青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< July 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 「Seed 山種美術館 日本画アワード 2016」が始まりました! | main | 「ロメロ・ブリット展」 >>

「ポンペイの壁画展」

森アーツセンターギャラリーで開催中の
「世界遺産 ポンペイの壁画展」に行って来ました。

2000年前以上に描かれたポンペイ遺跡の壁画が日本にやって来た!


http://www.tokyo-np.co.jp/pompei/

これまでの「ポンペイ展」がどちらかというと、ポンペイという古代都市の考古学的、民俗学的視点から捉えたものだとすると、今回の「ポンペイの壁画展」は、描かれた絵画(壁画)がメインとなっています。

遠くイタリアからこれだけの質、数の壁画が海を渡ってくることは、まずありません。EU内でも滅多にないことだそうです。

日伊国交樹立150周年記念関連の美術系イベントどれも素晴らしいものばかりで感心しっぱなしです。「日本人になら安心して貸せる」といった信頼を得ているからこそ出来る展覧会の数々。


「ポンペイの壁画展」展示風景

一度拝見してきたのですが、どうしてももう一度観たかったので、六本木天文クラブ×「ポンペイの壁画展」特別鑑賞会に参加し、藤沢桜子先生(群馬県立女子大学)の解説を伺いながら観て来ました。

閉館後の会場内を貸し切って、実際に作品を見ながら解説を聴くギャラリートーク。今回は「スーパーマーズ」にちなみ、星座や天体にかかわりのある神々や英雄たちの作品を選んでお話しして下さいました。


星座になったギリシャ補苦一ポンペイ壁画に見る神々と英雄
藤沢桜子先生(群馬県立女子大学)

古代ローマの人々は、ギリシャ神話を描いた壁画で邸宅を飾っていました。後79年のヴェズヴィオ山噴火で埋没した都市ポンペイやヘルクラネウム(現エルコラーノ)などでは、数多くの神話画が発見されています。


《アレクサンドロス大王とスタテイラ》ポンペイ出土

アレクサンドロス(マケドニアの王)とスタテイラ(ペルシアの王女)は、前4世紀に実在した人物たちですが、軍神マルス(マーズ)と愛と美の女神ウェヌス(ヴィーナス)の図像タイプをもとに描かれています。

マルスとウェヌスは惑星の火星と金星でもあるため、いささか強引ではありますが、「スーパーマーズ」参考作品としてあげておきます。


《アリアドネを見つけるディオニュソス》ポンペイ出土(アリアドネの王冠→かんむり座)

《セレネとエンデュミオン》エルコラーノ出土(月の女神セレネ)


《ケイロンによるアキレウスの教育》エルコラーノ出土(ケイロン→いて座[orケンタウルス座?])

《赤ん坊のテレフオスを発見するヘラクレス》エルコラーノ出土(→ヘラクレス座)

《ダナエとペルセウスのセリフォス島漂着》ポンペイ出土(→ペルセウス座)アンドロメダの救出など

神話や星たちと日々暮らしていた古代ポンペイの人々の生活水準、文化的レベルの高さにまず、圧倒されます。心落ち着いたところで、このようにテーマごとに絵画鑑賞として観ていく楽しみもあります。

一度で二度美味しく楽しめる展覧会です。

過去の展示とは次元が違う!世界遺産ポンペイの壁画展は必見!

極めつけはこの一枚です!


《天球儀》

ポンペイの南に位置するカステッランマーレ・ディ・スタビア(古代名スタビアエ)で発見された「サン・マルコ荘」。

中庭を取り囲む回廊の天井は、天体に関係のある絵で装飾されていました。そのひとつに天球儀があります(欠損部分あり)。

天球儀の中に描かれている人々は、何を象徴しているのでしょうか?(会場で確かめて下さい!)


古代の天球儀の復元図

「ポンペイの壁画展」連続ギャラリートークは9日にも予定されています。お時間のある方是非是非!

開催日:6月9日(木)14:30〜 / 16:00〜 / 17:30〜 の3回
講師:池上英洋氏(東京造形大学教授)



「日伊国交樹立150周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展」

会期:2016年4月29日(金・祝)〜7月3日(日) 会期中無休
会場:森アーツセンターギャラリー
開館時間:午前10時〜午後8時(5月3日をのぞく火曜日は午後5時まで) ※入館はいずれも閉館時間の30分前まで
主催:東京新聞、TBS、森アーツセンター
後援:外務省、文化庁、イタリア文化財・文化活動・観光省、イタリア大使館、イタリア文化会館、伊日財団
協賛:旭化成、大日本印刷、日本通運
協力:アリタリア―イタリア航空、日本貨物航空
学術協力:ナポリ国立考古学博物館、ポンペイ監督局
「ポンペイの壁画展」公式サイト:http://www.tokyo-np.co.jp/pompei/

過去の展示とは次元が違う!世界遺産ポンペイの壁画展は必見!

そしてポンペイと言えばこの漫画です。


プリニウス 完全ガイド

Twitterやってます。
@taktwi

Facebookもチェック!


この記事のURL
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=4365

JUGEMテーマ:アート・デザイン


展覧会 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

この記事に対するコメント

天体に着眼して観賞するとまた、別の楽しみが有るのですね。此方は踊るマイナス女神が可愛らしくて此をガイドに見て回りました。今回ははフレスコ壁画中心でモザイク等が見られ無かったのが少々残念でしたが色彩の鮮やかさが夢の様でしたー。
PineWood | 2016/06/03 4:08 AM
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://bluediary2.jugem.jp/trackback/4365
この記事に対するトラックバック