弐代目・青い日記帳 

  
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「グエルチーノ展」5月31日(日)までです。
早くも今年の年間ベスト3入り間違いなしの展覧会「グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家」@国立西洋美術館もいよいよ5月31日(日)が最終日です。

忙しくて中々観に行けず、結局、展覧会を見逃してしまい臍を噛むことよくあります。しかし後悔先にたたず。悔やんでも悔やみきれないそんな思いをしない為にも、「グエルチーノ展」だけは必ず観ておきましょう。


公式サイト:http://www.tbs.co.jp/guercino2015/
公式Facebookページ:https://www.facebook.com/guercino2015
公式Twitter:https://twitter.com/guercino2015

「グエルチーノ展」展覧会レビュー
「グエルチーノ展」おススメ3作品

何度となくブログやTwitterでも述べて来たように、この展覧会が日本で観られるのは、まさに奇蹟としか言いようがありません。

よくキャッチコピーで「奇蹟の○○展覧会、開催!」と銘打たれたものありますが、ちょいと次元が違います。


2012年5月に大地震に襲われた、ボローニャ近郊の町チェント。現在も復旧のめどがたたず閉館したままのチェント市立絵画館から消防団員の手により、運び出されるグエルチーノ作品。

これが、上野の国立西洋美術館で観られる奇蹟も31日(日)迄。

この規模のイタリア・バロック絵画、しかもひとりの画家の作品(油彩のみ、エッチングなど無し)をまとめて観られる機会は、後にも先にも今回だけでしょう。

震災でズタボロになってしまったチェント市立絵画館(チェントはグエルチーノの故郷です)の壁から外され、遠く離れた日本まで、はるばるやって来てくれました。


グエルチーノ「説教する洗礼者聖ヨハネ
1650年 油彩/カンヴァス 321×196.5cm
チェント市立絵画館

今回の「グエルチーノ展」音声ガイドの解説を書き下ろされた、神戸大学の宮下規久朗先生によると、この3mをゆうに超える大きな作品は、長らくチェントの教会に飾られていたそうです。

市民たちが、遠くから見ても、はっきりとその姿が分かるよう堂々とした人物像として描かれています。そして宮下先生が注目すべき点としてあげるのが「グエルチーノ特有の青空」です。

講演会では、「グエルチーノ・ブルー」と称していました。茶系の色が全体的に多い宗教画の画面にぱっと光を与えるように効果的に青が使われています。


グエルチーノ「聖レイネに介抱される聖セバスティアヌス
1619年 油彩/カンヴァス 179×255m
ボローニャ国立絵画館

この作品では、もうひとつグエルチーノの特徴が見て取れます。それは画面の中に陰影が複雑に入り組み、あたかもそれが斑点のように見える点です。「グラン・マッキア(偉大な斑点)」と称される、グエルチーノ芸術の有名な特質です。

「グエルチーノ展」展覧会の構成は以下の通りです。

第1章:名声を求めて
第2章:才能の開花
第3章:芸術の都ローマとの出会い
第4章:後期1 聖と俗のはざまの女性表現−グエルチーノとグイド・レーニ
第5章:後期2 宗教画と理想の追求



グエルチーノ「キリストから鍵を受け取るペテロ
1618年 油彩/カンヴァス 378×222cm
チェント市立絵画館

海外の美術館や教会を訪れ、まず圧倒され驚かされるのが、そのサイズ感です。図版や画像で目にしていたものとはあまりにも違う大きさに瞠目し、しばし言葉を失うものです。

映画もプロジェクションマッピングも無い時代に、教会でこうした巨大な作品を目の前にしたら、有無を言わさず神の存在や奇跡を信じてしまうであろこと、容易に想像出来ます。


「グエルチーノ展」展示風景

とらさんのブログ記事
よみがえるバロックの画家 グエルチーノ @国立西洋美術館

はろるどさんのブログ記事
「グエルチーノ展」 国立西洋美術館

アート界の重鎮とらさんや、現代アートから江戸琳派まで幅広く独自の視点で多くの展覧会を観ている はろるどさん他、皆さん諸手をあげて賛美を送っています。

「グエルチーノ展」は5月31日までです。巡回はしません。見逃すと大泣きします。お見逃し無きように。尚、「グエルチーノ展」は震災復興事業でもあり、収益の一部はチェント市立絵画館の復興に充てられます。


グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家

会期:2015年3月3日 (火) 〜 5月31日 (日)
開館時間:午前9時30分 〜 午後5時30分
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日
開催場所:国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/
主催:国立西洋美術館、ボローニャ文化財・美術館特別監督局、チェント市、TBS
後援:外務省、イタリア大使館
協賛:こだま印刷
協力:アリタリア - イタリア航空、アルテリア、日本貨物航空、日本通運、西洋美術振興財団

公式サイト:http://www.tbs.co.jp/guercino2015/
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