青い日記帳 

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「京都のみやびとモダン」

群馬県立館林美術館で開催中の
「京都のみやびとモダン −京都国立近代美術館所蔵 日本画・工芸名品展−」に行って来ました。


http://www.gmat.pref.gunma.jp/

京都国立近代美術館所蔵の名品約120件を紹介する展覧会が群馬県館林美術館で開催されています。

西洋絵画の名品を欧米のメジャー美術館から借りて開催される展覧会は、それこそ毎年何本もありますが、国内の美術館所蔵の作品をまとめて借りてくる展覧会は多くありません。

オルセー美術館やメトロポリタン美術館所蔵の西洋絵画(油彩画)でしたら、基本的にいつ行っても現地で観ることはできますが、日本画となるとそうはいきません。


福田平八郎「牡丹」1936年頃
京都国立近代美術館蔵

自然の辰砂、孔雀石、藍銅鉱などを砕いたものを顔料(絵具)として使用している日本画は、光に弱く年間を通して展示することが出来ません。

国宝や重要文化財に指定されるとなおさらで、年間に何日と展示可能な日数が決められています。

今回の展覧会にも約50点の日本画が出ていますが、前期後期で入れ替えとなります。お目当ての山口華楊「白露」が後期展示だったのでまた期間中足を運ぶことになりそうです。


池田遙邨「あすもあたたかう歩かせる 星が出てゐる 山頭火」1987年
京都国立近代美術館蔵

京都国立近代美術館へは何度も足を運んでいますが、こんな作品を持っていたとは良い意味で驚きでした。もうひと世代前の日本画にどうしても興味関心が行ってしまうので見落としていたのかもしれません。

日本昔話の一場面を描いたような作品です。画面左下のちょっと不格好な猫や夜空に輝く日本地図のような星々が描かれた世界は、身近なようでいてどこにも存在しない独自の世界観を醸成しています。

平安神宮の大鳥居の前にある美術館で観るのと、のどかな自然に囲まれた館林美術館で観るのとでは受け止め方がまるで違ってくる作品です。


群馬県立館林美術館
http://www.gmat.pref.gunma.jp/

「京都のみやびとモダン」展示構成は以下の通りです。

第I章 日本画 −京都画壇の作家たち−
第II章 工芸 −伝統と創造の磁場としての京都−
漆芸
七宝
金工
木工芸
陶芸
染織


今回の展覧会は絵画だけでなく、工芸作品も数多く見られるのがポイントです。実際2章の方が作品数は多く出ています。


森口邦彦「友禅着物 雪明り」1969年

画像右上から左下にかけての対角線状にトーンが違って見えるのはモニタや画面の不具合からではなく、実際にこうした意匠を敢えて用いているからです。

小さな三角形を円状にした模様です。三角形の大きさの変化でグラデーション効果を出しているのです。

トーハクなど大きな博物館、美術館にこれが出ていたとしてもあまり時間をかけずに観てしまいその模様の違いに分からずにスルーしてしまう可能性大です。


北大路魯山人「色絵金彩椿文鉢」1955年

何気に驚いたのがこの作品で、画像で目にした限りでは、「茶の湯展」に出ている茶碗程度の大きさのような感じを受けました。(茶碗の展覧会ばかりここのところ観ているからかもしれません…)

ところが、会場で実物を目にして吃驚仰天。とても大きいのです。と言っても西大寺の「大茶盛式」で用いられるような頭がすっぽり入るほどの大きさはありません。せいぜい径25cmほどです。

にも拘わらず「大自然」を網羅したような大きさ迫力を有し観る者を圧倒させます。これに一体どんなものを盛ればつり合いが取れるのかしばし考えたのですが答えが出ませんでした。

しがし熟考を重ねていると、これって何を盛っても絵になるのではとの答えに達しました。器に合わせて食べ物を盛りつけるのではなく、どんなものを盛っても様になるそんな「器の大きな」ものだったのです。

京都まで行ってもこれだけまとめて観られることはありません。巡回もしないそうですので館林まで足をのばし観に行く価値は十分あります。(まだ暑くないですしね。)

「京都のみやびとモダン」展は6月25日までです。是非!!


「京都のみやびとモダン −京都国立近代美術館所蔵 日本画・工芸名品展−」

会期:2017年4月22日(土)〜6月25日(日)
前期展示:4月22日(土)〜5月21日(日)
後期展示:5月24日(水)〜6月25日(日)
時間:9:30〜17:00(最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日 
※ただし5月1日は開館、5月23日(火)は休館
会場:群馬県立館林美術館
(群馬県館林市日向町2003)
http://www.gmat.pref.gunma.jp/
主催:群馬県立館林美術館
特別協力:京都国立近代美術館


京の美人画 100年の系譜 -京都市美術館名品集

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京都国立近代美術館は、50年以上の多彩な活動を通して日本有数の近現代美術のコレクションを築き上げてきました。本展は、特に日本画と工芸の分野から、京都にゆかりのある作家の作品を厳選し、「みやび」といった言葉で表される美意識や、作家の自我や個性の芽生えと共に培われてきた「モダン」な感覚を見ようとするものです。

日本画では、京都画壇を代表する竹内栖鳳(たけうちせいほう)、琳派の継承者で近代デザインの先駆者である神坂雪佳(かみさかせっか)、上品かつ格調高い美人画で知られる上村松園(うえむらしょうえん)、また、大正時代に結成された国画創作協会を牽引した土田麦僊(つちだばくせん)や小野竹喬(おのちっきょう)、戦後にパンリアル美術協会を結成し日本画の革新を目指した下村良之介(しもむらりょうのすけ)らの作品を紹介します。工芸では、北大路魯山人(きたおおじろさんじん)や河井郤]此覆わいかんじろう)、富本憲吉(とみもとけんきち)、八木一夫(やぎかずお)、鈴木治(すずきおさむ)らによる陶芸、森口華弘(もりぐちかこう)や志村ふくみ、北村武資(きたむらたけし)、森口邦彦(もりぐちくにひこ)らによる染織、そのほか漆芸、七宝、金工、木工芸まで幅広いジャンルの作品を展示します。その中には、重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)らの名品も数多く含まれます。

前期後期合わせて73名の作家による約120件の名品を通し、長い伝統に裏打ちされた美意識とともに、近代特有の清新な感性も堪能していただけることでしょう。

巨匠たちによる日本画・工芸の傑作が豪華競演する貴重な機会をぜひお楽しみください。
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