青い日記帳 

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『美術館で働くということ』

株式会社KADOKAWAより刊行された『美術館で働くということ 東京都現代美術館 学芸員ひみつ日記』を読んでみました。


美術館で働くということ 東京都現代美術館 学芸員ひみつ日記
(メディアファクトリーのコミックエッセイ)

オノユウリ (著)

美術館・博物館に欠かせない学芸員さんが、普段どんなお仕事をしているのか、具体的にはほとんど知らないはずです。

銀行に勤める友人に、「お金数えているだけでしょ〜」とついつい言ってしまうのと同じのりで、「学芸員さんって絵の横にいる人でしょう〜」と勘違いしている人もまだまだ多いはずです。

学芸員さんが普段どんなお仕事をしているのか、部外者では知ることの出来ない仕事の様子を『ペットの声が聞こえたら』の漫画家オノユウリさんが、かなり詳細に描いているのが 美術館で働くということ 東京都現代美術館 学芸員ひみつ日記です。


作品の主人公は、この春から美術館の学芸員になった「清澄ユキ」

友人に学芸員になったと告げると、さっそく「絵の横に立っている人でしょ?」「いいなー優雅なお仕事で…」「あくせくしない文化的な職場憧れる〜」と間違った「学芸員」像を友人から語られ、あくせくする場面から物語は始まります。

「全然優雅じゃなくて体力勝負」な知られざる美術館学芸員の仕事を、清澄ユキさんが紹介する全15話。



清澄ユキさんの他にも、企画展を担当する企画係の先輩、深川マリさんや木場ケンジさんも登場。ここで「あれ?」と気付かれた方もいらっしゃると思いますが、主要登場人物の名前は、東京都現代美術館(MOT)と関連ある地名から付けられています。

東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART

自身も美術館学芸員についての知識がほとんどなかった著者が、東京都現代美術館へ出向き徹底取材して描いた作品が、美術館で働くということ 東京都現代美術館 学芸員ひみつ日記なのです。

勿論、取材をしたと言っても、実際に開催された展覧会が紹介されたり、MOTコレクションが登場することはありません。そう言った意味ではあくまでもフィクション漫画ですが、読んだ感想はズバリ「読み応え十分!」の一言に尽きます。

最後のページで清澄ユキさんが「MOTを始めいろんな美術館に気軽に足を運んでみてくださいね!」と語っているように、この漫画を読むと美術館・博物館がグッと身近に感じられるようになること請け合いです。



「学芸員さんて、何をしているのだか分からない…」が一気に解消されます。毎日夜遅くまで終電を気にしながら仕事をしていた学芸員さんが、近くのマンションに越したなんてリアルな話を読むと一気に敷居が無くなるのを感じます。

また、この漫画の優れた点は、学芸員だけでなく美術館で働いている様々なスタッフについてもコラムで紹介していることです。

監視スタッフ、教育普及係、広報、美術館図書室司書、警備スタッフ、受付・チケットカウンター、清掃スタッフ、ショップスタッフ、ガイドスタッフ等々。

学芸員や各スタッフの本音が随所に散りばめられているので、全く飽きるとことなく読めます。どうして今までこうした類いの本無かったのか不思議なくらいです。

この本を読めば、今までとは違った感覚で美術館へ行けること間違いなしです!


美術館で働くということ 東京都現代美術館 学芸員ひみつ日記
オノユウリ (著)

アートに囲まれながら働く、美術館の学芸員。「知的で優雅なお仕事」なんてイメージを抱かれがちだけど、その実態は…毎日がてんやわんやの大忙しなんです!!展覧会が開催されるまで、舞台裏では何が起こっているのか?新人学芸員の奮闘の日々を描くお仕事コミックエッセイ!

手ごろな価格なのも嬉しいですよね!


以前ご紹介したこちらの4コマ漫画と合わせて是非!


『美術館のなかのひとたち(1)』
(バンブーコミックス)

黒田 いずま (著)

美術館で働く学芸員の近江さん。個性豊かなメンツが解説、展示、監視などの仕事を通して、日々様々な工夫をしながら楽しく来館者をお出迎えする日常をユーモラスかつ鋭いツッコミで描いた作品。美術館のなかのひとたちのお仕事あるあるだけでなく、まんがとしても4コマとしても読んで楽しい美術館4コマ登場! !

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 このブログでマンガを紹介するのは、おそらく初めてです。  でも、マンガって、すらすら読めて、すばらしいフォーマットだなと、あらためて感じました(←いまさらなにを…)。  東京都現代美術館に学芸員として入ったばかりの25歳、清澄ユキを主人公に、展覧会の企