青い日記帳 

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GWにゆったり観られる展覧会

ゴールデンウィークが始まります。今年はカレンダーの並びがよく一週間丸々お休みなんて羨ましい方もいるようです。連休のご予定はもう立てられましたか。


http://ima.goo.ne.jp/column/article/4159.html

今年は家の事情もあり遠出はできないので、部屋の片づけでもしつつ、都内の展覧会をいつもの休日同様に観てまわろうかな〜とぼんやり考えています。

最も話題の展覧会と言えば間違いなく「若冲展」ですよね。自分も『若冲ウォーカー』はじめ、展覧会を応援してきたので注目が集まり、足を運んで下さる方が大勢いらっしゃるのはとっても嬉しく思っています。

でも、一時間以上も並んで観るのはちょっと…しかも会場内も混雑しているのは苦手で……という方もいらっしゃいますよね。出来れば休日はのんびりゆっくりと心と体が休まる場所に行きたいものです。

そこで、連休中に都内はじめ関東地方で開催されている「穴場」的な展覧会をまとめてご紹介。

連休中にゆっくり観られる展覧会8選

このコラムの凄いところは、展覧会の紹介を担当したそれぞれの美術館の学芸員さんに直接語ってもらっている点です。

公式サイトやプレスリリースにあるちょっとすました展覧会紹介文ではなく、皆さん宛てに直接書き下ろされたいわばスペシャルヴァージョンなのです。

しかも、埼玉県立近代美術館さんと東京富士美術館さんは、このブログのために別ヴァージョンまで書いて下さいました(拍手!)ちょっと足をのばして浦和&八王子に出かけてみましょう。


「ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて」展
埼玉県立近代美術館

開催期間:2016年4月5日 (火) 〜 5月22日 (日)
開館時間:10:00 〜 17:30 (入館は17:00まで)
休館日:月曜日 (5月2日は開館)
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/

自分自身のために、家族や友人、恋人と過ごす時間を撮り続けたラルティーグの写真は、現代の私たちをも幸せな気持ちにしてくれます。ラルティーグにとって写真は、目の前をすぐに通り過ぎてしまう、儚い「時間」を切り取ることができる“魔法の機械”でした。幼いラルティーグがはじめてカメラを手にした時の高揚感や、さまざまなものをとらえようと試行錯誤する探求心、そして「幸せの瞬間を残しておける」無限の可能性をもった写真に対する新鮮な感覚と愛着は、写真が身近になった今の時代にもなお共感できるもののように思われます。


「ザ★刀剣 ─ 千年の匠の技と美」
東京富士美術館

開催期間:2016年3月29日 (火)〜7月3日(日)
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)
http://www.fujibi.or.jp/

オンラインゲームの流行なども背景に、現在はかつてない空前の刀剣ブームと言われます。今回の当館での刀剣展に関する館の公式ツイッターでのつぶやきが、「#ミュージアムウィーク2016 」で世界3500の美術館アカウントがつぶやいた約15万のツイート中、リツイート数世界第1位を獲得、わずか数日で197万を超える閲覧数があり本当に驚きました。

実は当館として、本格的な刀剣展の開催は今回が初めてです。所蔵刀剣は約90振にのぼり、本展では重要文化財3振を含む37振の名品を展示します。その内の22振は今回が初公開です。本展ではこのほか、刀剣博物館所蔵の刀を3振、日野市の佐藤彦五郎新選組資料館から1振、奈良の刀匠・月山貞利氏より6振の刀を特別出品いただきます。

刀剣の世界では、平安時代から室町時代までに国内各地で生まれた五箇伝という五大流派が知られています。これまでの刀剣の展示では、本展のように時代や流派を見比べることができる全体的な展示はあまり多くありません。展覧会準備の過程の中で所蔵品で五箇伝が揃うかもということが判ったときは個人的に少なからず興奮しましたが、本展には現在の岐阜県にあたる美濃伝の一振を刀剣博物館から借用し、五大流派全ての刀剣が揃います。流派による刃文の違いなどを見比べていただくことができます。

借用する特別出品の目玉は、刀剣博物館から出品の徳川慶喜から山岡鉄舟、そして岩倉具視に伝来した名物武蔵正宗、有名な正宗の名刀です。一説では宮本武蔵が所持していたとも伝わります。もう一振りはあの村正。徳川家に仇をなす妖刀村正伝説であまりにも有名ですが、今回出品される村正は高松宮家旧蔵品で、有栖川宮熾仁親王が腰に差していた刀です。有栖川宮熾仁親王は、幕末に将軍徳川慶喜に恭順を迫り、西郷隆盛らを従え江戸に向かい、江戸城無血開城を成し遂げました。熾仁親王は初めから、慶喜を助命する方針であったとされ、熾仁親王が所有していた村正には徳川家を屈服させるとの祈りが込められていたのかもしれません。ちなみに、今回初公開される所蔵品には、第10代水戸藩主で徳川慶喜の兄、徳川慶篤(順公)が鍛えた大変に珍しい刀もあります。

展覧会は前期と後期で展示替を行いますが、5月18日からの後期には、日野の佐藤彦五郎新選組資料館から、土方歳三の愛刀・康継が出品されますのでこちらもご期待ください。また後期は新たに10振の所蔵刀剣を入替展示する予定です。

刀剣の魅力は刃文の美しさだけでなく、こうした持ち主のエピソードなど歴史的な魅力もあります。本展では刀だけではなく、出品される刀剣にゆかりのある歴史秘話も多数紹介し、歴史ファンの方にも親しめる展示となっています。

また、日本語には実は刀剣に深いゆかりがあるという意外な言葉がたくさんあります。展示では、切羽詰まる、目抜き通り、とんちんかんなどの言葉の由来も紹介します。本展ではさらに子どもたちにも楽しんでもらえるよう、会期中にさまざまなイベントを予定しています。ゴールデンウィークにはダンボールで簡単につくれてしかもかっこいい甲冑を組み立てるワークショップを連日開催。また、5月7日・8日には宮城県白石市の戦国武将隊・奥州片倉組が富士美に出陣、本物の甲冑を着て真田幸村ら武将と記念撮影できるイベントも行います。隔週日曜日に開催する全7回のスペシャル・ギャラリートークでは歴史芸人のれきしクンと学芸員が刀剣と歴史秘話のかけあいで展示室をめぐります。6月12日には実際に刀剣を手に取れる「触れる・特別鑑賞会」も開催、約80日の会期中、実にのべ20日間のイベントを開催しますので要チェックいただければと思います。

最後に刃文の美・・・これは刀剣の大きな魅力でありながら、鑑賞にこつがいるため、その魅力がよくわからないという声もききます。そこで本展では、初めての試みとして、刀剣の本来の鑑賞法が疑似体験できる刃文鑑賞ケースを新たに開発しました。刀剣の専門家の関心も集める美術館での新しい刀剣鑑賞スタイルを提案します。ぜひこの鑑賞ケースで刃文の美の虜になっていただきたいと思います。

よく刀剣は難しいと言われますが、鑑賞者から見ると確かに刀剣鑑賞にはこつが必要です。また、美術館・博物館など見せる側にも実は難しさがあります。取り扱いの特殊さ、刀剣ならではの保存管理なども気をつけねばなりません。
私自身、日本美術刀剣保存協会・刀剣博物館が主催した研修会で、数年前に刀剣の取り扱い講習を受講しました。その際に協会の方から刀剣の展示普及のために技術的な協力をいただけるということを聞き、展覧会開催に向けて大きく道が開けた経緯もあります。

刀剣の保存普及は一朝一夕にはできません。昨今は刀剣のブームと言われますが、本展では興味を持っていただくために様々なきっかけを活かしながらも、刀剣の美術品として、かけがえのない文化財としての価値を伝える展示にしたいと企画しました。ぜひご覧いただければと思います。



連休中にゆっくり観られる展覧会8選

展覧会に行く前に、こちらもあわせて読んでおきましょう!

展覧会に出かける前に準備しておきたい5つのこと。
http://ima.goo.ne.jp/column/article/3481.html 

展覧会を何十倍も楽しむために心がけたい5つの秘訣。
http://ima.goo.ne.jp/column/article/3573.html

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