青い日記帳 

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「ミラノ展」

千葉市美術館で開催中の
「ミラノ展―都市の芸術と歴史―」に行って来ました。



大阪市立美術館と千葉市美術館しか巡回しないこの展覧会。
大阪市とミラノ市が姉妹都市だったこと初めて知りました。
千葉市美術館は浮世絵のコレクションで有名なので
それをミラノに貸し出す換わりにお鉢が回ってきたようです。

大阪展のチラシ
よーーく見るとちょっとだけ文字が違います。

チラシコレクター?としてはこういった微細な違いに萌えます。

よって、ミラノにある特定の一箇所の美術館からの貸し出しではなく
市内にある数多くの美術館、博物館からの出展となっています。

展覧会の構成を見てもそのことがよく分かります。

《展覧会の構成》
1、ローマ帝国と中世(4世紀から13世紀)
2、ヴィスコンティ家の時代とドゥオーモの建設
3、スフォルツァ家とレオナルド
4、盛期ルネサンス
5、バロック
6、スカラ座と19世紀のミラノ
7、20世紀 

いきなり最後の展示室の作品からの感想でなんですが、
まさかルーチョ・フォンターナの「空間概念(夜)」が観られるとは
正直思ってもいませんでした。好きなんです。フォンタナ。
これで、エンツォ・クッキなどがあったらもうたまらないです!!

たまらないといえば、やはりこの作品を抜きにしては語れない
レオナルド・ダ・ヴィンチの「レダの頭部」です。



レダと白鳥」の下絵となっていますが、
下絵なんて呼ぶにはもったいないくらいの作品です。

よく考えてみると、ダ・ヴィンチの絵を実際にこの目で観るの
久しぶりなこともあって(その間色々勉強できました)素晴らしさが
今まで以上に20×15cmしかないこの小さな小さな作品から
ひしひしと伝わってくるのを感じました。

幸いなことに美術館が空いていたので
独占して観ることの出来る時間がたーーぷりあったのも幸せでした。
レダ独り占め。

鼻のラインが描かれているのか描かれていないのか
とっても微妙なラインです。描かれてないのにあるように観えるのかもしれません。
幻?の鼻筋を是非堪能してきて下さい。
 
右は有名なダ・ヴィンチの「聖アンナと聖母子」ですよね。
これは今回来ていません。
が、左にある作品がブレラ美術館から来ています。

レオナルドの弟子チェーザレ・ダ・セストの「聖母子と子羊」です。
違いは聖アンナが描かれているかいないかなのですが・・・
一人描かれていないだけでこれだけ雰囲気が変わってしまうものなのですね。

ダ・ヴィンチの絵ではほとんど感じなかった違和感が、チェーザレ・ダ・セストの「聖母子と子羊」ではぱっとひと目見ただけで感じ取れます。
聖母マリアの差し出す右腕が太い。そして右肩が異常に長いこと分かります。

ダ・ヴィンチの聖母もそれほど変わらないのに何故でしょう??
それは三角形が崩れてしまっているからでしょうね。きっと。
聖アンナが居ることによって3人で(聖アンナの頭をてっぺんにして)きれいな三角形の中に入ります。聖アンナの左肘が画面左に突き出しているように見えることによって聖母マリアの右肩の長さが相殺されているのでしょう。

一人抜いたことによってとたんに絵のバランスが崩れてしまったということは、
師匠の絵がそれだけ計算され完成度が高かった証でもあります。
(ダ・ヴィンチに花を持たせてますねこのお弟子さん!)

他にも紹介したいこといっぱいあるのですが今日はこの辺で。
最後に以前ミラノに行った時の写真でも。

因みにミラノの名前の由来は、ラテン語のMedio Lanum(平原の真っ只中)
これが訛ってMi+lanoになったそうです。( ・∀・つ〃∩へーヘーヘーヘー


スフォルツェスコ城。ミラノに残るルネサンス建築の代表。城内には考古学博物館、美術館、楽器博物館などがあります。

ミケランジェロが死の3日前まで制作していたと言われている
ロンダニーニのピエタ

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
ここの教会付属の旧ドメニコ派修道院の食堂にレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」が描かれています。

ミラノのドゥオモ
イタリアン・ゴシック建築の最高傑作。135本の尖塔と2245体の彫像で飾られた白大理石でできた壮麗な建築物。1386年から500年の歳月をかけて完成。内部は美しいステンドグラスに彩られています。
この展覧会では、紀元前4世紀からの歴史を有し、街並には中世の名残を残しながらも最新流行ファッションを発信するという古い歴史と最先端の現在とが同居する魅力的な都市、ミラノの美術館・博物館所蔵の作品によってミラノの歴史・文化・芸術の魅力を伝えます。
 本展覧会ではレオナルド・ダ・ヴィンチ自身の素描の他、影響を受けたチェーザレ・ダ・セスト、ブラマンティーノ、ベルナルディーノ・ルイーニといった画家の作品も展示します。その他、出品作品はローマ帝国時代の初期キリスト教美術から、フォッパなどのルネサンスの名画、セガンティーニ、ボッチョーニ、モランディといった近現代美術までを幅広く含みます
 ぜひ展覧会場で実際に作品に触れ、総合的な歴史・文化の魅力をたっぷりとお楽しみいただきたいと存じます。

レオナルド・ダ・ヴィンチとミラノ
 ミラノといえば、レオナルド・ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》がよく知られています。それもそのはず、レオナルドはミラノに二度にわたって通算25年滞在し、画家として、設計者として、発明家として活躍したのです。現在ルーブル美術館に所蔵される《モナリザ》をはじめとした傑作もミラノで生まれました。本展覧会には素描作品《レダの頭部》《キリストの頭部》の2点が初来日します。弟子チェーザレ・ダ・セストによる出品作《聖母子と子羊》はレオナルドの《聖母子と聖アンナ》(ルーブル美術館)の構図を利用しています。またマルコ・ドッジョーノによる出品作《カナの婚礼》はレオナルドの《最後の晩餐》の影響を受けた作品です。

美術館・博物館の街ミラノ
 ファッションの街、スカラ座のオペラの街であるミラノはまた美術館・博物館の街でもあります。今回のミラノ展はミラノ市内の特色ある美術館・博物館16館の協力を得ています。ブレラ美術館はナポレオンがイタリアを支配したときに設立され、パリのルーブル美術館の姉妹館的な成り立ちです。ミラノ市のコレクションであるスフォルツァ城市立博物館はロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館にも匹敵する広範囲なコレクションを誇ります。ポルディ・ペッツオーリ美術館は19世紀の貴族の邸宅を美術館にした極めてユニークな美術館です。ミラノは大司教の司教座が置かれた都市でもあり、そのコレクションを伝える司教区博物館、ミラノのシンボルであるドゥオーモの大聖堂博物館からも本展覧会に協力を得ています。
展覧会 | permalink | comments(14) | trackbacks(4)

この記事に対するコメント

Takさん

1.ミラノ展: 千葉 vs 大阪
2.レダ: ダ・ヴィンチの下絵 vs ダ・セストの模写
3.聖母子:ダ・ヴィンチ vs ダ・セスト

の画像対比はなかなか良くできていますね。感心しました。

私の気づいたもう一つの対比。非常に世俗的ですが、下記はどうなっているのでしょうか?

1.一般当日券 ¥1300 vs ¥1000
2.一般前売券 ¥1100 vs ¥800
3.学生当日券 ¥900 vs ¥700
4.学生前売券 ¥700 vs ¥560

どちらが千葉で、どちらが大阪? もちろん(  )ですよ。 

閑話休題、小生の感想記は下記です。画像入れはサボってしまっています。
http://cardiacsurgery.hp.infoseek.co.jp/Children051.htm#051028
とら | 2005/11/05 9:32 AM
千葉は遠い。上野から、さらに1時間近くかかった。(秋葉原、錦糸町経由)
千葉駅を変な出口から出たら、モノレール乗り場が分らず、ウロウロです。
とらさんのコメントいいですね。
安くて、ゆったり見れる千葉は、収支は大丈夫なのでしょうか。プーシキンとはえらい違いだ。もちろん(   )と(   )です。

千葉市民よ。美術館に行け。なくなってからでは遅いぞ。
(自前のゴミ処理場も作れよな。政令指定都市が泣くぞ。)
鼎 | 2005/11/06 1:28 AM
@とらさん
こんばんは。

ありがとうございまーす。
頑張って作った甲斐があります。
嬉しいな〜とらさんに褒めていただけると(^.^)

お金の対比気がつきませんでした。
なるほどーー
結構違うんですね。
同じ展覧会でも。

千葉は千円で日本画も観られるのだからかなりお得ですね。

@鼎さん
こんばんは。

私はここの美術館に行く時は
行きは京成
帰りはJRと使い分けてます。
京成千葉中央駅から歩いて
帰りはJR千葉駅までぶらぶら街を散策しながら
やはり歩いて帰ります。よって、立ち寄りが増えます。

千葉市民よ!同じく美術館へ行くのだ!!
終わってからでは遅い!!
堂本さんも、もっと何とかしないと。。。
Tak管理人 | 2005/11/06 9:29 PM
こんにちは☆
ミラノ展にいらしたんですね〜。
レダ独り占めなんて・・・素敵です!!!
このレダは小さな小さな作品なのに、
もう絵の前からなかなか離れられませんでした。
あぁ、このレダ、もう一度観たいなぁ。
「聖母子」のマリアの肩の長さには気づきませんでした。。。
聖アンナがいないだけでバランスが変わるんですね。
Takさんのレポト拝読してから観たかったな。

そうそう、話は変わりますが、宣言通り(?)
讃岐うどん巡りに行って来ました。
山間部の製麺所はシャビーで素敵なお店ばかりです。
お時間のある時にでも拙blog覗いてみて下さい☆
はな | 2005/11/07 8:53 PM
@はなさん
こんばんは。

コメント&TBありがとうございます。
今日は酔っ払っているので!?
コメント変かもしれませんが
お許しあれ。

「聖母子」の肩のバランスのことは
全くの私見ですから信用しないで下さいね。
偉い先生の解釈とは違うかもしれません。。。
(^_^;)
でも、レダは良かったです。
あの小ぶりな感じがまた最高!!

讃岐うどんを本場で是非食べてみたいです。
絵も見たいですが、食べ物もまた
そこでしか味わえないものいっぱいありますからね。
因みに今は無性にラーメンが食べたいです・・・
Tak管理人 | 2005/11/07 11:12 PM
おひさしぶりです。
西と東の比較、なるほど手元のちらしを見直しました。
しばらく、関西に行っていたのですぐには千葉に行けなかったのですが、子どもの頃、画集で見て以来あこがれだったレダです。楽しみにしたいと思います。

TBとコメントありがとうございます<(_ _)>
ruihui | 2005/11/10 10:37 PM
@ruihuiさん
こんばんは。

コメントありがとうございます。
「レオナルド」があるかないかの違いです。
一般的に巡回するとチラシもデザイン変えますが
今回は変えようがなかったのでしょうね。
これを除いたら表紙を飾る匹敵する作品
ないですからね〜
Tak管理人 | 2005/11/11 11:36 PM
Takさん、こんばんは♪

私はミラノには行ったことがないのですが、やはり実際の街の雰囲気を知っていると感慨深いことと思います。
常設展も行きたかったのですが、こんかいは時間切れで諦めました。家からちょっと遠いので、次回また良い企画展を開いてくれることを願ってます。。。

明日はike先生と鑑賞会ですよね?私は残念ながら今回はパスですが、楽しい時間をお過ごしください〜!
Megurigami | 2005/12/03 11:21 PM
こんにちは、TBありがとうございました。

私もこの展覧会を見に行った時に、あまり人がいなのに拍子抜けというか、レダを独り占めできて良かったという気持ち判ります。
私は、ダ・ヴィンチの素画を見るのははじめてで、わざわざ千葉まで遠出したかいがありました。
あさぎ | 2005/12/04 6:57 PM
@Megurigamiさん
こんばんは。

コメント&TBありがとうございます。

ミラノは町全体としては近代的な雰囲気の強い街です。
空爆にあっていますからね。
古い歴史的な建物がイタリアにしては少ないです。
それでも、流石イタリア。しっかりそれでも
残っているのがスゴイです。

今日はike先生とご一緒させていただきました。
毎度のことながら一人で観たときと全然印象が違います。

@あさぎさん
こんばんは。

コメント&TBありがとうございます。

今日は最終日だったので
大混雑か・・・と思ったのですが
相変わらず空いていました。。。
千葉県民もっと奮い立て!!
町の中にあれだけ人がいるのに。。。

おかげで独り占めできたのですけど、複雑ですよね。
Tak管理人 | 2005/12/04 9:29 PM
はじめまして、イタリア、ダビンチと聞くとつい反応してしまいます。ブログ・写真を拝見しながら5年ほど前に訪れたイタリア・ミラノを思い出していました。ミラノに到着した日がマリア昇天のミサの日だったので、ミラノのドゥオーモ中は特に感動的でした。ミラノ展(大阪)のチラシを大切に家に飾っています。昨年11月フランス・ルーブル美術館に行き、やっとモナリザに会うことが出来ました。
酒徒善人 | 2006/02/11 9:07 PM
@酒徒善人さん
こんばんは。

コメントありがとうございます。
ふと立寄った教会でミサが行われていると
クリスチャンでもなんでもない自分でも
その荘厳さに心動かされてしまいます。
これがテレビもない時代の人だったら
完全に神の存在をいやでも信じてしまいます。

ルーブルのモナリザは部屋が新しくなったとか。
混雑していませんでしたか?
今後とも宜しくお願い致します。
Tak管理人 | 2006/02/11 10:33 PM
ミラノドゥオーモでは外観の美しさに圧倒されて入場した後のミサの張り詰めたあの空気、生涯忘れることができないでしょう。日本では天に向かって尖がったものが少ないので、外国に行くとつい上を見て歩いてしまいます。
モナリザは新しい部屋の中央にいました。ガラス越しでしか見れないので、光の反射が・・・。絵も細かいところが良く見えない。でもそんなに人がいなかったので、ゆっくり見ることができました。ルーブル館内を歩くのですが何度も何度もモナリザの所に戻ってしまいました。
酒徒善人 | 2006/02/14 11:02 AM
@酒徒善人さん
こんばんは。

>外国に行くとつい上を見て歩いてしまいます
言われてみればそうですね!
坂本九ばりに上見てます。
しかも口をぽかーーんとあけて。
イタリアはどこかしら工事していますね。
ミラノに行ったときはオペラ座改装中でした。

モナリザの新しい部屋もガラスに覆われ
ものものしいのですね。。。
でも、人が少なかったのは幸運でしたね。

フラッシュをたいていても誰も注意しないのは
不思議でした。
Tak管理人 | 2006/02/14 10:39 PM
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ミラノ展@大阪市立美術館 | 花のいろ | 2005/11/07 8:48 PM
レオナルド・ダ・ヴィンチ『レダの頭部』 赤色の紙に、赤チョークで描かれています
ミラノ展にいってきたさ | Antiaging  | 2005/11/19 11:48 PM
 ミラノはスフォルツァ城市立博物館からはるばるレオナルド・ダ・ヴィンチの《レダの頭部》と《キリストの頭部》がやって来るということで、私もはるばる(笑)千葉市までやってきました。  そして実は千葉市へは昔県民だった頃にパスポート申請のために来た依
幕張より東には行ったことは無かったのですが、ダ・ヴィンチに会えるとなれば話は別です。雨が降ると天気予報は言っていましたが、なんとか持ちそうな空模様で、ちょっとだけ早起
VIVA! ダ・ヴィンチ 〜 ミラノ展 | あさぎのアサブロ | 2005/12/04 6:58 PM