青い日記帳 

  
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「パロディ、二重の声」
東京ステーションギャラリーで開催中の
「パロディ、二重の声 ――日本の一九七〇年代前後左右」展に行って来ました。


http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

パロディ(英語: parody、ギリシア語: παρωδια)は、現代の慣用においては他の芸術作品を揶揄や風刺、批判する目的を持って模倣した作品、あるいはその手法のことを指す。(Wikiより)



会場内で提示されたパロディの解説。チープな立て看板風の解説がより味わいを醸し出しています。で、読んでみるウィキペディアからのまんま引用。この展覧会解説までパロディなのか?!と思わせるつかみとしては申し分ない出来です。

1970年前後とサブタイトルにあるように、展示されている作品はどこか懐かしい感じのするものばかり。実際に遠い昔に目にしたことのあるポスターや雑誌なども出ています。


岡本信治郎「月夜星」1969年

ゴッホの有名な作品のパロディ。パロディって単にアイロニカルに表現するだけだと、ともすれば下品で粗野な作品に陥ってしまいます。

岡本信治郎はその辺のコントロールをわきまえていた感があり、見た目ポップで楽しそうな画面に仕上げています。もちろん裏に隠された意味もあるのでしょうが、えぐみを出していないのが良き点です。


平田実「DISCOVER JAPAN 美しい田子の浦の私」1971年

今日で国鉄からJRになって30年が経ったそうですが、国鉄時代の個人旅行拡大キャンペーン「ディスカバー・ジャパン」を揶揄した作品。

キャンペーンの副題「美しい日本の私」をもじってタイトルにしているところも秀逸です。

そもそも、JRが運営する東京ステーションギャラリーでこの作品を見せるということ自体がパロディに他なりません。

因みに、山口百恵がキャンペーンソングを歌った「いい日旅立ち」は1978年から開始、郷ひろみが歌う『2億4千万の瞳』が今でも耳に残る「エキゾチック・ジャパン」キャンペンは1984年から。



展覧会の構成は以下の通りです。

第1部:国産パロディの流行前夜〜季節のポップアートのアイロニー風味
第2部:肥大するパロディ〜複製メディアの噴出に読者参加を添えて
第3部:いわゆるパロディ裁判〜引用と偽作をめぐる判決の盛り合わせ


フレンチのメニューを元ネタにした展示構成タイトルに注目です。


本を実際に手に取って読むことも出来ます。

1970年前後のパロディ作品に妙な懐かしさを覚えるのは、今の我々の置かれた環境との違いがあまりにも大きいからかもしれません。

ネット上のものを簡単にコピペ出来てしまうデジタルな世の中では、「パロディ」という言葉が持つ意味を1970年代とは違えてしまっています。

また「第3部:いわゆるパロディ裁判」を観ていると、DeNAまとめ問題や現在ネット上で噴出している様々な著作権絡みの問題をあらためて考えさせられます。

他の美術館が開催しないような展覧会を積極的に見せてくれる東京ステーションギャラリーならではの好企画です。再度言いますが、決して品を欠くようなパロディ作品が無い点もお勧めの理由です。

「パロディ、二重の声」展は4月16日までです。是非!


「パロディ、二重の声 ――日本の一九七〇年代前後左右」

会期:2017年2月18日(土)〜4月16日(日)
休館日:3月20日をのぞく月曜日、3月21日
開館時間:10:00〜18:00
※金曜日は20:00まで開館
※入館は閉館30分前まで
会場:東京ステーションギャラリー
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
主催:東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)
特別協力:Special Cooperation with Cappellini Point Tokyo_Team Iwakiri Products

※会場内は一部の作品を除き写真撮影が可能です。


パロディと日本文化

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1960年代から日本のアーティストが頻繁に実践し、70年代に入るとテレビや雑誌などを通じて社会的に流行した「パロディ」。ありとあらゆる文化がパロディに染まったこの現象は、モダンとポストモダンの隙間に開花した徒花であったのか?
日本語として定着し、それでいてなお不明瞭なこのパロディという技術または形式を、当時の視覚文化を通じて振り返ります。
生々しく具体的な表現と社会の交錯を、多数の珍しい出品作を通じてお楽しみください。
| 展覧会 | 22:43 | comments(1) | trackbacks(0) |
東京ステーションギャラリーのパロデイ展、最終日に観て来ました♪諷刺とユーモアにワクワクさせられます。いきなりモナリザのパロデイからスタート!マルセル・デシャンの髭のモナリザは無いものの、ユーモラスな絵画が少ない日本画壇でパロデイ・二重の声の当時のパンチ力が想像出来る。マッド天野の写真パロデイ裁判模様や伊丹十三出演の質屋物語も面白い♪
| PineWood | 2017/04/16 10:17 PM |










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