週目の見どころ」
「第七週目の見どころ」


三菱一号館美術館
開催期間:2014年6月14日〜9月23日
日本での開催を心待ちにしていたスイスの画家ヴァロットンの初の回顧展。「ヴァロットンって何者?」知名度の極端に低い画家ですが、誰もが良く知るこの本『にんじん』の挿画も実はヴァロットンの版画作品です。これまで知る西洋絵画の枠組みの中にあてはめることが難しいところこそ、ヴァロットンの魅力でした。一言で言ってしまえば「変な画家」です。しかしそれがいちいち心に引っかかるのです。衝動が収まったと思ったら「チューリヒ美術館展」で主要な4作品に出会い、再び火が付いてしまった画家でした。


国立西洋美術館
開催期間:2014年10月7日〜2015年1月12日
国立西洋美術館研究員の新藤淳氏による講演会「リズムの震源地―ホドラーの芸術思想とその余波」を拝聴した後、2度目の鑑賞で初回では観えなかったこと、ホドラーが何を描こうとしていたか、また彼が美術以外にも大きな影響を与えていたことを知り、一気にベスト3入りした展覧会です。「ヴァロットン展」や「チューリヒ美術館展」と同じく日本とスイスの国交樹立150周年を記念して開催された展覧会。単なる友好展に堕していないのが学芸員さんの腕の良さを表していました。今年の西洋絵画のキーワードは「スイス」であったこと間違いありません。


根津美術館
開催期間:2014年9月20日〜11月3日
美術品の「改変」をテーマとした初めての意欲的な展覧会。ある意味タブー視されている点に敢えて切り込んで行った素晴らしい企画展でした。今現在我々が目にしている国宝や重文の中には、歴史の過程で切断されたりし、姿を変えてしまったものがこんなにもあるのかと驚かされました。人間(主として権力者)のエゴが丸出しになった展覧会でもあったので、時としてその非道な行為に忿怒することもありましたが、もし自分が同じ立場であったら…と想像すると理解までは至らずともある程度は首肯出来るのではと。割れたりひびが入ってしまった物を捨てずに継いで大事に使い続けるという良い面も。普段、美術館や博物館で目にしている日本美術もこうした手が加えられていることを知り、今までとは違った新たな見方、接し方が出来るようになりました。ただ作品を並べるだけではないとても丁寧な展示でした。(「技法サンプル」は図録にも掲載されています。)


練馬区立美術館
開催期間:2014年7月20日〜9月21日
子供から大人まで幅広く人気のあるアニメや漫画を扱ったイベント色の強い展覧会とは明らかに一線を画す内容の展覧会でした。「あしたのジョー」が展示されているのは第1章のみで、残りの大部分(第2章〜第4章)はジョーの時代である1960、70年代の芸術活動を紹介していました。高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之らの活動を紹介した「ハイレッド・センター:「直接行動」の軌跡展」や横尾忠則、篠原有司男らの作品から、三島由紀夫や寺山修二まで文学、音楽、演劇、CM、社会情勢(安保闘争など)から当時の街の様子をカメラに収めた貴重な写真まで幅広く丁寧に紹介した充実した内容の展覧会でした。


山種美術館
2014年9月23日〜11月16日
金と銀が用いられた日本画を紹介した展覧会でしたが、一つとして同じ金色、銀色が存在しないこと、画家によって様々な工夫がなされ画中に効果的に用いられていることを紹介した好企画展でした。日本画家・並木秀俊氏による金属材料・技法についての解説がキャプションとして添えられているだけでなく、「技法サンプル」により一目でその違いが分かるような丁寧な展示がなされていました。例えば速水御水「名樹散椿」の金地部分には「撒きつぶし」が用いられていますが、「箔押し」や「金泥」といった技法によるサンプルも提示しその違いを明らかにしていました。


世田谷文学館
開催期間:2014年1月25日〜3月30日
吉田浩美さんと吉田篤弘さんが「屋号」として用いている“クラフト・エヴィング商會(craft ebbing & co.)”の展覧会。想像することでしか新しいものは創造出来ないという至極当たり前のことを、極上の空間で見せて(魅せて)くれました。クラフト・エヴィング商會の目指す世界観にどっぷりと身をゆだねて会場内を歩く幸せ。人々に夢を売る仕事がもしあるとするならば、その一つの完成形がまさにこの展覧会でした。虚構と現実をアートとデザインに置き換えつつ、物語を編んでいるクラフト・エヴィング商會。別世界に迷い込んだ気分にさせる展覧会でした。


太田記念美術館
開催期間:2014年10月1日 〜 11月24日
幕末最大の人気絵師であり、トップランナーであった歌川国貞の没後150年を記念し開催された大回顧展。江戸時代最も人気のあった浮世絵師であったにも関わらず、研究者が少なく現在では知名度が低く、またかなり不当な低い評価をされているため、これまで日本国内で一度も大規模な「歌川国貞展」が開催されませんでした。歌川広重も歌川国芳も皆、この国貞あっての活躍をしたというのに……。「国貞展」担当学芸員 渡邉晃氏と新藤茂氏(「国貞展」企画協力・国際浮世絵学会常任理事)の熱い熱い国貞愛のこもった超充実した内容の展覧会でした。


三井記念美術館
開催期間:2014年4月19日〜7月13日
日本ではほとんど顧みられず、不当な低い評価を受けてきた幕末から明治期の工芸品(金工、七宝、蒔絵、薩摩焼など)の美に光を当てた展覧会。京都、清水三年坂美術館の館長を務める村田理如氏が、個人で集めた作品はそれはそれは驚きの連続でした。江戸から明治にかけ、とんでもなくスゴイ日本人たちがいたこと。そして彼らのことを世界中の人々が称賛していたことをまざまざと見せつけられました。格調高い三井記念美術館の展示室1に不当に低く扱われてきた作品が展示された姿を観るだけで感無量でした。


東京オペラシティ アートギャラリー
開催期間:2014年1月18日〜3月30日
ロンドン在住の映像作家さわ ひらき氏の待望の回顧展。幾度となく見たことのある作品もオペラシティが用意した展示により、まるで別の作品に思えるほどの新たな感動が得られました。さわ ひらき氏自身も会場構成には大きく関わっただけあり、世界観をそのまま、オペラシティの空間内に具現化しているようでした。映像作品の中に自分たちが迷い込んでしまったような気持ちにさえなる得も言われぬ、期待と喜びと恐れがごっちゃになった興奮を味わえた極上の展覧会でした。

歌川広重
以上、独断と偏った嗜好により選んだベスト10です。ギャラリーでの個展やイベント系の展覧会はランキングから除外しました。
評論家や美術に深く携わっていらっしゃるプロの方が選ばれたベストな展覧会もご参考までに→プロが選ぶ「2014年 ベスト展覧会」
10年間で自分の趣味もかなり変わってきたような、変わらないような…
2004年 展覧会ベスト10
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2009年 展覧会ベスト10
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この記事に対するコメント
今年のTakさんの一位はやはり東山御物でしたか。
いい展覧会でしたね。私も茶器など見て、本当にいいなと思いました。
TBもはらせていただこうと思います。
よい年をお迎え下さい。
少々しつこくて申し訳ありませんが、かみさんが選ぶ「2014年 展覧会ベスト10」に続いて、こちらの記事にもトラックバックさせていただきました。
東京在住ではないため、東京の展覧会を見るには限界があり、いつも年を振り返る上で参考にさせていただいています。
ヴァロットン、名画名器、さわひらきと重なりました。振り返れば興味深い展覧会ばかりでしたね。
超絶技巧では観客の殆どが「凄い凄い!」と言いながら作品を見ていたのが印象的でした。
クラフト・エヴィング展を見損ねたのが心残りです。
今年もたくさんお世話になりました。
それでは良いお年を!
本年も宜しくお願い致します!
以前からブログを拝見させていただいてます。
1年ちょっと前から美術展を観に行き始めて、今は自分の知らないたくさんのことに出会えるのを楽しみながら、学ばせていただいている状態です。
2015年も、美術展や美術にまつわる様々な事をあれこれ紹介してくださるのを楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いいたします。