青い日記帳 

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「禅 心をかたちに」

東京国立博物館で開催中の
臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 特別展「禅―心をかたちに―」に行って来ました。


http://zen.exhn.jp/

禅と聞いて何をまず思い浮かべるでしょうか。

実家の近くに曹洞宗の禅寺があったので、子供会主催の座禅教室などに参加したことを今でもはっきりと覚えています。とても良い経験で毎年楽しみにしていました。

トーハク平成館で開催中の「禅展」会場内に座禅体験コーナーがあり、外国人観光客らが積極的に座禅をしセルフィーでその姿を撮っていました。


雪舟等楊筆 国宝「慧可断臂図」(えかだんぴず)
室町時代・明応5年(1496)
愛知・齊年寺蔵

6世紀初頭に禅の教えを説いた開祖である達磨は、最も身近にあるそして誰しもが知る禅のシンボルです。もちろん座禅を組んでいます。

達磨が説いた禅の教えは、中国に伝わりその後平安時代に日本にやって来ますが、日本では大きく分けて以下の3つの宗派が存在します。高校の頃日本史で習ったはずです。

・臨済宗(栄西)1187年
・曹洞宗(道元)1223年
・黄檗宗(隠元)1654年


今回の「禅展」のすごいところは、臨済宗・黄檗宗15派本山がすべて足並みを揃え展覧会に協力している点にあります。もうこんなことはこの先二度とありません。

仏教に詳しい友人に言わせると「奇跡というか、有り得ないことだ。」だそうです。それに加え、晩年黄檗宗の石峰寺に身を寄せた伊藤若冲の作品もプライス・コレクションから出品されています。


狩野元信「大仙院方丈障壁画のうち 四季花鳥図
永正十年(1513)京都・大仙院蔵

他にも信じられないような作品がぞろぞろ出ています。広い平成館の会場が手狭に思えるほどの圧倒的な物量です。前後期で展示替えがあるとは言え309件もの作品が出ている前代未聞の展覧会です。

行くまでは地味な展覧会のイメージを抱いているかもしれませんが、行って観てびっくり!とりわけ第2会場は戦国武将から仏像、襖絵、屏風絵、それに茶道具など重文・国宝のオンパレードです。

展覧会の構成は以下の通りです。

第一章 禅宗の成立
第二章 臨済禅の導入と展開
第三章 戦国武将と近世の高僧
第四章 禅の仏たち
第五章 禅文化の広がり



国宝 油滴天目」建窯
中国 南宋時代・12〜13世紀
大阪市立東洋陶磁美術館

平安時代の末期(1187年)に栄西によって日本にもたらされた臨済宗は、当時の貴族や武士階級に尊ばれ五山文化、東山文化などへ発展していきます。日本の文芸・芸術に大きな影響を及ぼしました。

禅宗は偶像崇拝はしないので仏像は多くありませんが、江戸時代に隠元によってもたらされた黄檗宗の寺には個性的な仏像が残されています。中でも京都・萬福寺の「十八羅漢坐像 羅怙羅尊者」は一度目にしたら絶対忘れることが出来ない異様な姿をしています。

それにしても、良い意味で展覧会レビューの書きにくい展覧会であります。伝えたいことが多すぎて。今月末で終わってしまいますので是非お早めに。


形に込めたこころ 禅宗美術をたどる

宗教というものは、教えの違いや考え方の違いからしばしば対立を招くものです。世界の戦争の火種の一つでもあります。禅宗も宗派ごとに軋轢のようなものが少なからずあるはずです。

しかし、宗派の垣根を超え協力しあったからこそ奇跡の「禅展」が成立しているのです。その場に身を置くだけでも歴史的な体験になるはずです。

そして時間が許せば座禅体験コーナーも体験してみてください。

そうそう、黄檗宗の精進料理を「普茶料理」と呼びます。浅草に普茶料理 梵 (ふちゃりょうり ぼん)というお店があり年に一度は伺うようにしています。上野で「禅展」を観て浅草で美味しい普茶料理を食べるそんなコースはいかがでしょう。

「禅―心をかたちに―」は11月27日までです。是非是非。


臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 
特別展「禅―心をかたちに―」


会期:2016年10月18日(火)〜11月27日(日)
*会期中展示替えあり
主な展示替え:前期展示=10月18日(火)−11月6日(日) 
後期展示=11月8日(火)−11月27日(日)
休館日:月曜日
開館時間:午前9時30分〜午後5時 
金曜日と10月22日(土)、11月3日(木・祝)、5日(土)は午後8時まで(入館は閉館の30分前まで)
会場:東京国立博物館 平成館
http://www.tnm.jp/
主催:東京国立博物館、臨済宗黄檗宗連合各派合議所、日本経済新聞社、BSジャパン
協賛:損保ジャパン日本興亜、東レ、トヨタ自動車、日本写真印刷、日本ロレックス
協力:大光電機、三菱レイヨン


白隠 禅画の教え 〔日めくり〕 ([実用品])

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水墨画や茶の湯は、禅とともに中国から伝わり、やがて日本文化の核にまで成長しました。この展覧会は、臨済宗・黄檗宗の本山・末寺から名宝を一堂に集め、 禅の歴史、禅の美術、禅の文化を通覧しようとするものです。高僧の肖像と墨蹟、仏像・仏画、工芸、障壁画など、禅の至宝を通じて、日本文化に果たしたその 役割をご覧いただきます。
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