青い日記帳 

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美術館そのものをテーマにAからZまでのキーワードで構成される「No Museum, No Life?」展が開催されます。

「名画を鑑賞する人たち・・これもアート?」
「なぜ、美術館のなかはやたらと寒いのか?」
「作品はどんなふうに保管されていて、どんなふうに運ばれるの?」
「裸体ってアートなの?」


マルセル・デュシャン《泉》1917年(1964年、シュヴァルツ版 ed. 6/8)、
小便器(磁器)・手を加えたレディメイド、36.0×48.0×61.0cm、京都国立近代美術館
ⓒSuccession Marcel Duchamp / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2015 E1582

美術館にまつわる大小様々な疑問を事典をひもとくようにAからZまでの36 のキーワードにそって紹介する展覧会「No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会」が、2015年6月16日より東京国立近代美術館で開催されます。

本物のアート作品約170点を用いて展開される「No Museum, No Life?―これからの美術館事典」。例えば「L」の項目はこんな感じです。

「light」 光/照明【ひかり/しょうめい】
絵画のなかで、見る者が注意を向けるべき対象に、描かれた光は向けられている。そして展示空間において壁に掛けられた作品は照明器具によって照らされ、そのことによってそれが見るべき作品であることが示されている。このように光は、光に包まれた対象がある一定の空間における主役であることを表している。とすれば展示空間を照らし出すダン・フレイヴィンの蛍光灯の作品では、経験すべき対象は私たちを取り巻く空間である。



ダン・フレイヴィン《無題(親愛なるマーゴ)》1986年、黄色蛍光灯、ピンク蛍光灯、
244.0×41.0 x 20.5cm、国立国際美術館
ⓒStephen Flavin / ARS, New York / JASPAR, Tokyo E1582

「C」の項目だと「catalogue」カタログ 「collection」収集 「conservation」保存修復 「curation」キュレーションなど関連用語たくさんありますね。さてどんな作品と共に解説がなされるのでしょうか。

今回の展覧会は日本のナショナルミュージアム5館(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館)の合同展でもあります。

つまり、紀元前の作品から現代アートまで、また絵画のみならず彫刻、写真といった国立美術館5館の幅広い種類のコレクションの美味しい作品がまとめて観られる好機なのです!


トーマス・シュトゥルート《ルーヴル美術館4、パリ》1989年、タイプCプリント、
138.0×177.0cm、京都国立近代美術館  ⓒThomas Struth

また作品の他にも、美術館にまつわる資料や備品も展示され、これまでとは一味違った趣向で楽しめる展覧会となりそうです。

会場にも工夫を凝らし、まるで美術館をテーマにした「巨大な事典」の中を歩くような感覚が味わえる展示空間を創り上げられるそうです。


アンリ・ルソー《第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神》
1905-06年、油彩・キャンバス、175.0×118.0cm、東京国立近代美術館

会場構成はトラフ建築設計事務所、グラフィック・デザインは建築設計事務所アトリエ・ワンに在籍したこともあるデザイナーneucitora 刈谷悠三さんです。

美術館の構造や設備、作品の保管や運搬、展示、解説、そしてそれにかかわる多くの人々…

2007年に開催された「日展100年」展の公式サイトに「日展100人」という特設ページがありました。そこには、美術館、主催者、開催者、出品者、輸送・保険、施工・運営、カタログ、ショップ、音声ガイド、広告・PR、監修者等など展覧会へ関わっている100人が紹介されていました。

この特設ページによって展覧会のイメージが随分と変わったことを今でも覚えています。


森村泰昌《フェルメール研究(3人の位置)》2005年、カラー写真、
44.5×76.0cm、国立国際美術館  ⓒMorimura Yasumasa

今回の「No Museum, No Life?−これからの美術館事典」展も同様に、美術館へのイメージが何かしら変わる、よいきっかけとなるに違いありません。何気なく感じている美術館に関する素朴な疑問も解決するかも。

作品が持つ高い芸術性はもちろん、そこに新しい楽しみ方を掛け合わせることで、美術館初心者から上級者までがそれぞれの目線で楽しめる展覧会となりそうです。

「知りたい」という知的欲求を更に刺激してくれそうな展覧会ですね。


ピエール=オーギュスト・ルノワール《横たわる浴女》1906年、油彩・キャンバス、
54.8×65.0cm、国立西洋美術館

「No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会」開催概要

開催期間:2015年6月16日(火)〜2015年9月13日(日)
開館時間:10:00−17:00(金曜は20:00 まで) 入館は閉館の30 分前まで
休館日:月曜日(7月20日は開館)、7月21日(火)
会場:東京国立近代美術館 1階企画展ギャラリー
http://www.momat.go.jp
主催:独立行政法人国立美術館
共催:朝日新聞社、東京新聞、日本経済新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、NHK

同時開催 5月26日(火 −9月13日(日)
「MOMATコレクション」 所蔵品ギャラリー(4F‐2F)
「「事物」−1970 年代の日本の写真と美術を考えるキーワード」 ギャラリー4(2F)
 
【「No Museum, No Life?」関連イベント】
ギャラリートーク
桝田倫広(東京国立近代美術館研究員・本展企画者)、新藤淳(国立西洋美術館研究員・本展企画者)
2015 年6 月26 日(金) 18:00−19:30
2015 年7 月11 日(土) 14:00−15:30
2015 年8 月28 日(金) 18:00−19:30
場所:1階企画展ギャラリー
*申込不要、要観覧券

MOMATサマーフェス(仮称)
2015年7月31日(金)〜 8月2日(日)
夏の週末に美術館を楽しんでいただく特別イベント。シンポジウムのほか、美術館前庭での映画上映会や飲食の提供など、いつもの美術館とは一味違ったイベントを予定。詳細は後日お知らせします。


美術館のなかのひとたち(1) (バンブーコミックス)

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独立行政法人国立美術館は、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館の5館で構成されています。2001年4月に発足し、今年で15年目を迎えました。これら5館が協力して行うこのたびの展覧会は、2010年の国立新美術館での「陰翳礼讃」展に続き2度目の開催となるものです。
 本展は、「美術館」そのものをテーマとしています。美術館の構造や機能から着想を得たAからZまでの36個のキーワードに基づいて展覧会を構成し、これらのキーワードに沿いながら、紀元前から現代、西洋から東洋という幅広い国立美術館のコレクションの中から約170点の作品を厳選して紹介します。また作品と同時に、美術館の活動に関わる資料も展示に織り込んであります。
 展覧会場に足を踏み入れると、さながら美術館をテーマとした事典の中を歩くような体験をすることができるでしょう。いっぷう変わった空間のなかで作品を鑑賞するだけでなく、美術館がもっと身近に感じられるような気づきに満ちた展覧会となることをお約束します。
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