青い日記帳 

TB&リンク大歓迎です!
<< November 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 「ゲルハルト・リヒター展」 | main | ぬり絵しません? >>

「華麗なる伊万里、雅の京焼展」

東京国立博物館で4日まで開催していた
「華麗なる伊万里、雅の京焼」展に行って来ました。



中島誠之助さんがこんな文章お書きになっています。
コイマリという発音は、なぜか人の心にやさしい。
そして手がとどきそうで触れることができない古美術の世界が
「コイマリ」と小さくつぶやくことによって、
自分のものになったような気がするのだ。
だから人々は古伊万里にたいして、親しみをもてるようになったといえる。


ということで、私も「コイマリ、コイマリ」と
年甲斐もなくカワイイ声で連呼しつつ会場へ。

「北斎展」の鑑賞後だったので、かなり疲れていましたが
それでも「コイマリ、コイマリ」と小声で、つぶやきながら、
明治42年に建てられた表慶館の正面階段から会場へ。

古伊万里からくさ美術館―中島誠之助コレクション
古伊万里からくさ美術館―中島誠之助コレクション
中島由美(中島先生のお嬢さん)

チラシやサイトでこの展覧会の名称を見たとき
もう少し洒落た名前は付けられないのかな〜と
思ったりもしたのですが、、、これで正解でした。

これ以外無いです。(観た後強くそう思いました)
奇をてらった出展、展示ではなく直球勝負。
それもへなちょこ球でなく切れのあるストレート。

展覧会の構成を見ただけでもそれは伝わってくるはずです。

I.華麗なる伊万里
I-1.磁器誕生 −初期伊万里
I-2.磁器に彩りを −伊万里・古九谷様式
I-3.世界へI −伊万里・柿右衛門様式
I-4.世界へII、そして国内へ −金襴手
I-5.極められた洗練 −鍋島

II.雅の京焼
II-1.形と意匠 −仁清
II-2.絵を焼物に −乾山
II-3.雅の造形 −古清水
II-4.江戸後期の名工達 −頴川・木米・道八・保全

ねっ、凄いでしょ!
「仁清」とか「古九谷」とかこれだけでも
一つ企画展できてしまうほどのものがずらり。

この展覧会のために新しく作られた
展示ケースに一点一点丁寧に入れられ
時代ごとにまとめて展示してありました。

焼き物の歴史」が表慶館を歩くだけで
すんなりと頭の中に入ってくる仕掛けになってました。

一緒に行ったかみさんは
仁清の「色絵吉野山図茶壺」と
色絵月梅図茶壺」に
完全に心奪われてしまったらしく仁清の展示室から中々離れませんでした。

「そんなに気に入ったのなら、買ってやるよ!」と言えたらな〜

国宝 仁清の謎
国宝 仁清の謎
岡 佳子

個人的には鍋島のこの絵皿など気に入りました。

色絵輪繋文三足大皿

このお皿ぐるりと回転させてみるとこんな感じです。


これもまたいい感じですよね。
画像をカラープリントして同じ要領で360度ぐるりと回転させながら
一番好きな「これだ!」という見方探してみるのも楽しいかもしれません。

展覧会会場では私自身が頭を傾けたりしながら
色々な角度から見ていました。(決してアヤシイ者ではありません)

それと、乾山の「色絵石垣文皿」の意匠には
びっくりしてしまいました。「パウル・クレーが焼いたものだよ」と
言われても誰も疑いを持たないようなデザインです。

今回展示されていたのは京都国立博物館所蔵も3枚でしたが
滋賀のMIHO MUSEUMにも5枚組の「色絵石垣文皿」があります。
画像はこちらです。まさにクレーの世界です!

鉛筆来年の2月9日(木)〜2月28日(火)東京駅大丸ミュージアムで
「パウル・クレー展 〜線と色彩〜」が開催予定です。

中島さんの「教え」をもとに
「ケンザン、ケンザン」と小さくつぶやいて
クレー展観に行きたいと思います。


古伊万里との対話
古伊万里との対話
中島 由美
江戸時代は日本陶磁史上最も華やかな時代です。そして江戸時代のやきものの中で、最も豊かな展開を示したのが伊万里と京焼であり、この展覧会ではこの2つのやきものに焦点をあてています。

 伊万里と京焼はともに美しく飾られたやきものという点で共通するものがありますが、量産をベースに全国をさらには海外のニーズまでを視野に入れた伊万里と、少量でもより優れたものを作り出すことを目指した京焼というように性格は大きく異なっています。こうした伊万里と京焼をそれぞれ見ていただくことで、江戸時代のやきものの魅力がより多くの人に伝わると考えました。

 会場となるのは通常、東京国立博物館で特別展を行う平成館ではなく、建物自体が重要文化財という表慶館です。表慶館は1階、2階あわせて8つの展示室からなり、このうち第1〜4室を伊万里、第5〜8室を京焼として構成いたします。展示室毎に1〜2つのテーマを設け、時代の流れに従いながら、伊万里と京焼の展開を選りすぐりの作品約110件でご覧いただきます。
展覧会 | permalink | comments(18) | trackbacks(6)

この記事に対するコメント

大丸の他に、川村記念美術館でもパウル・クレー展があるようです。
こちらは、2006.6.24〜8.20
ドイツの4つの美術館から集められたクレー作品を中心に、総数約150点の油彩、水彩、素描、版画 だそうです。
大丸はパウル・クレー・センター所蔵との油彩・水彩・パステル約60点とありますから、どうも中身は違うようですね。

他に、川村では
2006.1.31〜3.12
土の手をやすめて 佐藤忠良のスケッチブック
2006.3.21〜6.11
マルク・シャガール ラ・フォンテーヌの「寓話」
が、企画展、特別展として、あるようです。

「華麗なる伊万里、雅の京焼」展は、結局、行きませんでした。
でも、今年は、大阪市立東洋陶磁美術館に行く事が出来ました。
お薦めです。
神戸の帰りにでもお寄り下さい。
鼎 | 2005/12/07 9:47 PM
こんばんは。
北斎を横に、かなり気になりつつ行けなかった表慶館。
かつては古代美術関係だったと記憶していますが、最近は特別展の展示に使われているようですね。
仁清に乾山に…気になるものいっぱいでした。
tsukinoha | 2005/12/07 10:10 PM
@鼎さん
こんばんは。

クレーの当たり年なのでしょうか?
来年は??
何か関連があるのかな。
分かるようで分からないので
何度でも観に行きたい画家さんです。

今回川村の学芸員さんが親切に
あれこれ教えて下さいました。
嬉しかったです。

大阪市立東洋陶磁美術館(~_~)
実は行ったんです、数年前!
http://www.photohighway.co.jp/tp/15_f.asp?
key=1373649&un=13159&m=0&pa=&Type=15

国宝・油滴天目茶碗
しっかりとこの目に焼き付けてきました。
Tak管理人 | 2005/12/07 10:13 PM
私のブログにコメントいただきありがとうございました。
伊万里焼・京焼からゲルハルト・リヒター、そしてフェルメールから北斎までと凄いですね。ちょくちょく拝見させていただきます。
徒然 | 2005/12/07 11:05 PM
@徒然さん
こんにちは。

blogだけなく
サイトの方も同じように
ごちゃ混ぜ、ごった煮状態です。
テーマを一つに絞れないんです。。。
広く浅くがモットーです。
宜しくお願いします。
Tak管理人 | 2005/12/08 7:50 AM
古伊万里のことは、よく分かりませんが、それでも分からないなりになるほど〜。。。で、きっと、また、どこかでこの記事を拝読したことが役にたっちゃうのかもしれませんね。

ワタシにとっつき易いところで、パウル・クレーのような「けんざん」〜親しみ沸きました〜

コイマリ コイマリ 〜 え? 小池真理子ぉ〜?
ケンザン ケンザン 〜 え? オザケン〜?

すみません

Sa | 2005/12/08 9:32 AM
またまたお邪魔致します。
実は北斎のちょっと前に、行って観て来ました。
私好みとしては、雅にはなじまないのですが、
伊万里とは違うものつくりを頑張っていた、鍋島にはいつも脱帽です。デザインが最高!!
本館の井戸茶碗「有楽」もばっちり拝見。
ついでの本館も穴場ですよね。
琳派とはなんと雅な世界。
京都の和歌をたしなむお公家さんの香りが致します。
朝鮮李朝がやっぱりずっと、胸の中に住み続けています。
あべ松 | 2005/12/08 1:31 PM
@Saさん
こんばんは。

コイマリ、コイマリで、小池真理子!
うん、夏だったらきっと??大流行だったでしょうね。
そうか〜するとこの展覧会はあの選挙の時に
開催すればよかったのかな??

「北斎展」と一緒じゃかわいそうかも。

乾山のお皿ご覧になりました?
びっくりでしょ!あれ江戸時代の日本人のデザインとは
思えません。もっと色々あるのでしょうね。恐るべし江戸。

@あべ松さん
こんばんは。

ようこそ。
本館は空間も贅沢ですし、展示されている作品も
これまた贅沢です。ちょっと見るのに体力要りますけどね。
企画展で物足りないとき(あまりないけど)は
本館に必ず立寄って口直しして帰ります。
1月から等伯が展示されるそうですね。
楽しみです。

テストピースやらかけらやらが
一階に展示してありましたが
あれも大変興味深かったです。
掘ればザクザク出てきたなんて・・・
Tak管理人 | 2005/12/08 10:46 PM
こんにちは。
伊万里の変遷は、面白いですね。古久谷の青手などは、伊万里の流れの中では、異端とも言っていい色とデザインですし。展示品の半分近くが個人蔵だったので、これだけまとまったものは、もう見られないかもしれませんね。
自由なランナー | 2005/12/08 10:47 PM
こんばんは。
この展覧会で古伊万里をはじめてみて、目の保養になるとおもいました。
鍋島の斬新なデザインにも心惹かれました。
中島由実さんの本を読んでみたいなと思いました。
これからトラックバックさせていただきます。
どんちゃん | 2005/12/08 11:02 PM
クレーが来年はいろいろ来るのですね。
ミュンヘンのノイエピナコテークとレーエンバッハ美術館にあるのは主にミュンヘン時代の作品、スイスのクレー美術館間にあるのはスイス滞在時代の作品です。前者は今年9月に常設展見ているのですが、後者は訪れたことがないので楽しみです。

この展覧会は、私には勉強になりました。TBします。
ak96 | 2005/12/08 11:03 PM
@自由なランナーさん
こんばんは。

古久谷だけの展覧会へ行ったときは
「こういうものなのかー」と思ったのですが、
仰るように流れの中で捉えるとかなり異端ですね。
個人で所有している方これからもよろしくです。
また見せてください!

@どんちゃんさん
こんばんは。

近所に古伊万里をあつかっているお店があります。
いつもその店の前をただ通るだけですが。
今度勇気をだして一度入ってみたいです。
中島由美さんと誠之助さんが親子で紹介されているのを
何処かで見た記憶があるのですが・・・

@ak96さん
こんばんは。

クレーの展覧会があると景気も良くなってきているのかなと
思ってしまいます。何故か。
あちこちと海外の美術館行っていらっしゃるのですね。
スイス行ってみたいな〜
チーズとか美味しいのでしょうね、きっと。
雪山もボードで思い切り滑ってみたいです。
Tak管理人 | 2005/12/09 6:19 PM
Takさん、こちらにもお邪魔しています。
伊万里のTB、ありがとうございます。
丸皿は置く位置によって、印象が異なり趣深いです。
鍋島の整った意匠はそういった見る自由を与えてくれますね。
乾山の石垣文のお皿はクレーが絵付けしたといってもおかしくないです!ああいう感覚はやはり実家が呉服屋だったからなのでしょうか?兄光琳にも劣らぬデザイン感覚で驚きでした。
アイレ | 2005/12/13 12:58 PM
@アイレさん
こんばんは。

この展覧会、北斎に押されて
あまり注目されませんでしたが
行って観てびっくり!!
これはこれで二度とないと思いました。
ああいった体型だてて見せてくれるのは
とても良いですね。
素人の私にもよーく分かりました。
乾山には驚かされました。
あのデザインはちょっと考えられません。
呉服屋兄弟強し!!
Tak管理人 | 2005/12/13 8:48 PM
Takさん、初めまして。 山桜と申します。
遅ればせながらTBさせて戴きました。
乾山とクレー、ナルホド!と思いました。
乾山は仁清を超えようと新しさを試行錯誤した結果、
とてもモダンなセンスを開拓したように思います。

様々な分野の興味深いログの数々・・・素敵なブログに
巡りあえて嬉しいです。ゆっくり拝見させて戴きますね。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

山桜 | 2005/12/15 6:44 PM
@山桜さん
こんばんは。

コメント&TBありがとうございます。
>乾山は仁清を超えようと新しさを試行錯誤した結果、
>とてもモダンなセンスを開拓したように思います。
これまたなるほど!ですね。
そういう解釈も出来ますね。
楽しいです。

分野広いというか。。。雑食で、一つに絞り切れないだけです。
それでも気にいっていただけたら嬉しいです!
励みになります。
こちらこそ、どうぞ宜しくお願い致します。
Tak管理人 | 2005/12/15 9:40 PM
古伊万里は最高さ
びびるお起き | 2007/02/08 4:50 PM
@びびるお起きさん
こんばんは。

ですね!
Tak管理人 | 2007/02/08 6:07 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://bluediary2.jugem.jp/trackback/469
この記事に対するトラックバック
「北斎展」で賑わう東京国立博物館で開催されている「華麗なる伊万里、雅の京焼」をみ
華麗なる伊万里、雅の京焼 | 単身赴任 杜の都STYLE | 2005/12/08 10:47 PM
特別展 華麗なる伊万里、雅の京焼 @東京国立博物館 10月22日に東京国立博物館で開催されていた「特別展 華麗なる伊万里、雅の京焼」に行ってきました。陶磁器には全く素人で、伊万里は、佐賀県立九州陶磁文化館、京焼は仁清の色絵雉香炉を石川県立美術館を鑑賞した
特別展 華麗なる伊万里、雅の京焼 @東京国立博物館 | 徒然なるまままに | 2005/12/08 11:05 PM
もう終わってしまった企画展です。 やきものの世界には疎い私ですが、よいやきものをたくさん見させていただきました。 目の保養です。すてきな器を見ると、心が安らぎます。 すてきな大理石で覆われている表慶館に入ると、まず出迎えてくれるのはシンプルな古伊万
 続いては、博物館の敷地に入って左手の方に見える表慶館です(平成館は、その更に奥)。なんと開館は明治だそう。道理で外観が日本っぽい西洋建築なわけだ……。こちらも、平成館とは別で特別展示を扱っています。今日やっていたのは「華麗なる伊万里、雅の京焼」でし
東京国立博物館・表慶館 | 東京散策ミュージアム | 2005/12/11 12:37 AM
華麗なる伊万里、雅の京焼 12月2日 東京国立博物館(会期終了)  江戸時代の陶磁器は伊万里に代表されるように、鎖国時代の日本から輸出された数少ない工芸品の一つです。その美しさはヨーロッパの王侯にとても愛好・珍重され、収集の対象となり、やがてマイセ
華麗なる伊万里、雅の京焼 | 青色通信 | 2005/12/13 3:07 AM
「色絵雉香炉」 野々村仁清 京焼 上野の改札で既に美術館の券を買う人の列…公園を歩きながら流れを読むと、 一番人気はマティス・ピカソ等印象派を揃えた「プーシキン美術館展」次いで「北斎展」。 あまりの人の多さにプーシキンは諦めた。北斎もお昼時に
「伊万里・京焼展」 | 天地(あめつち)に遊ぶ | 2005/12/15 6:19 PM