青い日記帳 

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「山口晃展」

日本橋三越本店新館7階ギャラリーで開催中の
「古今東西、混沌、混在。山口晃」展に行って来ました。



会田誠さんと勘違いしていて
「えーー三越で会田さんの展覧会やるの!!!!!」と
しばし、目が点、口がぽか〜んと開けっ放し状態だったのですが。。。

ジェローム神父
ジェローム神父
マルキ・ド サド, Donatien Alphonse Francois de Sade, 渋沢 龍彦, 会田 誠

会田誠さん×
山口晃さん○

山口晃さんでした、早とちりしていました。
まぁ、「山口さんの展覧会」と真相が分かったところで
それはそれで、また新たに驚きが。
「三越が30代の若手アーティストの展覧会をやるの!!!」と。

山口晃作品集
山口晃作品集
山口 晃

尤も、会田さんも山口さんも共に
平凡社のホラー・ドラコニア少女小説集成の挿画を手がけていることには
変わりなく・・・

菊灯台
菊灯台
澁澤 龍彦, 山口 晃

獏園
獏園
澁澤 龍彦

会田さんが「ジェローム神父」一作だけ描いているのに対して
山口さんは「菊灯台」と「獏園」二作品手がけています。
(『毒』としては断然、会田さんリードですが…)

兎にも角にも三越にお買い物ついでに出かけてきた
更に言えば、知らずに三越カードでふらりと立ち寄ってしまった
ご婦人方にとっては、凄まじい印象を与えてしまうこと間違いなし。

出口付近に救護室とか準備しておかなくて大丈夫?三越さん??
「菊灯台」(悪党塩田主の売り飛ばされた少年はその娘の美少女の奴隷(灯台)にされ、夜毎少女の快楽に奉仕させられる。倒錯の性に酔い痴れる二人に待つ運命は?)の挿画を展示して更に会場出口ではこれを販売までしているのには、驚きました。かなりストライクゾーンの広いお客様を相手にしているのかな??

山口さんとえいば、大和絵風に現代の日本の都市を細密に描いたり
森美術館「秘すれば花:東アジアの現代美術展」にも展示してあった
携行折畳式喫茶室」など記憶にも新しく残っています。

去年の三越100周年の広告に使われていたのが山口さんの作品です。

私が一番感心したのは三越を描いた作品に「日本橋」が描かれている点です。
日本橋三越だから当たり前では?と思うかもしれませんが、
山口さんの描く日本橋は何と!首都高の上をまたいでいるのです。
川と首都高をまたぐ大きな太鼓橋の如く描いています。

「お江戸日本橋」ある意味、日本文化の「出発点」でもあるこの橋に上に
無粋にも首都高を通らせてしまっている感覚がとても嫌でした。

山口さんもきっとそのように思っていたはずです。

だからこそ、鬱積していたものを吐き出すかのように
大きな大きな現実には有り得ない立派な威厳ある「日本橋」を
作品の中で再現したのだと思いました。同時に自分も気分すっきり!

1969年生まれの若い感性で描かれた作品は
同じ東京芸術大学出身の村上隆さん(1962年生まれ)と
似ているようでもありながら、全く違った魅力に溢れています。

因みに平凡社の「ホラー・ドラコニア少女小説集成」全5巻の
残り二冊は・・・
このblogでも何度か取り上げた鴻池朋子さんと町田久美さんです。
狐媚記
狐媚記
澁澤 龍彦, 鴻池 朋子

淫蕩学校
淫蕩学校
マルキ・ド・サド, 町田 久美, 澁澤 龍彦

弐代目・青い日記帳
山口晃:関連エントリ
・「山口晃展」
・「モーニング」表紙担当・山口晃!
・二枚の「紫陽花双鶏図」
・根津神社 御遷座300年大祭
・『山口晃が描く東京風景 本郷東大界隈』刊行記念講演(顔写真あり)
・山口晃「ラグランジュポイント」
・「VOCA展2007」
・『受胎告知』だけでは勿体無い。
・「アートで候。会田誠 山口晃展」
・「会田誠 山口晃 トークショー」
・「アートで候。」山口晃ギャラリートーク
・山口晃ファンの皆さん、科学技術館へ急げ!!

古今東西の事象や風俗が時空を超えて絡み合う作品で、ここ数年めざましい活躍をみせる山口晃。昨年100周年の広告を手がけたことで縁のできた日本橋三越での初の個展を開催します。

 会場では三越広告の原画3点に加え、これまでの山口の「絵師」としての歩みを一挙公開。過去と現在が入り混じった「群像図」や「合戦図」、洛中洛外図的な構成や吹き抜け屋台といった日本の古典的構図の中に、現代の町並みや古い日本家屋の一部が組み込まれた「鳥瞰図」、絵巻物のように右から左へと物語が続く「『大和絵風』絵画」、人間や動植物といった有機的なる物と、機械などの無機的なる物が合体した「ドローイング」や、物事への先入観を改めて問われるような「『騙し絵風』絵画」など、過去制作・発表された作品によって、山口晃の魅力を余すところなく本展で紹介いたします。

 また本展のために、東京タワーとその周辺の街並を描いた「芝大塔建立圖(仮)」なども制作・展示。本展は、山口晃の「これまで」から「これから」に続く回顧的+進化展になる予定です。
展覧会 | permalink | comments(16) | trackbacks(3)

この記事に対するコメント

>去年の三越100周年の広告に使われていたのが山口さんの作品です

うちにこのジグゾーパズルがあります。
もちろん三越からいただきました。
ものすごく難しく途中で断念。
完成したら額に入れようと思ってたのに、箱に入ったままです。
さちえ | 2005/11/24 12:11 AM
会田誠さんのコミック!『ミュータント花子』(ABC出版)を先日読みました。なんというか…、よかったです。
山口−会田つながりで、報告です。
タテ | 2005/11/24 12:48 AM
チケットがあるので、行ってこようと思っています。
でも会期が短いのが難点。
山口晃さんは、美術雑誌や画集では見たことありますが、ナマの絵はまだ見たことがないのです。
じゅん | 2005/11/24 7:08 AM
@さちえさん
こんばんは。

そのパズルレアものかも!!
うちのかみさんジグソー好きなので
作るのお手伝いしましょうか?
2,3日あればできるかな〜

別件ですが、明日宜しくです!
楽しみにしてまーす。

@タテさん
こんばんは。

よかったか・・・会田さんって彼自身が
どちらかというと可愛い顔しているんだよね。。。
で、もってあの絵だからな〜
そうか、よかったか。。。語ろう。居酒屋で。

@じゅんさん
こんばんは。

貸し出してくれたギャラリーの関係でしょうかね。
会期倍くらいあってもいいですよね。
生の絵いいですよ。
大変細かくて。
丁寧な作品が多かったです。
Tak管理人 | 2005/11/25 10:50 PM
きょう4時過ぎ、滑り込みで行ってきました。
厩屋の絵を見ておもしろい作家だなぁと思っていたのですが、現在と過去の混ざった絵も不思議でおもしろいですね。
三越、三都 細かい描写に関心しました。
いつになく若い人が多い展覧会でした。
じゅん | 2005/11/27 8:29 PM
@じゅんさん
こんにちは。

過去現在未来の混在が
自然となされていましたね。
自分が過去の世界に入り込んで
しまったような錯覚さえおぼえました。
これからの作品展開がみものですね!
Tak管理人 | 2005/11/28 7:51 AM
折角、券を頂いたのに、行けませんでした。
会期が、短かすぎますよね。
私の場合、土曜がラストチャンスだったのですが、午前中にBunkamura、午後に所用を足すと、くたびれてしまい、大回りして、人込みの日本橋はパスしました。
その代わりと言ってはなんですが、帰る途中(ちょっと外れるけれど)のオペラシティに寄りました。
「シュテファン・バルケンホール」お薦めです。
もう一回行きたいくらいです。(行くと思う)
鼎 | 2005/11/28 10:56 PM
@鼎さん。
こんばんは。

チケットのことはお気になさらずに。
私ももらったものですので。
それより、オペラシティー気になりますね!
そんなに良かったですか〜
鼎さんお勧めとあれば行かないといけないかな。

師走にかけて目茶目茶忙しくなるので
展覧会もいけなくなってしまいそうです。
悲しい(T_T)
Tak管理人 | 2005/11/29 5:07 PM
三越で現代美術が見られるとは思いもよりませんでした。
でも良かったですよね。
会場のお客さんも、みな食入るように愉しそうにご覧になって…。
TBありがとうございました。
はろるど | 2005/11/29 10:58 PM
@はろるどさん
こんばんは。

コメントありがとうございました。
時間をかけて一枚一枚本当なら
じっくり観たい作品ばかりでしたね。
画集を買ってしまいたくなる衝動に駆られます。
「菊灯台」はとりあえずgetです。
Tak管理人 | 2005/11/30 9:28 PM
はじめまして、あべ松と申します。山口晃氏を捜していて、こちらがヒットしました。
従妹から画集を見せてもらい、その前に三越のポスターでちょっと気になり、本当にまじめに技量がありながら、お馬鹿なこと書き込んでって、気になる絵でした。
もはや、50に手の届くおばさんですが、三越の展覧会場に入って、最初っから、ばかだねぇあんたはって笑いっぱなしでした。渋沢龍彦との線がつながり、北斎を見て、また妙に壺にはまった、そんな最近まれに見る健全なズレ方をした山愚痴氏に喝采!!書き込ませて頂いて、こちらもすっきり!
ありがとうございます。こちらをお気に入りに入れさせて頂きます。おもしろいもん。では。中年アートおばさんでした。
あべ松 | 2005/12/05 10:30 AM
@あべ松さん
こんばんは。

はじめまして。コメントありがとうございます。
山口晃さんの絵は手元において
暖かな部屋でゆっくり時間をかけて
楽しみたいようなもの多いですね。
展覧会で立って鑑賞するのには
ちょっと細かくて限界感じてしまいました。
そうだ!「菊灯台」も早く読まなくては!
本だけ買って安心してしまうので
溜まるいっぽうです。。。

>こちらをお気に入りに入れさせて頂きます。
恐縮です(^^ゞ
展覧会の話ばかりですが
今後とも宜しくお願い致します。
Tak管理人 | 2005/12/05 8:28 PM
Tak様、早速のコメントのお返事、恐縮です。
従妹の手元に「菊灯台」があるようなので、今度見に行くつもりです。三越では、すでに完売だったようで。
私は今日、根津美術館に行って、高取焼きを堪能してきました。最近は、すっかり頭の中から、わびさびです。
川端龍子のチケットがあるのですが、はたして、行けるかどうか・・・また、お邪魔させて頂きます。日記楽しみに拝読しております。
あべ松 | 2005/12/06 10:56 PM
@あべ松さん
こんばんは。

コメントありがとうございます。
拙いブログですが読んでいただけて嬉しいです。
いい加減なこと少しは減らさないといけませんね。
根津美術館は丁度いまごろは木々も
色づいていて借景も綺麗だったのではないでしょうか。
少し前に訪れたときはまだ紅葉していませんでした。
川端展は駆け足でも観に行かれる価値あるかと思います。
Tak管理人 | 2005/12/06 11:49 PM
柳蛙 カム バックー キラキラ
桃梅 スイカ | 2007/08/31 2:21 PM
@桃梅 スイカさん
こんばんは。

Tak管理人 | 2007/08/31 11:03 PM
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