青い日記帳 

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「宮殿とモスクの至宝展」

世田谷美術館で開催中の
「宮殿とモスクの至宝 V&A 美術館所蔵 イスラム美術」展に行って来ました。



世田谷美術館まで普段は電車とバスを利用しています。
(若い頃は二子玉川の駅から歩いたりもしました)
一度も車でここへは行ったことがなかったので
日曜日、いつもより少しだけ早起きしていざ出発!自動車

1時間くらいはそれでもかかるかな〜
なんてかみさんと話していたら、、、あらららら。
10時に自宅を出て10時35分には
世田谷美術館のある砧公園に到着してしまいました。
(詳しくはこちら

駐車場もまだこの時間なら余裕です。
しかし、美術館は思っていた以上に多くの方が観に来ていらっしゃいました。

実は、この展覧会とっても楽しみにしていました。
イスラム文化を紹介する展覧会って極稀です。
クリスマスやハロウィンなど街中を華やかに彩るちょっとミーハーな
キリスト教の文化とは違ったとても素敵で新鮮な感動を携えている
それがイスラム文化だと自分の頭の中にはあります。

少し昔話しをしますね。

生まれて初めて行った外国がイタリアのローマでした。
若干二十歳頃のことです。
そこで、目にした聖ピエトロ大聖堂。特にその内部に足を踏み入れた瞬間
それまで接したことのない触れたことのない圧倒的な何かを感じました。
「圧倒的」という表現がまさにぴったりの感覚です。

大聖堂のドーム下にある「大天蓋」

聖ピエトロ大聖堂のクーポラ内部
カメラ2002年にイタリア旅行した時の写真です。

「あぁ、神様はいるんだなー」と自然に思いました。
キリスト教徒でもなんでもなく多神教の八百万の神々の国に生まれた
ただの若造になんの抵抗もなく「神」の存在を知らしめる圧倒的な場でした。

テレビもパソコンもこれといった娯楽も何もない時代の人々が
この巨大な大聖堂にもし足を踏み入れたら・・・
言葉は何も要りません。

大人になってから病を患うと大変苦労するものです。
それからしばらく何年もこの宗教に対してコンプレックスに似た
感情を抱くようになってしまいました。(知らず知らずのうちに)

ところが、30歳を過ぎてから初めてイスラム文化の国へ行く機会に
恵まれました。イスラム文化が色濃く残るスペインです。

そこで目にしたイスラム文化はそれはそれは見事なものでした。
キリスト文化が圧倒的だとすると
イスラム文化は見事という言葉につきます。
完璧なまでの見事で完成度が高くそして崇高で美しい文化です。


コルドバのメスキータ=モスク(イスラム寺院)
こちらのサイトに綺麗な画像沢山あります。

 アルハンブラ宮殿内部
カメラ2003年3月21日〜28日スペイン旅行した時の写真です。

聞けばイスラム文化の方が遥かに歴史は古く
そして技術力でも数段上をいくものを持ち合わせていたと。
文明としてかなり開きがあったわけです。

有名なこんな逸話もそれを如実に証明しています。
十字軍時代(12世紀)、片足に膿腫ができた人をイスラムの医者は暖め切開したのに対して、ヨーロッパ人は斧で足を切り落としたそうです。イスラムの医学の水準は高く、ラテン語に翻訳された『医学典範』(イブン=シーナー)などは17世紀までヨーロッパでは医科大学の教科書だったそうです。


あまりに偏った文化しか見聞きしていなかった自分が恥ずかしくなりました。

イスラム文化に対する思慕のようなものがそれからずーと心に残っています。

そして今回の展覧会が開催されたわけで
想いは普段より何倍も何十倍もプラスの方向へ。
期待が膨らむのを抑えきれないほどでした。

ただ、得てして想いと現実は正比例するものではありません。
凄く美味しいと聞き長い行列に並んでやっと食べたらーめんが
期待してたほどの味ではなかった時のような落胆。

この展覧会、私のような過度の想い入れがなければ
とっても素晴らしいものだと思います。

展示品を一つだけご紹介
 
イーデンホールの幸運
The Luck of Edenhall (Eden Hall)
イスラムのガラスのグラスが
ヨーロッパでは黄金に匹敵してたころのお話です。
こちらのblogに画像と解説があります。
所蔵しているヴィクトリア・アンド・アルバート美術館の解説はこちら

想いはいつまでも宝物。


入口のこのパネルとても綺麗でした。

いつかはここへも・・・
イスファハーンのイマーム広場(世界遺産)


 
 
古くから東西交流の重要な役割を果たし、他文化を受け入れつつ豊かな発展を遂げてきた、イスラム圏の文化が産み出した、広範で重層的な美術の概観を、世界屈指のイスラム美術の優れたコレクションで知られるロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館の所蔵品によって、総合的に紹介します。
本展に出品される美術品は、陶磁器、絨毯などの織物、金工、象牙細工、ガラス、絵画など多種多様な分野にわたり、制作地域は、核となるエジプトやトルコ、イランの他、西はスペインから東は中央アジアの旧ソ連連邦共和国、コーカサス地方にまで広がっています。8世紀から、19世紀まで、長い歴史と広範な地域で制作されたイスラム美術の至宝、120余点が、日本で初めて公開されます。

本展は、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館のイスラム美術ギャラリーが新装されることとなったのを機に、コレクションの中から選りすぐった作品がワシントン・ナショナル・ギャラリーなど4館を巡回する国際展として貸し出されることとなり、実現しました。日本では世田谷美術館のみの開催となります。これらの中には、説教壇をはじめ、タイル製の暖炉など、門外不出であった数々の大型美術品が含まれます。
展覧会 | permalink | comments(3) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

こんばんは。私実はこの展覧会始まってすぐに見に行ってました。
土曜だったので混んでいて、ゆっくり見ることはできなかったので
若干物足りない感じもありましたが、
それでも、一緒に行った友人と「トルコに行きたいね〜」なんて
盛りあがってしまいました。
ポスターのターコイズブルーとイエローが目に焼き付いてます。
帰りは砧公園でのんびりして、焼きトウモロコシ食べてきましたよ。
muro | 2005/11/29 11:53 PM
イスラムの文武のうち、ドレスデンは「武」のイスラムが印象的でしたが、今回は「文」のイスラムだったように思います。

Takさんのお気に入りは、「白地多彩文字タイル」かと思いました。

鼎 | 2005/11/30 12:30 AM
@muroさん
こんばんは。

混雑していましたねー
てっきりもっと空いているかと思ってました。
甘かったです、考えが。
「トルコ行きたい!」です。
また直に触れてみたいです。イスラム文化。
ブルーで彩られた作品が多かったのは
自分にとって嬉しいことでした。
綺麗な綺麗な青でした。

焼きトウモロコシ食べたかったな〜

@鼎さん
こんばんは。

タイルも好きですよ。
お土産でいただいたものが我が家にあります。
これまた綺麗な青色です。
自宅を建てるとき、壁に埋め込みたくなったほどです。
今は出窓に飾ってあります。
Tak管理人 | 2005/11/30 9:34 PM
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みてくにぃ☆
天気になぁれ | よろしゅぅ〜〜にぃ。ヽ(*^0^*)ノ | 2005/11/29 5:29 PM
みなさん、こんにちは。 今日は、横浜美術館に李禹煥 (リ・ウファン)と言う作家の展覧会に行って来ました。 作者の紹介及び展覧会の解説は、下の横浜美術館のURLをご覧下さい。 http://www.yma.city.yokohama.jp/exhibition/2005/special/03_leeufan/index.html さて
李禹煥 (リ・ウファン)余白の芸術展 | Hodiauxa Lignponto | 2005/11/30 3:24 PM
宮殿とモスクの至宝 V&A美術館所蔵イスラムの美術展を日曜の昼下がりに見に行く。 イスラム美術とは普段縁がなくてあまり見ることがないのだけれど、鮮やかな黄色のポスターに惹かれて出向いたわけです、しかも日曜に。土日は混むからできるだけ平日に行くことにし
絢爛たるイスラム装飾〜「宮殿とモスクの至宝」 | 気まぐれ映画日記 | 2005/11/30 11:41 PM